2025年10月18日放送の【王様のブランチ】で紹介した、飲めるティラミスのお店は『カフェ ザ サン リブズ ヒア』です。

カフェ ザ サン リブズ ヒアは、東京都世田谷区の三軒茶屋にたたずむチーズケーキ専門店です。三軒茶屋駅南口から徒歩7分ほど、賑やかな商店街を抜けた閑静な住宅街にお店を構えています。2012年8月11日の創業以来、地元の人たちはもちろん、遠方からもこの味を求めて訪れる人が絶えない人気店です。2022年には創業10周年を迎え、店内をリニューアルしました。運営するのは三軒茶屋を拠点にスイーツ事業を展開する株式会社SOMEWHEREで、創業者の相良恭平さんは学生時代にニューヨークでカフェに出会い、その体験から起業を決意したといいます。「三軒茶屋を最高に暇つぶしのできる街にする」をミッションに掲げ、街に新しい楽しみを生み出し続けています。

お店の看板メニューといえば、何といっても瓶に詰められたCHILK（チルク）です。この名前はチーズケーキとミルクを掛け合わせた造語で、その名の通りミルクのような濃厚でなめらかな味わいが特徴です。最大のこだわりは三層構造になっている点です。一番上の層には放牧牛の濃厚な生クリームを使ったふわふわの生クリームチーズケーキ、真ん中の層には国産ミルクのヨーグルトを使ったさっぱりとしたホワイトミルクチーズケーキ、一番下の層にはやさしい酸味のあるニューヨークスタイルのチーズケーキが重なっています。この三層構造は、実は「三軒茶屋」の「三」にちなんでデザインされたもので、名産品がないこの街に根付くためのアイデアだったそうです。3つの層を一度に味わえば濃厚でクリーミーな味が広がり、一層ずつ食べれば味の変化を楽しめます。北海道産の放牧牛の生クリームや十勝産のクリームチーズなど、厳選された国産の乳製品だけを使い、すべて店内で手作りしています。かわいらしい瓶入りのデザインは持ち運びにも便利で、世田谷みやげにも認定されています。2020年には雑誌「BRUTUS」のお取り寄せグランプリでチーズケーキ部門準グランプリを受賞し、2022年には世田谷区ローカルショップグランプリで第1位に輝くなど、数々の賞を受けてきました。

店内で人気なのが、自家製のミルクソースをかけて楽しむ飲むティラミスです。注文を受けてから丁寧に作り始めるこのティラミスは、手作りのビスキュイと北海道産のマスカルポーネチーズを贅沢に使い、層になるように重ねていきます。仕上げにたっぷりのココアパウダーを振りかけると、カウンターにまでココアの香りが漂います。テーブルに運ばれてきたら、別添えの自家製ミルクソースを自分でかけて楽しみます。ミルクがティラミスに染み込み、ココアと混ざり合って美しいマーブル模様ができあがります。スプーンですくうとほろ苦くて大人の味わいがあり、口の中でとろけるようになめらかに溶けていきます。この新感覚の食べ方がSNSでも話題になり、多くの人がその味を体験しに訪れています。

チーズケーキサンドは、濃厚な生クリームチーズケーキをたっぷりとクッキーで挟んだ一品で、「チーケー女子」のために生まれたメニューです。本店ではお好みでフルーツをトッピングして、横から溢れるほどたっぷりと盛り付けて提供しています。また、ブルーベリーやオレオクッキーをトッピングしたカットケーキもあり、見た目も華やかで人気です。季節ごとに変わる限定フレーバーのチーズケーキも登場するため、訪れるたびに新しい味に出会える楽しみがあります。ピーチ、マンゴー、ストロベリー、アールグレイ、マロン、ほうじ茶など、季節感を感じられるラインナップが揃っています。店内はヴィンテージ調のこぢんまりとした落ち着いた空間で、ゆったりとチーズケーキとコーヒーを楽しめます。イートインだけでなくテイクアウトも可能で、三軒茶屋エリアには本店のほかにファクトリー店、パークストア店、キャロットタワー店の計4店舗を展開しています。香港のK11 MUSEAにも2024年に出店し、海外でも人気を集めています。

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