昭和レトロガラス「レトロガラスと古道具 びいだま舎」
工房は、かつて電子部品工場として使われていた建物をリノベーションした、どこか懐かしくも温かな空間。飯梨小学校の向かいというのどかな立地に佇み、店内に一歩足を踏み入れると、昭和時代に家庭の風呂場や玄関を彩っていた美しい模様ガラスたちが、まるで時を超えて語りかけてくるような不思議な魅力に包まれます。
店主の赤尾容子さんは、京都で呉服店や広告会社に勤めながら趣味でステンドグラス制作を始め、偶然にも懇意にしていたガラス店から大量の型板ガラスを譲り受けたことが現在の活動の原点となりました。
当初は「型板ガラス」という名称すら知らなかった容子さんでしたが、20年の時を経てその魅力に開眼し、会社を退職して本格的な創作活動に踏み出されました。
夜空の星々や草花を模した繊細な模様が刻まれた型板ガラスを、持ち前のステンドグラス技法を駆使してパッチワークのように組み合わせ、現代の暮らしに寄り添う美しい雑貨へと生まれ変わらせています。
びいだま舎の最大の魅力は、単なるリメイクを超えた「残したい気持ち」を形にしてくれる心温まるサービスにあります。
家族の記憶が宿る窓ガラスを引き取り、たとえ小さく割れていても丁寧にパッチワーク状に組み合わせてオーナメントに仕立てるなど、素材の履歴と思い出を大切にする姿勢が随所に感じられます。
柄の合わせ方ひとつで印象がガラリと変わるのが型板ガラスの面白さで、木工やワイヤー、刺しゅうなど異素材の作り手とのコラボレーションも積極的に行っており、常に新しい発見と驚きが生まれています。
昭和ガラスの灯りは、明かりをともすと型板ガラス特有の美しい模様が壁やテーブルにふわりと映り込み、柔らかな陰影が夜の時間を穏やかに演出してくれます。窓だったガラスが「灯り」という新たな役目を得て、別のかたちで暮らしを照らす転生のストーリーも、この店らしい深い魅力の一つといえるでしょう。
びいだま舎では予約制のワークショップも開催しており、好きな柄のガラスを選んでステンドグラスの技法でハンダ付けし、容子さんの丁寧な指導のもとでパッチワーク状の飾りなどを制作することができます。
また、風に揺られてシャラシャラと涼しげな音色を奏でるゆらゆらオーナメントは、店内で手軽に作ることができる体験型の作品として大変好評です。割れたガラス片を糸で吊るしただけのシンプルな構造でありながら、光と音が織りなす癒しの空間は格別です。
- 型板ガラスを生かしたオーナメントやアクセサリー
- 予約制のワークショップ 3500円~
やがて過ぎ去ってゆくものにあたらしい形や場所を。昭和のレトロガラスのアップサイクルや、古道具を扱っています。日々の暮らしにそっと寄り添えるものを。
bedama23.base.shop
| 住所 | 島根県安来市植田町346−1 |
|---|---|
| 電話 | 090-8208-4531 |
※公式サイト・Instagramから情報を引用させていただいております。
菊池桃子・小木逸平
[記事公開日]
[最終更新日]
この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!






