藍の畑と古民家宿「家賀乃里 古城」
この集落は斜度40度という急峻な傾斜地にあることから「天空の郷」や「ソラ」とも呼ばれ、空に近い立地で日本の原風景が色濃く残る、世界農業遺産に認定された特別な場所となっています。
この宿の背景には、74歳の枋谷京子さんの深い愛情と強い想いがあります。夫の秀信さんを54歳で亡くした京子さんは、毎週のように墓参りで家賀集落を訪れるうちに、過疎化が進む故郷の変化を目の当たりにしました。
耕作放棄畑が増え、空き家が目立つようになった集落を見て「夫の故郷を再び元気にしたい」と強く願うようになったのです。そんな時、この地域がかつて藍の栽培で栄えていたことを知り、2019年に藍の栽培を復活させることを決意しました。
さらに2022年には、農業研究者や体験希望者のための宿泊場所として『家賀乃里 古城』を開業しました。
宿の最大の魅力は、復活した藍を活用した独創的な料理体験にあります。京子さんが心を込めて作る郷土料理では、藍の天ぷらをはじめ、半田そうめんに藍を練り込んだ麺料理、阿波晩茶と藍をミックスしたお茶など、伝統的な徳島の味を現代風にアレンジした創意工夫に満ちたメニューが味わえます。
囲炉裏端では、世界農業遺産の畑で育ったオーガニックな山菜や野菜を使った山菜の天ぷら、そば米汁、栗の渋皮煮、干し柿といった昔ながらの郷土料理が並び、訪れる人々の心と体を温めてくれます。
食事だけでなく、藍染体験も宿の大きな特色です。現在、藍は食用として粉末に加工して販売されているほか、宿泊客が直接藍染を体験することもできます。急傾斜地に広がる美しい棚田や畑、古民家が織りなす日本の原風景を歩いて巡る体験は、まるでタイムスリップしたかのような感覚を与えてくれます。
- 築260年の古民家
予約・プラン情報
ホームページ
藍を愛する人の為のショッピングページ 家賀の藍粉/家賀再生プロジェクト 世界農業遺産:傾斜地農耕システム
藍を愛する人の為のショッピングページ 家賀の藍粉/家賀再生プロジェクト 藍の生葉を乾燥粉末にした藍のパウダー、家庭料理に混ぜることで藍の作用がハーモニーを奏でてくれます。藍:インディゴは染るだけでなく、食藍としても昔から人間の生活に欠かせないものです。藍を食卓に届けたい。 世界農業遺産地域:にし阿波 傾斜地農耕システムが生み出した天然自然の宝庫です。
peraichi.com
| 住所 | 徳島県美馬郡つるぎ町貞光家賀道上474 |
|---|---|
| 電話 | 090-5144-4896 |
菊池桃子・小木逸平
[記事公開日]
この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!







