2025年11月6日放送の【タクシー運転手さん一番うまい店に連れてって】で紹介した、海中レストランで味わう極上イカのお店は『海中魚処 萬坊』です。

海中魚処 萬坊は、佐賀県唐津市の呼子で、1983年に日本で初めて海に浮かぶレストランとして誕生しました。
呼子のシンボル、呼子大橋のたもとの静かな入り江にあり、海上の船のような特徴的な姿で訪れる人たちを迎えています。

このお店は、今や全国的にも知られる呼子名物いかしゅうまいの発祥の地としても有名です。新鮮なイカを活造りにした後、その残りとなるゲソ（足）やミミ（エンペラ）を無駄にせず生かしたいという、命を大切にする料理人たちの想いが結実して、美味しいいかしゅうまいが誕生しました。

入り口から船型の建物の中心にある螺旋階段を降りると、そこには海中席が広がります。まるで水族館の底にいるような感覚で、窓の外には天然の生け簀の海中を泳ぐ魚たちの姿を見ることができます。
この生け簀は海と直接つながっているため、萬坊で扱われる魚介は獲れたての鮮度を保っています。

呼子の海の恵みを存分に味わえる人気メニューは、イカの活造りです。呼子を代表する名物料理として、透明感のある新鮮なイカのコリコリとした食感を堪能できます。

そして、活造りと並んで看板商品になっているのが、お店発祥のいかしゅうまいです。新鮮なイカのすり身がたっぷり入り、玉ねぎなどと練り合わせて作られたシュウマイは、口の中でふわっと広がるやわらかな風味と食感が特徴で、幅広い世代の方に愛されています。

コース料理も用意されていて、メインのイカ料理を心ゆくまで味わえる「いか三昧コース」や、アワビなどの豪華な食材も楽しめる「萬坊コース」は、お店の魅力を凝縮した内容で人気があります。

また、イカだけでなく、港町・呼子ならではの新鮮な魚介を堪能したい方には、季節の魚を刺身や煮付け、荒炊きなどで提供する「鯛コース」や「鰤コース」もおすすめです。

吉村崇・平成ノブシコブシ・鈴木福・村上佳菜子