2025年10月4日放送の【出没！アド街ック天国】で紹介した、千歳烏山『ランキングTOP20』で注目のお店・ロケ地をまとめて紹介します。

東白庵かりべは、千葉県柏にある蕎麦の名店「竹やぶ」で16年間研鑽を積んだ苅部政一さんが2011年に神楽坂で開業したお店です。

苅部さんは19歳の時に竹やぶで初めて食べた天ぷら蕎麦に衝撃を受け、店主の阿部孝雄さんのもとで8年間修業したのち、竹やぶ六本木ヒルズ店では開店時から8年間店主を務め、ミシュランガイドで星も獲得しました。

2019年に千歳烏山へ移転し、現在は京王線千歳烏山駅から徒歩6分の静かな住宅街に店を構えています。

蕎麦は新潟県塩沢産と長野県黒姫産の玄蕎麦を契約農家から仕入れ、自家製粉して手打ちした十割蕎麦です。蕎麦の香り、甘み、風味が高次元で融合しており、竹やぶの流儀を受け継いだ上品な味わいが楽しめます。

せいろは十割蕎麦、田舎せいろは玄蕎麦を皮ごと石臼で挽いた二八蕎麦として仕上げています。
蕎麦つゆは鰹節の厚削りの出汁と、3日間寝かせて醤油の角を取ったかえしを合わせたもので、蕎麦との相性が絶妙です。蕎麦湯も濃厚で、そのままでも美味しく、蕎麦つゆとの相性も抜群です。

蕎麦前のメニューも充実しており、中でも天だねは竹やぶ譲りの看板メニューです。才巻エビを贅沢に使い、サクッとした食感の中に芳しい香りと旨みが広がります。

日替わりで盛られる前菜盛り合わせも人気で、玉子焼きや穴子の煮こごり、天然にがりの豆腐、海老の醤油炊きなど、日本酒やワインの肴にぴったりの品々が並びます。お通しとして出される蕎麦豆腐は、滑らかでもっちりとした食感で蕎麦の香りを感じられる一品です。

そのほかにも、にしんの甘露煮を使ったにしんそばや、玉子焼き、焼味噌、野沢菜、もずく、皮くじら、板わさ、海老の味噌焼など、蕎麦前を楽しむための多彩なメニューが揃っています。デザートには大納言を使った自家製の水あずきがあり、食後の締めくくりにぴったりです。季節ごとのおすすめメニューも用意されており、訪れるたびに新しい味わいに出会えます。

赤錆宿は、駅から徒歩で数分、路地裏にひっそりと佇む隠れ家のような和食のお店です。
知る人ぞ知る名店として、街の賑わいから少し離れた静かな一角で、訪れる方をあたたかく迎えてくれます。お店の名前である「赤錆宿」という響きから、時々ホテルと間違って訪ねてくる方がいるという楽しいエピソードからも、どこか親しみやすい雰囲気が伝わります。

このお店の歴史は、千歳烏山に移り住む以前、下北沢の地で長きにわたり多くの方に愛されてきたことから始まっています。特に演劇関係者や感性が豊かな業界の方々から深く支持され、その味と空間は長年大切にされてきました。その愛されてきた証として、店内の天井には、著名な漫画家さんをはじめとする業界の著名人の方々のサインがびっしりと書かれており、このお店がただのお食事処ではない、特別な「食の隠れ家」であることを物語っています。

お店では、グランドメニューというものがなく、季節ごとの旬の食材を活かしたおまかせコースのみが提供されています。

お料理の味わいをさらに深めるのが、お酒のペアリングへの細やかな心遣いです。日本酒はオーガニック寄りのものを中心に選ばれており、お客様のお料理に合わせて最適な一本が提案されます。

例えば、特定の日本酒の仕込み水を一番出汁に使うなど、お料理とお酒が互いの良さを引き出し合う工夫が凝らされているため、一体感のある食事が楽しめます。

お料理は、その時々の旬を映し出す美しい品々が並びます。春ならば、ほろ苦さがたまらないタラの芽と、シャキシャキとした食感が楽しいスナップエンドウを香り高い胡麻で和えた胡麻和えのような前菜で、山菜の恵みを感じさせてくれます。
また、お椀物では、朝採れの筍や旬の鯛、よもぎ豆腐などを使ったやさしいお出汁のおすましが、そっと心を温めてくれるでしょう。食事の終盤には、旬の魚介を使った炊き込みご飯や岩海苔の風味豊かなお味噌汁、
そして季節の素材を使った甘味など、細部にまで心遣いが感じられる品々が、お腹も心も満たしてくれるはずです。

木村屋は、東京オリンピックが開催された1964年（昭和39年）に、世田谷区の千歳烏山で産声をあげた歴史あるパン屋さんです。
下北沢のパン屋で修行を積んだご主人が、奥様と一緒に独立して開業されました。創業から間もない頃には、お店のある粕谷の地域だけでなく、成城の方面まで御用聞きに行かれていたという記録も残っていて、地域に愛されてきた街のパン屋さんであることが伝わります。お店の切り盛りは、今も先代の奥様であるキミ子さんと娘様ご夫婦が中心となって、温かな手作りの味を守り続けています。

名物のプリンパンは、ご主人が約30年前に考案した名物商品です。
夏場はパンの売れ行きが落ちるため、何か冷たいものをパンに乗せてみたらどうか、という発想から開発が始まりました。
試行錯誤の結果、ふわふわのパンに丸ごとのプリン（プッチンプリン）を乗せるスタイルが誕生したのですが、水分が染み込まないように間に生クリームを敷く工夫がされています。
その見た目と驚きの組み合わせが話題を呼び、今ではお店の代名詞となっています。

また、このアットホームなパン屋さんが、2021年の映画『花束みたいな恋をした』のロケ地として使われ、主人公の麦と絹が焼きそばパンを買いに来るシーンに登場し、今では映画のファンが「聖地巡礼」としてお店を訪れることもあるそうです。

名倉ジャズダンススタジオは、北口から歩いてすぐの場所にあります。日本のダンス界において長年にわたり功績を残されている、振付家で舞踊家の名倉加代子さんが主宰されているダンススタジオです。
名倉さんは、まだ日本のダンス界でジャズダンスが広く知られていなかった1970年に、ご自身のスタジオを設立されました。その後1981年に有限会社として法人化し、以来半世紀以上にわたって、多くのプロダンサーやミュージカル俳優を輩出し続けています。

堀田牛肉店は、南口から歩いてすぐの、烏山駅前通り商店街「えるもーる烏山」の一角に店を構える、地元に愛され続けるお肉屋さんです。
昭和41年（1966年）に創業して以来、半世紀以上にわたり、地域に密着したスタイルを守り続けてきました。精肉店でありながら、牛や豚、鶏肉といった新鮮なお肉の販売はもちろん、手作りの美味しいお総菜が地元の食卓を支えています。

人気を集めているのは、揚げ物のお総菜です。なかでも、創業当時からの味を受け継ぐメンチカツや、素朴な味わいが懐かしいコロッケは、お店の顔ともいえる一品で、午前中のうちに売り切れてしまうこともあるそうです。

他にも卵が丸ごと入った見た目も楽しいスコッチエッグは、お子さんにも人気のメニューです。サクサクの衣の中に、ひき肉の旨みと卵のコクが閉じ込められており、家庭ではなかなか作れない専門店の味わいです。

長寿庵は千歳烏山で40年以上の歴史を持つ蕎麦店です。京王線千歳烏山駅の西口から旧甲州街道方面に歩いて2分ほど、旧甲州街道との交差点角に店を構えています。地元の人々に親しまれ続けてきたこのお店は、創業50年を超える老舗として、地域に根差した味と雰囲気を大切にしながら営業を続けています。

こちらのお店の大きな魅力は、細く白い更科そばにあります。つるりとした喉越しが特徴で、丁寧に作られた出汁のつけ汁との相性が抜群です。蕎麦は更科のように白っぽい色をした中細麺で、適度なコシがあり、出汁の効いたやや濃いめの蕎麦つゆと絶妙に絡み合います。夜の営業では国内各地から直送される魚介類を使った料理や、地元産の野菜を使用した季節感あふれる一品料理も楽しめるため、蕎麦屋でありながら、お酒を楽しむ大人の憩いの場としても人気があります。蕎麦店ならではの焼酎のそば湯割りは、どんな料理にも合う通好みの一杯として知られています。

お店の一番人気は鴨せいろです。鶏の旨みと鰹の出汁が合わさったつけ汁に、柚子胡椒がアクセントとして加えられており、鴨の脂がしっかりと出た濃厚な味わいが蕎麦によく絡みます。細く長い蕎麦との組み合わせは、職人の技が光る逸品となっています。また、かしわせいろも人気メニューのひとつで、こちらも丁寧に作られた出汁が特徴です。

その他にも、天ぷらそばは海老や野菜をサクサクに揚げた季節の天ぷらが蕎麦との相性抜群で定番人気となっています。ランチタイムには蕎麦屋では珍しい鯵たたき丼セットや鰯たたき丼セットなどもあり、蕎麦またはうどんとセットで楽しむことができます。夜には三浦半島から直送された魚介を使った刺身や干物、天然ぶりを使ったなめろう、イカメンチなどの魚介系のつまみも充実しており、お酒を飲みながら最後に蕎麦で締めるという粋な楽しみ方ができるのも魅力です。広々とした店内にはお座敷や大きなテーブル、4人がけのテーブルなどがあり、一人でも家族連れでも気軽に訪れることができる、地元に愛される蕎麦店となっています。

ラ・ヴィエイユ・フランス 本店は、2007年に千歳烏山にオープンしたフランス菓子の専門店です。京王線千歳烏山駅から徒歩約8分、閑静な住宅街にたたずむこのお店は、パリの老舗パティスリー「LA VIEILLE FRANCE」で日本人初のシェフパティシエを務めた木村成克シェフが、師であるルネ・エルマベシエール氏への敬意を込めて同じ店名で開きました。1843年にパリで創業したこの老舗で、木村シェフは11年間にわたりフランスの名店を巡って修業を重ね、本場の伝統菓子の技と心を学びました。店名の「ラ・ヴィエイユ・フランス」は「古き懐かしきフランス」という意味を持ち、古き良き時代のフランス菓子を大切に守り続けています。レンガと木の温かみある内装は、まるでフランスのパティスリーを訪れたかのような雰囲気です。

このお店の大きな特徴は、フランス菓子専門店でありながら、ケーキや焼き菓子だけでなく、コンフィチュール(ジャム)や惣菜系の瓶詰めまで幅広く取り扱っている点です。壁一面に並ぶ色とりどりのジャムは圧巻で、フルーツはもちろん、リュバーブやオニオンなど野菜を使った酢漬けやオイル漬けも豊富に揃えています。これは木村シェフが最初に修業したアルザス地方のパティスリー「ネゲル」で学んだスタイルで、旬の素材を活かした保存食づくりの伝統を受け継いでいます。また、メレンゲを使ったフランスの焼き菓子ダコワーズに自家製アイスクリームを挟んだダコワーズ・グラッセは、このお店ならではの名物となっています。

お店で一番人気のケーキはフレジエです。一見するとショートケーキのようですが、生クリームではなく、キルシュ(さくらんぼのブランデー)を効かせたバタークリームとカスタードを合わせた「クレーム・ムスリンヌ」を使用しています。甘みと酸味のバランスがよい「とちおとめ」をふんだんに使い、濃厚なクリームとイチゴの酸味が絶妙にマッチした、まさに大人のためのショートケーキです。ほんのり洋酒が効いた味わいは、フランス版ショートケーキとして多くのファンに愛されています。

焼き菓子では、アルザス修業時代の思い出が詰まったエコセがおすすめです。ココアとメレンゲ入りの生地とバターケーキの2層からなる伝統菓子で、キルシュを含ませたスポンジにバタークリームを忍ばせ、表面にアーモンドクランチをたっぷりまぶした香ばしい一品です。チョコレートでコーティングされたブラウニーは、ナッツの香ばしさと食感が楽しめる人気商品となっています。季節のフルーツを使ったタルト・ア・ラ・リュバーブは、リュバーブ(西洋フキ)を焼きこんだ酸味のある生地に、ふわっと甘いメレンゲが絶妙なバランスで、初夏の訪れを感じさせてくれます。また、りんごを包んだパイ菓子ショーソン・オ・ポムなど、定番のフランス菓子も数多く揃えています。マカロンは10種類のフレーバーがあり、それぞれの味わいが楽しめるのも魅力です。

パティスリー ユウ ササゲは、2013年5月に千歳烏山の静かな住宅街にオープンしたフランス菓子の名店です。京王線千歳烏山駅から徒歩4分ほどの場所に佇むこのお店は、パステルグリーンの可愛らしい外観が目印となっています。オーナーシェフの捧雄介さんは、新潟県三条市出身で、専門学校卒業後に青山の名店「ルコント」で修業をスタートし、その後「オテル・ドゥ・ミクニ」「アロマクラシコ」「ロワゾー・ド・リヨン」といった都内の有名店で腕を磨きました。三軒茶屋の「パティスリー エ カフェ プレジール」でシェフパティシエを務めた後、満を持して独立を果たし、現在では2021年に小田急百貨店新宿店にも2号店を出店するまでになりました。開業当初から「フランス菓子の伝統に立ち返る」という想いを大切にしながら、五感に響くお菓子作りを心がけており、食べログスイーツ百名店に複数年連続で選出されるなど、その実力は確かなものとなっています。

このお店の最大の特徴は、見た目の美しさだけでなく、香り・食感・味わいなど細部にまでこだわり抜いた、記憶に残るお菓子を届けることです。常時20種類ほどの生菓子がショーケースに並び、焼き菓子は約50種類にも及びます。生菓子は定番が10種類ほどで、残りは毎月2〜3品のペースで入れ替わるため、何度訪れても新しい発見があります。捧シェフは「美味しいとは記憶に残るもの」という信念のもと、食感や香りなど五感を刺激する要素を大切にしており、クラシックとモダンが融合したバランス感覚に優れた作品を生み出し続けています。また、一つで満足するボリューム感よりも、2〜3種類のケーキを楽しめるような繊細なサイズ感も、このお店ならではのこだわりといえるでしょう。

お店を代表する人気商品がシャルロットです。貴婦人の帽子をイメージして誕生したこの伝統的なフランス菓子は、円柱状の土台と周りを生地で囲み、ババロアやムース、フルーツなどを詰めた可愛らしい見た目が特徴となっています。季節ごとに中身のフレーバーが変わり、クリスマスシーズンには苺をメインにしたピンクのベリークリームに甘酸っぱいジュレを組み合わせた華やかなアレンジが登場します。このケーキには、捧シェフの創意工夫と五感を刺激する驚きが詰まっており、見た目の美しさと味わいの深さが見事に調和しています。

ほかにも人気の高い商品として、サントノーレが挙げられます。ピンクのサブレをあしらって焼き上げたシュー生地にカスタードクリームを詰め、上からカシスクリームをたっぷりと絞り、フレッシュなピンクグレープフルーツをトッピングした一品です。カシスクリームの下にはグレープフルーツのジュレが隠れており、ビビッドな色合いながら驚くほど口どけが軽やかで、キレのある甘酸っぱさが爽やかな余韻を残します。通年で楽しめる定番商品ですが、味のアレンジは随時変わるため、訪れるたびに異なる美味しさに出会えるのも魅力です。加えて、ショコラノワゼットはチョコレートとヘーゼルナッツという王道の組み合わせを捧シェフ流にアレンジした逸品で、ドーム型のチョコレートムースの中にノワゼットのクリームを忍ばせ、グラサージュ・ショコラで仕上げています。土台にはフィヤンティーヌとヘーゼルナッツにチョコレートを絡めた部分があり、ザクザクとした食感が心地よいアクセントとなっています。さらに、テレビ番組でも紹介されたシュークリームは、カリッとした固めのシュー生地に焦がし砂糖のツブツブが乗り、塩気の効いた生地と甘く優しいカスタードクリームの組み合わせが絶妙です。焼き菓子ではレモンケーキが近年のヒット商品として知られ、プティフールセックと呼ばれる可愛らしい缶入りのクッキーアソートはギフトとしても大変喜ばれています。

吉実園は、京王線千歳烏山駅から歩いて15分ほどの上祖師谷の住宅街に、まるで森のように広がる複合農家です。
その歴史は古く、なんと江戸時代から300年以上も続く農家の流れを汲んでいるそうです。元々は造園業を営む農家として始まり、現在の経営者である吉岡さんの祖父、吉岡実さんが第二次世界大戦後に造園農家を本格的に創業されました。
その後、三代目となる現園主の代になってから、養鶏や養豚、野菜栽培なども手掛ける「複合農家」へと進化を遂げ、今に至ります。

吉実園では、純国産鶏の「もみじ」をはじめ、「アローカナ」、「黒翡翠鶏」、「烏骨鶏」といった珍しい品種の鶏たちが、広い敷地でストレスなく自由に動き回れるよう「放し飼い（平飼い）」で大切に育てられています。
鶏の飼料にもこだわりがあり、遺伝子組み換えのトウモロコシは使わず、安全に配慮されている他、近隣のパン屋さんから売れ残りのパン、お蕎麦屋さんからは出汁ガラを分けてもらい、飼料の一部にするという工夫もされています。

番組で紹介した卵は南米原産の「アローカナ」という鶏が産む、神秘的な青い殻の卵、通称幸せの青い卵です。
この卵は殻が厚く、中身の黄身の割合が多いことで知られ、濃厚な味わいを楽しめます。
直売所では、そのアローカナの卵や、もみじなどの卵の他、採れたての旬の野菜が並ぶこともあります。

広味坊は1985年に世田谷区千歳烏山で開業した中国料理店です。創業者の五十嵐久夫氏は名店「知味 竹炉山房」の山本豊氏の料理に深い感銘を受け、独学で料理の道を究めました。当時としては革新的だった「添加物を極力使わない」というこだわりを貫き、調味料から全て手作りするスタイルで本格的な中華料理を世に送り出してきました。2025年6月には創業40周年を迎え、地域に愛され続けています。現在は弟の五十嵐創シェフが厨房を担い、京王線千歳烏山駅から徒歩8分の閑静な住宅街で、千歳烏山本店と祖師谷大蔵店の2店舗を営業しています。五十嵐美幸シェフの実家としても知られ、彼女が22歳で「料理の鉄人」に出演して話題となった歴史も持つ名店です。

このお店ならではの看板メニューが北京ダックのサラダ仕立てです。包み菜と焼き海苔、ピンで包んで食べるという独創的なアレンジが施されており、従来の北京ダックとは異なる新鮮な味わいを楽しめます。また、本場中国にも足を運んで研究を重ねた料理長の技が光る料理の数々は、海鮮食材を築地から仕入れ、野菜も国産を中心に使用するなど、素材選びから妥協がありません。店内は中国文化の美しさを感じられるオリエンタルな雰囲気が漂い、落ち着いた空間で本格中華を味わえます。

人気ナンバーワンの料理は担々麺です。手作りの芝麻醤を使用しており、ゴマの濃厚な味わいとスパイシーな香りが絶妙に調和した逸品として評判を集めています。この芝麻醤へのこだわりは、添加物を使わず一つ一つ手作りするという広味坊の哲学が色濃く表れた一品といえるでしょう。麺料理でありながら、スープまで飲み干したくなるような深い味わいが魅力です。

広味坊の魅力は他にも数多くあります。八宝菜焼きそばは五目の具材がたっぷりと乗った食べ応えのある一品で、しんとり菜湯葉麺は優しい味わいが心を和ませてくれます。またよだれ鶏は名物料理として知られ、四川の伝統的な味わいを楽しめます。海鮮を使った五目海鮮焼そばも人気で、新鮮な海の幸の旨みが麺に絡み合います。さらにエビチリソースや麻婆豆腐といった定番メニューも、広味坊ならではの手作り調味料で仕上げられ、他店では味わえない深みのある味わいに仕上がっています。2025年には創業40周年記念の特別コースも用意され、北京ダックやフカヒレを使った豪華な料理を堪能できるのも見逃せません。

nope（ノープ）は、2023年7月に誕生した、創作中国料理店です。
京王線千歳烏山駅の北口から歩いてすぐの場所にあり、中国料理の伝統的な技術を基盤に、スパイスやワインの要素を大胆に融合させた「中華×スパイス×ワイン」という話題のお店です。

オーナーシェフの高木祐輔さんは、調理師学校を卒業後、ザ・ペニンシュラ東京の広東料理店【ヘイフンテラス】で7年間も腕を磨き、その後はスパイス料理店【レカマヤジフ】のシェフを務めたという華々しい経歴を持つ実力派です。

お店のシグネチャーとして知られる前菜の盛り合わせは、スパイスのエッセンスを生かしたインパクトのある品々が、まるでアート作品のように美しく盛り付けられ、目にも楽しい一皿。
定番のコースには、この前菜の盛り合わせのほか、手作りの点心や〆の麺類など、様々な品が取り揃えられています。

そのほか、豚の三枚肉を丁寧に折り重ね、美しい塔の形に仕上げた名物の宝塔肉も、見た目の美しさだけでなく、その奥深い味わいが評判の逸品です。

また、点心は手作りにこだわり、繊細な技術が光るラム肉餃子やイワシのクレープなど、ひと手間もふた手間もかけられた独創的なメニューが用意されています。

栄寿し総本店は、1964年創業の老舗のお寿司屋さんです。

お店では毎朝豊洲市場（旧築地市場）から新鮮な食材を厳選して仕入れ続けています。

創業当時からこだわる本まぐろは、口の中でとろけるような食感と濃厚な旨みが格別です。鮮度を見極めたまぐろを、大将が手間を惜しまず一枚一枚丁寧に、そして惜しみなく厚切りで捌いて提供してくれます。

菓心たちばな 千歳烏山本店は、1959年に東京・烏山の地に店を開いた、長い歴史を持つ和洋菓子のお店です。

名物はブッセタイプの焼き菓子フレッシュパンセです。このお菓子は、世田谷区が認定する「世田谷みやげ」にも選ばれていて、地元の定番土産として定着しています。

フレッシュパンセは定番の味が二つあり、一つは、バターとチーズの風味がふんわりと広がるチーズバター、もう一つは、甘酸っぱさが後を引くあんずジャムです。この二つの定番はいつでもお店に並び、飽きのこない素朴な美味しさです。

若竹は京王線千歳烏山駅西口から徒歩3分ほど、旧甲州街道沿いのめぇ〜る街に佇む焼き鳥居酒屋です。地元の常連客はもちろん、テレビで何度も紹介されたことから遠方からも訪れる人が絶えない名店として知られています。10席ほどのカウンターと奥の小上がりというこぢんまりとした空間ながら、釣りバカ日誌の「ハマちゃん」こと西田敏行さんをはじめとした芸能人のファンも多く、朝5時まで営業していることから夜遅くまで楽しめる貴重なお店として親しまれています。店内は清潔感があり、照明も明るいため、初めての方でも気軽に入れる雰囲気が魅力です。

このお店の一番の特徴は、カウンター席から目の前で焼き上げられる串焼きを眺めながら食事ができることです。焼き鳥は鶏の串と豚の串がきちんと分けられており、串盛り合わせは5本セットと8本セットから選べます。特に焼き加減は絶妙で、ふんわりとした食感に仕上がっており、鶏皮が苦手な方でもおいしく食べられると評判です。マスターは注文時に「レバなど苦手なものはありますか」と気配りの声をかけてくれるなど、細やかな心遣いが感じられます。

看板メニューとして人気を集めているのが、モツ煮込みです。まったく臭みがなく、新鮮さが際立つ味わいで、多くの常連客が必ず注文する一品となっています。じっくり煮込まれたモツは柔らかく、お酒との相性も抜群です。

焼き鳥以外のサイドメニューも充実しており、コブクロ刺しはプリプリの食感がやみつきになると評判で、アンチョビポテトは洋風の味わいがお酒によく合います。また、なめ茸オムレツは意外な組み合わせながら絶品との声が多く、鶏ラーメンは締めの一杯として人気です。野菜料理では、シャキシャキのキャベツに辛みそをつけて食べるシンプルな一品や、昆布とのバランスが絶妙なきゅうりの昆布和え、ロマネスコの天ぷらなど、季節の食材を活かした料理も楽しめます。週末は混雑することが多いため、予約をおすすめします。

餃子てんほう！は、駅から歩いてすぐの場所にあり、「ぎょうざ弥」と染め抜かれた赤い暖簾が目印の、地元で愛される平成12（2000）年創業の餃子の専門店です。

本場神戸のスタイルを受け継いだ自家製のみそだれでいただく餃子が名物です。
一般的に馴染みのある醤油ベースのタレとは違い、白味噌をベースに酢などを加えて作られる特製みそだれは、焼きたての餃子の旨味をより一層引き立ててくれます。

また、焼き餃子は一般的な焼き機ではなく、大きな鉄鍋で丁寧に焼き上げているそうで、カリッとした食感を生み出す調理法にも注目です。
餃子は作り置きを一切せず、注文が入ってから一つひとつ丁寧に皮で包み始めるというこだわりよう。薄く仕上げられた皮は、口に入れた瞬間に具材の旨味がじゅわっと広がる軽い食感を生み出しています。

水餃子は、焼餃子とはまた違ったもちもちの皮の食感と、さっぱりとした味わいが楽しめます。通常は用意されている酢醤油でいただきますが、試してみたいという方には、お店自慢の自家製みそだれにつけて食べるのも、濃厚な風味が加わりおすすめです。

ランチタイムには、餃子と水餃子の両方が楽しめるお得なセットもあります。

井ノ原快彦・アド街