2025年6月15日放送の【ベスコングルメ】麒麟 川島さん・せいやさんと、DEEN 池森秀一さんがロケで紹介した、舞茸きつねそばのお店は日本橋『茅場町 長寿庵』です。

茅場町 長寿庵は1907年（明治40年）に銀座・竹川町の「長寿庵」から暖簾分けされた老舗そば店で、創業から100年以上、茅場町の地下に佇む名店です。茅場町駅から徒歩1分、永代通りとの交差点に面したビルの地下にあり、螺旋階段を降りて暖簾をくぐると、しっくいと錦絵が美しい落ち着いた空間が広がっています。

木鉢會という、江戸から続く蕎麦屋の伝統を受け継いでおり、現在も五代目に当たる暖簾が守られています。

茅場町長寿庵では、古くからの「蕎麦前」の文化を昼夜問わず楽しめ、日本酒やビールと一緒に楽しむのが伝統で、「天抜き」（天ぷらそばの蕎麦抜き）や「鴨抜き」は裏メニュー的存在ながら、通にはたまらない注文方法です。
また、蕎麦粉や出汁にもこだわりがあり、信州や常陸産の蕎麦粉を使い、三味一体のバランスを大切にしたつゆが上品な味わいを醸し出しています。

看板メニューのせいろは、シャリッとした食感のコシのある蕎麦に、やや甘めでさっぱりとした後味のつゆが絶妙な調和を見せます。

また、天ぷら付きの天せいろも常連に愛されており、太めのえび天が2尾、香り高い衣とともに楽しめるボリュームある一品です。

番組で紹介した舞茸きつねそばは、香り豊かな茨城県産の常陸秋そばを中心にブレンドし製麺した細切り二八そばを、風味を逃さぬよう風味を逃さめよう茹で時間は30秒に茹でてコシを残し、冷水でサッと締める香り高い細切りの二八蕎麦です。
一週間寝かしたまろやかで甘口なかえしは、厳選した枕崎産のかつお節とさば節などの3種類から取った濃厚出汁。そこに炒めた舞茸・ネギ・油揚げを加えて煮込みお店自慢の つけ汁に仕上げます。

夏季限定のすずしろは、大根おろしや白胡麻、ささみ、海苔、錦糸卵といった具材がたっぷりのせられ、レモンをひと絞りしてさっぱりといただく清涼感あふれる一品です。

冬の時期にはゆず切りせいろが登場し、ゆずの香りがふんわり蕎麦に溶け込み、季節の移ろいを感じさせます。

また、デザート感覚で楽しめるそばがきのきな粉がけやそばぜんざいもあり、締めにもぴったりです。

茅場町長寿庵は、歴史と伝統を守りつつ、蕎麦の香りや食感、蕎麦前の文化、季節ごとの創意あるメニューを提供することで、多くの常連や地域の人々に愛され続けています。

川島明・麒麟・池森秀一・せいや・霜降り明星