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鹿児島県 千年鯛
「千年に一度しか出会えない」と称される極上の白身魚
鹿児島県垂水市の錦江湾で丁寧に育てられる千年鯛は、その名の通り「千年に一度しか出会えない」と地元の漁師たちに称される幻の高級魚です。正式名称はセンネンダイ(学名:Lutjanus sebae)で、フエダイ科に属する美しい白身魚として、水産業界や飲食業界では「絶品の味」と評価されています。
真鯛とは別の種類でありながら、その上品で繊細な味わいは真鯛を凌ぐとも言われ、密度の高い引き締まった身が特徴的です。食べ応えがありながらも、口の中で溶けるような柔らかさと、ほんのりとした甘みが絶妙なバランスを醸し出しています。
現在、この希少な千年鯛の養殖に世界で初めて成功したのが、鹿児島県垂水市に拠点を置く株式会社康秀です。同社は1978年創業以来、3代にわたって培ってきた養殖技術を駆使し、「康秀の千年鯛」として2025年春以降の本格出荷を予定しています。
千年鯛は天然ものの漁獲量が極めて少なく、市場に出回ることは稀です。価格は1キロあたり約10,000円と高価で、大型の個体では10万円を超える値がつくこともある超高級魚です。その希少性から「見つけたら即購入すべき」と言われるほどの貴重な存在となっています。
特徴的な外観は、やや淡い赤色の体色に、まるで「小」の字のような3本の赤い帯が入っており、その美しさも多くの料理人や食通を魅了しています。成魚では全長60~70cm、体重は10kg以上の大型個体も珍しくありません。
養殖技術の革新と成功
名人和田康志さんの株式会社康秀が千年鯛の養殖に成功した背景には、鹿児島県の恵まれた自然環境があります。桜島を望む錦江湾は、温暖な気候と穏やかな波、そして海中に豊富に含まれるミネラルが魚の養殖に最適な条件を提供しています。
広く深い養殖生け簀で千年鯛をのびのびと泳がせ、独自配合の上質なエサを与えることで、天然ものに負けない品質の魚を育成しています。エサにはハーブを配合し、さばいた後の身の変色を抑える工夫も施されています。
味わいと食べ方
千年鯛の最大の魅力は、その上品で洗練された味わいにあります。大型の白身魚でありながら、旨味とほんのりとした甘みが特徴的で、刺身で食べるとその繊細な味わいが最も際立ちます。特に「松笠造り」と呼ばれる皮を炙る調理法では、香ばしい皮目としっとりとした白身のハーモニーが絶品です。
刺身以外にも、しゃぶしゃぶ、塩焼き、煮付け、カルパッチョ、炊き込みご飯など、様々な調理法で楽しむことができます。頭や骨からも濃厚で上質な出汁が取れるため、まさに捨てるところのない魚として重宝されています。
火を通すことで旨味がさらに増し、皮まで美味しく食べられることも千年鯛の大きな特徴です。特に煮付けでは、その深い味わいがご飯を何杯でも食べられるほどの美味しさを生み出します。
千年鯛は高たんぱく・低脂肪の白身魚として、健康志向の方にも適した食材です。ヘルシーでありながら満足感があり、特に女性に嬉しい食材として評価されています。良質なたんぱく質やビタミン、ミネラルを含み、美容と健康の両面でメリットがあります。
- 名人の和田さんが2年に及ぶ試行錯誤で養殖に成功
※公式サイト・Instagramから情報を引用させていただいております。
宮川大輔・サンシャイン池崎
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この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!
