あんぺい・鱧の蒲鉾「大寅蒲鉾」
大阪ミナミの戎橋筋に本店を構えるこの名店は、初代創業者の小谷寅吉の「寅」と大阪の「大」を組み合わせて名付けられました。
ロケをした大阪府柏原市の道明寺工場では、機械化が進む現代においても職人による手作業を大切にした伝統製法が守られています。
特に御影石の石臼を使った昔ながらのすり身作りは、微妙な凹凸によってきめ細やかな仕上がりを実現し、かまぼこの命とも言える「しなやかな弾力と味」を生み出しています。
石原良純さんも知らなかった、夏の風物詩として親しまれるあんぺいは、鱧の身を100%使用した蒲鉾、関東の「はんぺん」がサメのすり身に山芋などのつなぎを加えて作られるのに対し、あんぺいは鱧のすり身のみを原料としています。「生はも」と「活けはも」の2種類の鱧を贅沢に使い、御影石のすり鉢で丹念に摺り上げて、まんまるの形でほんのり塩水でゆで上げる製法は、まさに職人技。ふわふわできめ細かい食感と鱧のうまみがぎゅっと詰まった上品ながら奥深い味わいです。
看板商品である梅焼は、鱧やシログチのすり身に卵を混ぜ、職人が分厚い鉄板でゆっくりと一枚一枚丁寧に焼き上げた逸品です。ふんわりとした食感と卵のほんのりとした甘味が特徴で、お菓子感覚で楽しめる練り物として大阪で長年愛され続けています。
梅焼という名前は梅が入っているわけではなく、大阪天満宮の神紋である梅の花から取られたという説があり、大寅のロゴマークの元にもなった記念すべき商品です。
他にも、表面を亀甲模様に焼き上げた焼通し、厳選された国産ごぼうの芯をすり身で巻いた上ごぼう天、木くらげのコリコリした食感が楽しめるきくらげ天など、多彩な名物商品が揃っています。
近年では革新的な商品開発にも力を入れており、電子レンジで温めてスプーンで食べるスプーンでかまぼこは累計10万個以上の大ヒット商品となり、雑誌「BRUTUS」のお取り寄せ企画でグランプリにも輝きました。
なんば駅(大阪メトロ)「大寅 戎橋筋本店」
| 住所 | 大阪府大阪市中央区難波3-2-29 |
|---|---|
| 電話 | 06-6641-3451 |
宮川大輔・石原良純
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この記事の作者・監修
Activi TV
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