【路線バスで寄り道の旅】串揚げ　人形町『なかや』のお店の場所〔入江陵介〕

浅草の老舗パン屋から仕入れる水分量の多いパン粉を極限まで薄くして使用し、100％国産植物油で揚げることで、余計な油を吸わず素材本来の旨味だけを凝縮した軽やかな串揚げに仕上げています。

10種類の色鮮やかな自家製タレ皿と組み合わせることで、一本一本異なる味わいを楽しめます。食材は千葉県の農家を中心に生産者の顔が見える仕入れを行っており、店主が千葉県から2時間かけて通う過程で自ら足を運び、納得した食材のみを使用しているこだわりがあります。

お店で一番人気の料理は和牛すき焼き串です。牛ロースの串揚げに特製タレと生卵をつけて食べる逸品で、本当にすき焼きを食べているかのような満足感を味わえます。串揚げなのにすき焼きの味わいを完璧に再現した、店主の熟練の技が光る名物料理として多くの常連客に愛されています。

その他の名物料理として、車海老しそ巻きは新鮮な車海老をしその葉で包んで揚げた贅沢な一品で、海老の甘みとしその香りが絶妙にマッチしています。

生ウニと海苔の串揚げは定番の枠を超えた斬新な組み合わせで、濃厚なウニの味わいと海苔の風味が口の中で溶け合います。

ずわい蟹のかに味噌のせは高級食材を使用したプレミアムな串揚げで、蟹の甘みとかに味噌のコクが楽しめる贅沢な逸品です。

また、締めには『串衛門』時代から受け継がれた名物揚げパンがあり、リピーター率100％という驚異的な人気を誇ります。上品な甘みとフワッとした食感で、油っこい串揚げの後でもデザート感覚でペロリと食べられる〆の逸品として、お酒を飲む方にも愛されています。

徳光和夫・田中律子