穴子寿司 市場前駅「鮨文(すしぶん)」
鮨文は、江戸時代末期に創業した歴史あるお寿司屋さんです。1800年代の中期に日本橋の魚河岸で屋台として始まり、180年以上もの営業を続けてきました。
日本橋の魚河岸時代から築地市場時代を経て、2018年10月に豊洲市場へと移転し、現在は豊洲市場の水産仲卸売場棟の3階で朝6時30分から営業しています。
このお店の最大の特徴は、創業以来180年以上も継ぎ足して使い続けている秘伝の煮詰めです。これは穴子用の甘いタレで、第二次世界大戦中には空襲から守るために、築地本願寺の境内に埋めて戦火を免れたというエピソードが残っています。
この煮詰めを使った穴子は驚くほど柔らかく、口に入れるととろけるような食感が楽しめます。職人さんが「手でどうぞ」と勧めるほどのやわらかさで、歴史の重みを感じさせる深い味わいが広がります。
また、天然物のネタだけを取り扱うというこだわりも持っており、養殖ものは使わない方針を貫いています。
豊洲市場に移転してから復活させたメニューにちらし丼があります。10種類以上の天然ネタが盛られた豪華な丼で、エビでダシを取った味噌汁も付いてきます。
築地時代にはなかったこのメニューは、過去のレシピを掘り起こして新しい場所で挑戦したもので、訪れる人たちに好評です。丼の下には白いご飯がたっぷりと入っていて、お腹いっぱい楽しめます。
人気のおまかせコースでは、大ぶりの新鮮なネタが次々と出されます。
マグロの赤身や中トロ、大トロのほか、一口では食べきれないほど山盛りになったウニ、プリプリとした車海老、皮が柔らかい一枚付けのシンコ、ねっとりとした食感の本マグロの天身など、職人が丁寧な江戸前の仕事を施したお寿司を味わえます。
酢飯は伝統的な白シャリで、酢がしっかりと効いており、大ぶりなネタの旨みを受け止めるバランスになっています。
鉄火巻や玉子焼きも付いてきて、季節によって仕入れたネタが変わるため、訪れるたびに新しい発見があります。店内はカウンター席のみで15席ほどのこぢんまりとした空間ですが、どの席からも職人さんの手さばきを見ることができます。
壁にはさかなクンがフリーハンドで描いた魚のイラストも飾られていて、市場ならではの雰囲気を楽しめます。
- 創業180年の絶品穴子寿司
- 穴子は煮た後 煮汁に漬けて味を染み込ませる
- 皮を上にして握るのがこだわり
- 180年受け継がれる伝統の煮詰め
ホームページ
| 住所 | 東京都江東区豊洲6-5-1 水産仲卸売場棟 3F 2 |
|---|---|
| 電話 | 03-6633-0300 |
加藤浩次・宇賀神メグ・島崎和歌子・高橋茂雄・さかなクン
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この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!







