【人生の楽園】ふるさと味わう宿・農家民宿『古今呂の宿 福とみ』福島・飯舘村の宿情報

【人生の楽園】ふるさと味わう宿・農家民宿『古今呂の宿 福とみ』福島・飯舘村の宿情報
放送の【人生の楽園】渡邊とみ子さん~福島・飯舘村 夫婦の夢 ふるさと味わう宿~で紹介した、夫婦の夢 ふるさと味わう宿のお店は『古今呂の宿 福とみ』です

ふるさと味わう宿「古今呂(こころ)の宿 福とみ」

『古今呂の宿 福とみ』は、福島県相馬郡飯舘村の阿武隈山系北部に佇む、一日一組限定の体験型農家民宿です。2024年6月11日に開業したこの宿は、女将の渡邊とみ子さんと亡き夫・福男さんが長年温めてきた「なつかしい実家に帰ってきたような体験と、郷土料理で母ちゃんの味を食べてもらいたい」という夢が結実した宿です。

宿の名前にある「古今呂(こころ)」には、ご夫婦の深い絆と思いが込められています。腕の良い大工だった福男さんは、この築60年の母屋を自らリフォームし、いつか民宿を開きたいと願っていました。しかし、東日本大震災を経て、2018年のクリスマスイブに病のため旅立たれてしまいます。それでもとみ子さんは夢を諦めず、2024年の初頭から大規模な改修工事に着手し、福男さんの思いが詰まった木の香りと温もりを感じる宿を完成させました。
宿の名前「福とみ」は、ご夫婦それぞれの名前から一文字ずつとったもので、訪れる人々に「福」と温かい「心」をもたらしたいという優しい願いが込められています。

女将の渡邊とみ子さんは、飯舘村の復興とブランド化に尽力してきた立役者でもあります。村の特産品として知られるブランドかぼちゃいいたて雪っ娘の育ての親として、その栽培と加工に長年携わってきました。
このかぼちゃは約30年前に飯舘村で農業高校の教師をしていた菅野元一先生が品種改良を重ねて育ててきたもので、白く輝く薄皮の中にぎっしりと詰まった色濃い黄色の果肉が特徴です。他のかぼちゃとはまるで別物のような、ぽくぽくしっとりとした食感と優しい甘みが魅力で、宿の自慢の食材となっています。
東日本大震災で一時は避難を余儀なくされましたが、とみ子さんが最後の種を守り抜き、全国からの協力者を得て避難先で栽培を継続するなど、その活躍は多くのメディアで取り上げられました。

宿の最大の魅力は、阿武隈地域で昔から食べ継がれてきた素朴な郷土料理を味わえることです。
飯舘村の方言で「大切に」「丁寧に」「じっくりと」「心をこめて」という意味を持つ「までい」な気持ちで作られた料理の数々は、地元の畑で採れた新鮮な野菜を使い、まるで母ちゃんの味のように懐かしく、心まで温まるような十種類以上の手作り料理で構成されています。

凍み大根と身欠きにしんの煮しめは、大根を寒風で干して旨みを凝縮させ、身欠きにしんや根菜と合わせて煮含める一品で、かつての「人寄せ時」の大皿料理として親しまれてきました。
じゃがいもを甘めの味噌だれでからめる味噌じゃが、千切りの人参と干するめを合わせた正月の彩りいかにんじん、すり潰したじゃがいもを”床”に見立てて下味をつけた鶏肉のいも床漬けなど、保存の知恵に支えられた料理が食卓に並びます。
主食には麦飯に小さく切ったかぼちゃを加えて炊き上げるかぼちゃご飯が登場し、野菜が主役の素朴な旨さがコース全体を結びます。

宿では、村の営みを肌で感じられる体験メニューも充実しています。

畑仕事体験では季節の野菜の栽培や収穫を行い、ちまき作り体験ではこの地域で受け継がれてきた伝統的なちまきを自分の手で作ることができます。
また、凍み餅づくりを教わったり、料理づくり体験を通じて飯舘村の農家ぐらしの文化を肌で感じることができます。

さらに語り部プランでは、飯舘村の歴史や震災からの復興の物語を聞くこともでき、この土地への理解を深めることができるでしょう。土と触れ合い、手を動かす「までい」な暮らしぶりは、都会ではなかなか味わえない貴重な体験となります。

館内は福男さんがこだわった板張りが施され、実家に帰ってきたようなほっとする安らぎの空間が広がっています。
客室は5人部屋と2人部屋があり最大7名様まで宿泊可能で、WiFi、バス、洗浄機付トイレなど現代の快適さも備えています。

一日一組限定の貸し切りスタイルなので、誰にも邪魔されない静かな時間をお過ごしいただけるのも大きな魅力です。

  • 宿泊 7700円〜
  • 雪っ娘カボチャ

ホームページ

体験型農家民宿「古今呂の宿 福とみ」|までい工房美彩恋人

福島県の浜通り地区、阿武隈山系北部の飯舘村に構える体験型農家民宿です。お食事は阿武隈地域で食べ継がれる郷土食や、「いいたて雪っ娘」かぼちゃの料理などをご用意。色々な農業体験もご提供します。…

madei-koubou.jp

公式サイトを見る

住所 福島県相馬郡飯舘村飯樋大橋180
電話 024-597-6059

菊池桃子・小木逸平

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[最終更新日]

この記事の作者・監修

Activi TV

こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!

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カテゴリー: 人生の楽園
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