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地下街で最も古い店 浅草駅「福ちゃん」
この浅草地下街は、昭和三十年(1955年)に設置された、現存する日本最古の地下商店街として知られており、その中でも福ちゃんは1964年から営業している老舗中の老舗で、地元の人々や観光客に長く愛されています。地下街のコンクリートがむき出しになった天井や、配管がそのまま見えるディープでリアルな昭和の佇まいが、まるで時をさかのぼったかのような心地よさを感じさせてくれます。
このお店にしかない特徴は、なんといってもその時代に取り残されたようなノスタルジックな雰囲気と、映画の舞台にも選ばれたことです。
福ちゃんは、カンヌ国際映画祭で主演男優賞を獲得した役所広司さんの映画『PERFECT DAYS』(パーフェクト・デイズ)で、主人公が仕事の終わりに毎日のように立ち寄る酒場として登場しました。この映画を通して、日本国内だけでなく世界の人々にも、福ちゃんの古き良き日本の風景と、地下街の独特な空気が伝わっています。
質素ながらも居心地の良いカウンター席や、通路にはみ出たテーブル席は、焼きそばを食べるだけでなく、軽くお酒を一杯楽しむ場所としても親しまれています。
福ちゃんの看板メニューは、年季の入った鉄板で提供される鉄板焼きそばです。もちもちとした食感の中太麺は、地元・浅草の製麺所から仕入れた特注のものを使用していると言われています。
この麺に、濃厚で懐かしい味わいのソースがしっかりと絡みつき、シンプルながらも一度食べると忘れられない一皿です。具材はキャベツや揚げ玉、わずかな干しエビなど、素朴なものが中心で、この潔さがかえって焼きそばの風味を引き立てています。
また、注文が入ってから鉄板で仕上げることで、香ばしいソースの香りが食欲をそそります。どこかあっさりとしたソースの味付けは、お酒のおつまみとしてもぴったりです。
ほかにも、福ちゃんでは焼きそばのバリエーションや、おつまみとしても優秀な一品料理が充実しています。
焼きそばの種類では、独特の風味とまろやかさがクセになるカレーソース焼きそばや、ホロホロになるまで煮込まれた牛すじの旨味が麺に絡む牛すじ焼きそばも人気を集めています。
また、お酒のアテとして、甘辛い味付けでトロトロの牛すじと豆腐、卵が入った牛すじ煮込みも多くの人に愛されています。
昔ながらのステンレス製(アルマイト製)の銀皿で提供される料理の数々は、昭和の時代への郷愁を感じさせ、浅草のディープな魅力を体現しています。
- 1964年創業
- 平麺に濃いめのソース
こちらは『福ちゃん(浅草/焼きそば)』のお店ページです。実名でのオススメが83件集まっています。Rettyで食が好きなグルメな人たちからお店を探そう!…
retty.me
| 住所 | 東京都台東区浅草1-1-12 浅草地下街 |
|---|---|
| 電話 | 03-3844-5224 |
オードリー・高橋真麻・小籔千豊・増田貴久・NEWS・井上和香・遠藤久美子
[記事公開日]
この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!
