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天ざるそば「そば処 曲家(そばどころ まがりや)」
この店が建つ前沢曲家集落は、16世紀の終盤(文禄年間1592〜1595年)に横田城主・山内氏勝の家臣である小勝入道沢西が移り住んだことから始まった集落で、現在も集落内のほとんどの方が小勝姓を名乗っています。
明治40年(1907年)に大火災により集落のほとんどの建物が焼失した後、周辺地域の同一の大工集団によって一斉に再建されたため、統一的な美しい景観が保たれており、平成23年(2011年)6月に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。そば処 曲家は、この歴史ある集落の入り口に位置し、集落散策の起点となる重要な役割を担っています。
人気は、地元産のたていわ在来種を使用した十割そばです。
南会津地方は標高700〜800メートルの高冷地で朝晩の寒暖差が大きく、肥沃でない土地でも収穫できるそばの栽培に非常に適した環境です。たていわ在来種は長年にわたって他の品種と交雑せず自家採種による栽培が続けられており、香り高く風味豊かなのが特徴です。
土づくりから始まり、収穫、乾燥、選別、そして石臼でゆっくり丁寧に製粉し製麺まで、この工程をすべて自社で行っているため、安全で風味豊かな高品質なそばを提供できています。打ちたてならではのコシと香りを楽しめる本格的な十割そばは、そば通からも高く評価されています。
そば以外にも、この地域に伝わる貴重な郷土料理を味わうことができます。はっとうは、そば粉ともち米を練って延ばし、ひし型に切ったものを茹でて、じゅうねん(えごま)やきな粉につけて食べる伝統的なおやつです。
その昔、調査に来た役人があまりの美味しさに「贅沢な品なので普段は作ってはいけない」と御法度を出したことから、その名が付いたという興味深い逸話があります。
また、ばんでい餅は、うるち米を大きな切り株(盤台)の上でついて作ったことからその名が付いた郷土食で、山仕事や農作業の休息時に欠かせない食べ物として舘岩地域で愛され続けています。山菜や野菜の天ぷらも人気で、抹茶塩が用意されており、カラッと軽い仕上がりでそばとは独立して楽しめる一品です。冷やっこも南会津の美味しい水で作られており、シンプルながらその土地ならではの味わいを堪能できます。
- 前沢曲家集落群
南会津の舘岩地域(旧岩村)にある国の重要伝統的建造物群保存地区
集落内には20棟の伝統的家屋 - 天ぷら
ナス・ピーマン・しいたけ・かぼちゃ・たけのこ・山菜・高野豆腐
そば処曲家(南会津/そば(蕎麦)) – Retty(レッティ)
こちらは『そば処曲家(南会津/そば(蕎麦))』のお店ページです。実名でのオススメが7件集まっています。Rettyで食が好きなグルメな人たちからお店を探そう!
retty.me
| 住所 | 福島県南会津郡南会津町前沢831 |
|---|---|
| 電話 | 0241-78-2340 |
吉村崇・平成ノブシコブシ・飯尾和樹・ずん・トリンドル玲奈
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この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!







