元祖まくぐろラーメン 大山店
当時は豚骨ラーメンが空前のブームを迎えていた時代。そんな激戦区の環七に、まぐろの頭と中骨から丁寧に出汁を取るという、誰も試みなかったスタイルで挑んだのが、店主の鮪郎(まぐろう)さんでした。
創業から30年以上が経った今もなお、地元はもちろん遠方からもファンが足を運び続ける、まさに板橋の伝説的な一軒です。2026年4月には遊座大山商店街近くに大山店もオープンし、長年の固定ファンだけでなく新しい世代にもその名が広がっています。
まぐろラーメンが他の店と決定的に異なるのは、スープのベースにマグロを使うという発想そのものにあります。
鮪郎さんはもともと大の釣り好きで、「生魚で出汁を取ったラーメンを作りたい」という一心から、独学で試行錯誤を重ねたといいます。
マグロの頭や中骨を数日間かけてじっくりと炊き出し、さらに希少な「まぐろ油」を加えることで、魚の臭みを感じさせない澄んだ旨みのスープを完成させました。
この仕込みの様子は一般にはほとんど公開されておらず、まさに秘伝といえる工程です。店内にはレトロなコレクションが所狭しと並び、BGMは昭和ロックが流れる独特の雰囲気。
丼の底にはマグロのイラストが描かれており、食べ終えたときに現れる「ありがとうございました」の言葉が、常連さんたちのあいだで密かな楽しみになっているのだとか。
お店の看板メニューはやはり正油ラーメン。
見た目はほんのり琥珀色に輝く、和食の出汁を思わせる澄んだスープながら、一口すすると口の中にマグロの深い旨みがふわりと広がります。
表面にはほどよく背脂が浮かんでおり、見た目のインパクトとは裏腹に後味はすっきり。合わせる麺は中細のちぢれ麺で、スープをしっかりと絡め取ってくれます。テーブルには胡椒・ごま油・すりおろしにんにく・豆板醤が並んでおり、食べ進めながら自分好みに味変を楽しめるのも魅力のひとつ。雑誌の環七ラーメンランキングで1位を獲得したこともあり、その実力は折り紙付きです。
正油ラーメンと並んでファンの多いのが正油タレソバ(油そば)。
まぐろ出汁の風味がラーメン以上に凝縮されており、よく混ぜることでタレと麺がしっかり絡み合います。
大山店ではこの油そばをメインメニューとして展開しており、さらに黒コショーでアクセントをつけた辛口バージョンも評判を呼んでいます。
また、ご飯の上に油そばをのせてスープも一緒に味わえるラーメン丼は、ボリューム重視の方にうってつけの一品。
麺とご飯が同時に楽しめるちょっと変わった組み合わせですが、これがまぐろ出汁と不思議なほどよく合います。
- 鮪郎さんの趣味が釣りだったので魚の王様のまぐろラーメンを思いついた
- 33年前にオープン
- 3年ほど試行錯誤を重ねて臭みをとることに成功
| 住所 | 東京都板橋区大山東町24-10 松沢ビル 1F |
|---|---|
| 電話 | 03-6905-7283 |
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この記事の作者・監修
Activi TV
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