【有吉くんの正直さんぽ】東銀座のお店・ロケ地を紹介〔三四郎・坂下千里子〕

2025年11月29日放送の【有吉くんの正直さんぽ】三四郎さん・坂下千里子さんがゲスト、東銀座のお店・ロケ地をまとめて紹介します。

今回は東銀座を中心に、特大タマゴサンドのアメリカン、時計のセイコーミュージアム銀座、不二家の絹クレープ、進化したお灸体験、フレンチのお店を巡りました。

喫茶アメリカンは1983年に東京都中央区銀座、歌舞伎座の裏手に開業した喫茶店です。

店主の原口誠さんは佐賀県出身で、大学卒業後に外資系時計メーカーや大手食肉加工メーカーで営業マンとして勤めましたが、30歳で脱サラし、オフィス街でOLをターゲットにこの店を開きました。当時はケーキも提供していましたが、現在はサンドイッチのみに特化しています。

開店当初から人気店となり、CNNで取材されるなど世界中から客が訪れる名店へと成長しました。店内には芸能人との写真やサイン、家族写真、取材記事の切り抜きなど、店主が大切にしているものが壁や天井を埋め尽くすほど飾られ、40年以上東銀座の名物として愛され続けています。

この店の最大の特徴は、5センチメートル以上もある極厚の食パンで作られる圧倒的なボリュームのサンドイッチです。
新橋ベーカリーから営業時間の午前8時30分と午前11時30分の1日2回、焼きたてのパンが直送されます。
通常パンは焼いた後に冷ましてから売られますが、ここでは冷まさずに熱々のまま袋詰めして運んでもらっています。これは「炊きたてのご飯が最高においしいのと同じで、パンも焼きたてがうまい」という店主のこだわりです。パンに触れると素手では持っていられないほど熱く、切り口から湯気が立つほどです。ふんわりもっちりとしたパンはきめ細かく、ほんのり甘みがあって瑞々しく、耳まで柔らかいのが魅力です。

店で注文の8割を占める一番人気はタマゴサンドです。日本産の卵とマヨネーズのみを使用したシンプルな具材で、塩やペッパーなどの調味料を入れていないのは「子供からお年寄りまで安心して食べてもらいたい」という店主の思いからです。

白身はやや大きめに刻まれ、黄身のザラッとした食感が残り、卵そのもののおいしさを感じられます。
ゆでた卵は1日寝かせるのが店の流儀です。極厚のパンの間にたっぷりのタマゴサラダが挟まれ、

さらに山盛りのタマゴサラダが上にどっさりと盛られます。これほどの量になったのは、昔は卵の原価が安かったので「ほかのメニューと同じ金額なのは悪い」と思って山盛りにしたという店主の心遣いからでした。

ハンバーグサンドは手ごね感のあるジューシーなハンバーグが特徴で、肉々しい味わいとソースが染み込んだ食パンとの相性が抜群です。

ローストチキンサンドはしっとりやわらかいローストチキンが味わい深く、香ばしい風味がパンと絶妙にマッチしています。

パストラミビーフサンドはローストビーフより高級な素材を使用し、スパイスで味付けされた濃厚な味わいが魅力で、肉の山が雪崩を起こすようなインパクトのある見た目です。

ほかにもツナサンドやハムサンド、ポテトサンド、ハムツナサンド、ハムポテトサンドなど全9種類のサンドイッチが揃っています。

どのサンドイッチも食べきれないほどのボリュームで、持ち帰り用のパックとビニール袋が用意されているので安心です。

THE SEIKO MUSEUM GINZAは、日本の時計産業をリードしてきたセイコーグループが「時と時計」の歴史や魅力を伝えるために、東京・銀座に開いた博物館です。

その始まりは1981年、セイコー創業100周年を記念した事業として、墨田区にあった精工舎内に「セイコー時計資料館」として誕生しました。
当初は社内の資料保存や研究が主な目的で、限られた人たちに向けた公開でしたが、より多くの人々にセイコーブランドの歩みを知ってもらいたいという想いから、2012年に「セイコーミュージアム」と名前を変えて広く一般に公開されるようになりました。

そして、創業者である服部金太郎の生誕160周年を迎えた2020年8月、服部金太郎が時計づくりを志した創業の地、銀座へと移転し、現在の「セイコーミュージアム 銀座」として新たなスタートを切りました。
創業のルーツである銀座の地で、時と時計の奥深い世界を無料で楽しめるとあって、連日多くの来館者で賑わっています。

このミュージアムが他の施設にはない特別な特徴として、まず目を引くのがエントランスです。建物のファサードには、高さ約5.8mにもおよぶ大型振り子時計のロンド・ラ・トゥールが設置され、訪れる人々を出迎えてくれます。
この時計はからくり仕掛けになっていて、毎正時の約8秒前から人形たちが動き出し、メロディを奏でるパフォーマンスは必見です。

建物の外壁も、時計の歯車をモチーフにした並木のシルエットでデザインされていて、銀座の新しいランドマークとして親しまれています。

地下1階から地上5階まで、6つのフロアで「時」の旅へ。各フロアは異なるデザインコンセプトで、来館者を魅了します。
2階の服部金太郎ルームでは、創業者・服部金太郎の挑戦の足跡を貴重な史料でたどり、日本で初めて作られた腕時計ローレルも展示。地下1階のスポーツ計時コーナーでは、セイコーの国際的なスポーツイベント公式計時の歴史と、進化したスポーツウオッチの技術、ハンズオンエリアが楽しめます。

3階では、人類の時間概念の可視化をテーマに、紀元前の日時計や江戸時代の和時計コレクションなどを展示。階を上がるごとに時計の進化を感じられます。
5階の「いろいろな時間」のフロアでは、1969年のクオーツ開発以降、社会の変化に応えるセイコーの挑戦を紹介。グランドセイコーやアストロンなど、現代を象徴する製品が並び、大人から子どもまで時間を身近に感じられます。

銀座メゾン アンリ・シャルパンティエは、1969年に兵庫県芦屋市で創業した洋菓子ブランド「アンリ・シャルパンティエ」が2015年4月に東京・銀座にオープンさせたカフェ業態の旗艦店です。

創業者の蟻田尚邦さんがレストランでの修業時代に出会ったクレープ・シュゼットに深く感銘を受け、その感動を多くの人に伝えたいという想いから芦屋に小さな喫茶店を開いたのが始まりでした。
銀座柳通りの歴史ある中世ロマネスク様式のヨネイビルディング(1930年築)の一角に、パリのアパルトマンをイメージした洗練された空間が広がっています。

このお店の最大の特徴は、創業のきっかけとなったクレープ・シュゼットをワゴンサービスで提供していることです。
薄く手焼きしたなめらかなクレープ生地を、銅製の片手鍋に入れ、バター、オレンジ果汁、グランマルニエなどのリキュールを加えて、お客様の目の前でフランベするという演出が魅力です。
青い炎が揺らめくライブ感あふれるパフォーマンスは、創業者が感動した瞬間をそのまま再現したもので、芳醇なオレンジの香りと相まって特別な体験となっています。
季節によって清見オレンジ、白桃、いちじく、洋梨、あまおうなどの旬のフルーツを添えることもでき、バニラアイスと組み合わせた贅沢な味わいを楽しめます。

銀座メゾンで人気を集めているのが、店内厨房で毎日パティシエが手作りするナポレオンパイです。
お菓子の皇帝という意味を持ち、ナポレオンが被っていた帽子の形に似ていることから名付けられたこのケーキは、銀座メゾン限定の特別な一品となっています。
いちごを贅沢に飾った華やかなミルフィーユで、さっくりとしたパイ生地に甘さ控えめのカスタードクリームと、いちごの甘酸っぱさが絶妙にマッチしています。全体にアーモンドスライスがまぶされ、香ばしさが加わった大胆で繊細な味わいが特徴です。

季節限定のメニューも充実しています。夏季には静岡県産マスクメロンをたっぷりとサンドしたマスクメロンのショートケーキが登場し、ミルクの味が凝縮された濃厚ながらすっと消える口どけの良いクリームとの組み合わせが楽しめます。
秋には和栗の渋皮煮をごろごろと贅沢に飾った和栗のショートケーキが人気で、栗と相性の良いチョコレートクリームに濃厚で香ばしいマロンペーストを合わせた贅沢な味わいとなっています。
また、ホワイトチョコのドームに温かいアーモンドソースをかけると中からオレンジムースやキャラメルムース、オレンジコンポートが現れる驚きのデセールなど、食感、味覚、温度の組み合わせにこだわった本格的なテーブルデザートを、モダンで洗練されたサロンスペースでゆったりと味わうことができます。

東銀座駅の改札と直結する歌舞伎座の1階にあります「お土産処 木挽町」は、日本の伝統文化に触れる旅の思い出を持ち帰るのにぴったりな場所。番組では視聴者プレゼントを選びました。

煎茶堂東京 銀座は、2017年11月に東京・銀座で創業したシングルオリジン煎茶の専門店です。

デザインユニットLUCY ALTER DESIGNを立ち上げたIT業界出身の2人のデザイナー、青栁智士さんと谷本幹人さんによって生み出されたこちらの店は、単一農園・単一品種の煎茶を取り扱い、日本茶の世界に新しい風を吹き込んでいます。

こちらの店が大切にしているのが「シングルオリジン」という考え方。
一般的なお茶は複数の茶葉をブレンドして味を均一化していますが、煎茶堂東京では単一品種のみを使用することで、茶葉本来がもつ独特の味わいや香りをダイレクトに感じられます。

人気が高いのははるもえぎという品種です。鹿児島県の中蒸しで作られるこちらのお茶は、甘味・苦味・旨味のバランスがとれた飲みやすさが特徴で、喉を通り過ぎた後に口の中にお茶の香りがふわっと広がります。

煎茶界のニュースタンダードとも呼ばれ、店の代表が最も好むおすすめの品種として知られています。

他にも香駿は、シナモンのような甘い香りが特徴で、紅茶など香りのよいお茶が好きな方におすすめの一品です。
すっきりとした味わいには上品さが感じられ、フルーティーな風味が鼻から抜ける心地よさがあります。

あさつゆは「天然玉露」と称されるほど、重厚な旨味と香りが楽しめる品種で、穀物感のある太い味わいは凝縮したスープのような深みがあります。

また、さえみどりは、やぶきたとあさつゆを交配した早生品種で、明るく冴えた鮮緑色と上品な香り、濃厚な甘味と旨味が魅力です。これらの茶葉は全て4グラムのお試しサイズから購入できるので、さまざまな品種を飲み比べながら自分好みの一杯を見つける楽しみがあります。

せんねん灸ショールーム銀座は、「お灸のテーマパーク」のような直営店です。
お灸の製造・販売で知られるセネファ株式会社は、1949年に滋賀県で「押谷靜慰商店」として創業しました。
創業の地である滋賀の伊吹山は、古くから薬草の宝庫として有名で、お灸の原料となる良質なよもぎが育つ場所として、深い関わりを持っています。
会社が「せんねん灸」というブランド名を使い始めたのは1970年のことです。
そして、お灸の「熱い」「火傷する」「一人でできない」といった従来のイメージをくつがえし、家庭で手軽に使えるように開発されたのが、世界初の紙パルプ台座を使ったお灸でした。

これは、1976年に発売されて以来、「お灸大革命」と呼ばれるほど画期的な製品となり、現代のお灸文化を築いてきました。その歴史と伝統を受け継ぎながら、東京の銀座という華やかな場所に2000年にショールームがオープンしました。

ひいらぎ銀座本店は、2024年10月23日に銀座SIXのすぐ裏路地にオープンした、日本が誇る厳選スイーツを世界に届けることをテーマにしたスイーツのセレクトショップです。

このお店の最大の特徴は、通常では手に入りにくい有名シェフ監修のスイーツをセレクトして販売していることです。
虎ノ門ヒルズunisの薬師神陸シェフが手がけるBRANCHÉ CHOCOLATや、麻布台ヒルズのミシュランレストランフロリレージュの川手寛康シェフが贈るDEAR BUTTER SANDなど、普段なかなか出会えない珠玉のスイーツが並びます。

人気は、だんごの生地を木べらで丁寧に練り上げ、自家製のみたらし餡を合わせた沈む、みたらし団子。です。歯が弱くなってしまったご年配の方にも食べてもらいたいという想いから生まれたこの名物スイーツは、なめらかでとろとろの食感が特徴で、団子がみたらしの底に沈むほどの柔らかさを実現しています。

プレーンとすだちの2種類があり、器に氷が敷き詰められているので、最後までひんやりとした食感が楽しめます。スプーンですくって食べる新感覚のスイーツとして、SNSでも大きな話題となっています。

もう一つの看板メニューが濃厚抹茶の抹茶尽くしセットです。
文久元年創業、山政小山園の宇治抹茶を100%使用した濃厚抹茶ラテ、京都宇治のこだわり抹茶を使用したシロップに北海道産の大納言小豆のあんこと鹿児島県薩摩郡の黒糖クリームをトッピングしたかき氷、福岡県にある星野農園の八女茶を使用した抹茶味のチョコレート、そして京都都茶寮の最上級ランクの厳選抹茶を使用した抹茶のフィナンシェが一度に楽しめる贅沢なセットとなっています。
メニューごとに使用している抹茶の茶葉が異なり、風味と味わいの違いを食べ比べることができるのも魅力です。

虎ノ門ヒルズunisの薬師神陸シェフが手がけるBRANCHÉ CHOCOLATのカレ・オ・ショコラは、一流の料理人とローカル食材が出会い今の感性で仕上げられた新食感のスイーツで、テリーヌよりもしっとり濃厚で生チョコよりも重くなく舌触りが滑らかな逸品です。

麻布台ヒルズのミシュランレストランフロリレージュの川手寛康シェフが贈る縁起の良い六角形のとろける極上バターサンドDEAR BUTTER SAND 幸せの焦がしバターサンドや、フィナンシェ3種セット、濃厚ショコラテリーヌ、生チョコレートなどもイートインメニューとして楽しめるほか、プリンやコーヒーゼリーといった出来立てスイーツもラインナップされています。

レフアオキは、2021年9月に東銀座の歌舞伎座裏にオープンしたフランス料理店です。

パリ8区シャンゼリゼの裏通りで13年間営んできたレストランマコトアオキを東京へ移転させたお店で、店名の「レフ」はフランス語できょうだいを意味します。

オーナーシェフの青木誠さんとサービスを担当する姉の三代子さんが営んでいて、青木家の長男は銀座屈指の名店、銀座鮨青木の親方・青木利勝さんという料理一家です。
青木誠シェフは1969年東京都生まれで、実家の銀座鮨青木やフレンチの名店ロオジエで研鑽を積み、1995年に渡仏しました。

アンティークの木製扉が目印の店内はカウンター10席のみで、オープンキッチンスタイルとなっています。料理は伝統的なフランス料理の技法に基づき、日本各地や世界中から厳選した旬の食材を積極的に取り入れた月替わりのコースのみを展開しています。

有吉弘行・生野陽子