【人生最高レストラン】わさび巻き・うざく『創作寿司 ひかり』万博を成功に導いた大阪港のお店の場所〔落合陽一〕

店名の「ひかり」は、店主の出身地である山口県光市に由来しているそうです。本格的な江戸前寿司の技法を取り入れながらも、独自の創作寿司も楽しめるお店として、地元の方だけでなく海外からのお客さまにも人気を集めています。

このお店の最大の特徴は、赤酢のシャリを使った本格派の握り寿司です。赤酢は酒粕を原料とした酢で、米酢に比べてまろやかな酸味と深い旨味が特徴です。
江戸時代から江戸前寿司で使われてきた伝統的な酢で、現在では手間と時間がかかることから高級寿司店で使用されることが多くなっています。
赤酢で仕上げたシャリは、品よくほろっと崩れる食感が楽しめ、新鮮なネタの良さを最大限に引き立ててくれます。また、店主は英語と中国語を話せるため、外国人のお客さまにも料理の説明をしながら軽快に接客をしており、インバウンド対応もしっかりとできるお店です。

人気メニューとしては、季節ごとのおすすめコースがあります。夏には旬の岩ガキや新鮮な鰹などが味わえ、季節や料理に合わせた日本酒のペアリングも楽しめます。切子の徳利とおちょこで供される日本酒は、料理長が料理に合うものを厳選してくれるため、お酒好きの方にも喜ばれています。

さらにこのお店では、地域とのつながりを大切にした創作メニューも展開しています。港区に本社がある不二食品の商品を使った料理も提供しており、梅昆布茶を使った天ぷらや、とろろ昆布を使った茶碗蒸しなど、馴染みのある味をアクセントにした工夫あふれる一品が楽しめます。また、春の期間限定で販売される天保山いなりも見逃せません。港区でしか、築港でしか食べられないメニューを作りたいという想いから生まれた、このお店ならではの味わいです。カウンター席でおすすめを聞きながら食べるのも良し、コースでじっくり堪能するのも良しと、さまざまなシーンで利用できるお店です。

加藤浩次・宇賀神メグ・島崎和歌子・高橋茂雄・落合陽一