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三越前駅「日本橋 弁松総本店(ニホンバシベンマツソウホンテン)」
はじまりは文化7年(1810年)、越後出身の樋口与一が日本橋魚河岸に開いた食事処「樋口屋」にさかのぼります。
忙しい魚河岸の商人たちは食事をゆっくり食べる時間がなく、残った料理を竹の皮や経木に包んで持ち帰ったことが弁当文化のきっかけとなりました。
やがて三代目の時代に食事処から折詰弁当の専門店へと姿を変え、嘉永3年(1850年)に「弁松」の名で創業。以来、江戸の味を守りながら170年以上にわたり弁当を作り続けています。
現在も日本橋を中心に百貨店などで販売され、江戸の食文化を今に伝える老舗として親しまれています。

弁松総本店の最大の特徴は、江戸好みの甘辛く濃い味付けです。
砂糖と醤油をしっかり効かせた煮物や焼き物は、ご飯が自然と進む味わいとして昔から愛されてきました。
弁当箱には木の薄板を使った経木の折箱が使われることが多く、ふたを開けた瞬間にほんのり木の香りが立ち上ります。経木は余分な湿気を吸ってくれるため、ご飯が冷めてもべたつかず、ふっくらとした食感を保つのも魅力です。
看板の弁当として知られているのが並六です。
伝統の折詰の基本形ともいえる一折で、ふたを開けると玉子焼きやメカジキの照焼き、野菜の甘煮などが整然と並び、江戸前の家庭料理のような懐かしい風景が広がります。
特に煮物は弁松らしさを象徴する存在で、蓮根や里芋、椎茸などが濃いめの味で丁寧に炊き上げられています。ご飯との相性がよく、昔ながらの弁当の魅力をそのまま味わえる一折として長く親しまれています。
そのほかにも、弁松には江戸の食文化を感じさせる料理が数多く詰め込まれています。
甘くふんわり焼き上げた玉子焼きは弁当の定番として人気があり、魚の旨みを引き立てたメカジキの照焼きも昔ながらの味わいです。
また、白いんげんの豆きんとんはほんのりとした甘みが口に広がり、濃い味のおかずの合間にやさしい余韻を残します。
さらに、生麩をすだれで巻いて蒸した江戸の食材「つと麩」を使った料理も特徴的で、しっとりとした食感が折詰に独特の風情を添えています。こうした多彩なおかずが整然と詰められた弁当は、まるで小さな江戸料理の宝箱のようです。長い歴史の中で受け継がれてきた味と工夫が、弁松総本店の一折に凝縮されています。
- 江戸の味を今に伝える日本橋の老舗『弁松総本店』
ホームページ
| 住所 | 東京都中央区日本橋室町1-10-7 |
|---|---|
| 電話 | 03-3279-2361 |
※公式サイト・Instagramから情報を引用させていただいております。
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この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!






