まぐろ丼・ラーメン「ラーメン河」
店主の長田亜起男さん(85歳)は大阪府堺市出身の元寿司職人で、寿司屋を営みながらラーメン屋を開く夢を持ち続け、独学でスープ作りの研究を重ねてきました。
大阪万博で日本の文化を紹介するためにラーメン店出店を目指したものの叶わなかった経験もあり、平成元年にこの吉野の山奥でようやく念願の店を開いたという歴史があります。店名は目の前を流れる吉野川にちなんでつけられました。169号線の宮滝大橋南詰から細い川沿いの道を400メートルほど進んだ先にあり、周囲は民家も少ない静かな環境で、まさに秘境のラーメン店といえる立地です。
このお店の最大の特徴は、1日40杯から50杯限定で店主がひとりで作る塩ラーメンです。
透き通った黄金色のスープは鶏ガラをベースにしており、極限まで雑味を取り除いた洗練された味わいが魅力です。
具材には厚さ1センチほどもある厚切りの豚バラチャーシューが使われ、スープに醤油を使わず塩のみで味付けすることでスープの味を邪魔しない工夫がされています。
また白菜が入っているのが特徴的で、この白菜の甘みが塩味を引き立て、柚子の香りがさらに良いアクセントとなっています。
麺は中細のストレート麺で、優しいスープとよく調和しています。
お店のもうひとつの看板メニューが、元寿司職人の店主が作るまぐろ丼です。
わさび醤油に漬けた赤身のまぐろを酢飯に乗せた一品で、山奥のラーメン店でいただくまぐろとは思えない本格的な味わいです。店主は隔週で鶴橋の市場まで自らまぐろを買いに行っており、その量とクオリティへのこだわりから利益はほとんど出ていないといいます。
トッピングには煮卵や大ぶりの肉厚メンマも使われており、メンマはコリコリとした食感を楽しめる太さがあります。またかつてはとり丼や鉄火巻なども提供されていましたが、現在は店主がひとりで営業しているため、メニューは塩ラーメンとまぐろ丼セットに絞られています。開店は午前10時からわずか2時間のみの営業で、開店前に売り切れることも珍しくありません。朝から順番待ちのシートに記名して、吉野川のせせらぎや四季の風情を楽しみながらのんびりと待つのがこの店の流儀です。
- 奈良の秘境の塩ラーメン
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| 住所 | 奈良県吉野郡吉野町菜摘470 |
|---|---|
| 電話 | 0746-32-8384 |
ユースケ・サンタマリア・加藤綾子・萩原聖人
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この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!
