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結城 敬蔵さんのご実家の味噌「山里まめてん」
コシヒカリや大豆、落花生などを自家栽培しながら、その原料をそのまま発酵食品として活かす——そんな農家ならではのものづくりの姿勢が、多くのファンを引きつけています。
代表の結城智世さんは、有機農業を実践する実家で育ち、縁あって会津美里町に嫁いだのちに、姑が代々守ってきた味噌づくりの技術と出会いました。自分たちが丹精込めて作った米や大豆を、そのまま食卓へ届けたい——そんな思いのなかで、平成27年(2015年)に本格的に発酵食品の製造・販売をスタートさせました。
他の味噌づくりと一線を画すのが、ゆうきみそ AOK139の存在です。
AOK139とは、秋田県総合食品研究所と株式会社秋田今野商店が長年の研究の末に開発した特別な糀菌の名称。異常細胞の正常化を促すと言われる「抗変異原活性」が従来の種麹菌を使った味噌の最大約3倍、そして味噌の香気に重要な役割を果たす「遊離脂肪酸」は市販の種麹を使った場合の最大約16倍にもなるという、驚くほどの特性を持っています。
この糀菌を福島県内で使用しているのは山里まめてんだけ。
その希少性と健康への意識の高さが、遠方からわざわざ購入するリピーターを生み出しています。なお、2022年1月22日のテレビ朝日系列の番組「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」に、結城家のお子さんが「味噌博士ちゃん」として出演したことで、一躍全国的な注目を集めることになりました。
山里まめてんの看板商品といえば、なんといってもゆうきみそ 定番仕立。
自家栽培した大豆と米を同量使い、なめらかな口当たりに仕上げた十割みそです。会津産の大豆はもともと油分がしっかりとあるため、糀に負けない深みのあるうまみが生まれます。
つぶつぶ感が苦手な方にも食べやすいなめらかな質感で、味噌汁のほかさまざまな料理に幅広く使えると好評です。会津地方の大手スーパーマーケット「リオン・ドール」の各店舗でも取り扱われており、地元での信頼も厚い一品です。
発酵食品の世界を広げてくれるのが、三五八(さごはち)としょうゆ糀、そしてあまざけです。三五八は、塩・糀・米を3対5対8の割合で合わせた漬け床で、その名のとおり比率がそのまま名前になっています。無添加で仕上げた自然な甘みが野菜にも魚にも肉にも馴染み、一度使い始めると手放せないという声が多く届いています。しょうゆ糀は、AOK139菌を使った糀と醤油が合わさったまろやかな調味料で、納豆や湯豆腐のたれ、卵かけご飯のアレンジなど、さまざまな使い方で食卓を豊かにしてくれます。また、あまざけは砂糖を一切使わず、糀の発酵力だけで引き出した甘さが印象的で、糖度は30度に近いほど。凍ったものを牛乳で割るとヨーグルトのようなとろみが生まれるなど、楽しみ方の広さも人気の理由のひとつです。さらに、会津の郷土菓子として昔から親しまれてきた凍みもちも季節の定番品。寒さを利用して餅を凍らせ、長期保存を可能にしたこの菓子は、天明・天保の大飢饉の時代にさかのぼるとも言われる東北の知恵の結晶で、子どもから年配の方まで世代を超えて愛されています。
| 住所 | 福島県大沼郡会津美里町沼田三五郎田甲1460 |
|---|---|
| 電話 | 080-6008-0931 |
削るみそ「miso-bushi 白」
この『みそぶし 白』の味わいは上品でやわらかなコクと軽やかな旨味が特長で、白身魚のソテーやクリーム系パスタ、魚介のカルパッチョなど、白ワインを合わせる軽い料理との相性が抜群!削り方によって食感や風味の表情が変わり、細かく削るとパルメザンチーズのような軽やかさ、薄くスライスするとからすみのような深い余韻を演出できる点も魅力です。
- 削って使う味噌
まるや八丁味噌 八丁味噌の香味パウダー
味噌だれや味噌汁のように溶かして使う従来の用途とは異なり、仕上げのひと振りで香りと味に深みが出せます。
原料には大豆と食塩のみを用いた八丁味噌を使用しています。八丁味噌は木桶で長期熟成させる製法を守り、重石を積み上げて熟成させる伝統的な工程を経て生まれます。その味わいは色が濃く、酸味と渋みを含んだ力強いコクが持ち味です。本品はその特徴を損なわないよう粉末化しているため、炒め物や揚げ物、肉料理、パスタなど幅広い料理に応用できます。
- 愛知名物の八丁味噌が自宅で手軽に!
みそ汁専門店「MISOJYU 浅草本店」
MISOJYU浅草本店は、2018年6月5日に東京・浅草の路地裏に誕生したおみそ汁の専門店です。書道家・武田双雲さんが率いるクリエイティブチーム「TEAM地球」がプロデュースしたお店で、ブランドディレクション・料理開発を手がけるのは、写真家でもありシェフでもあるエドワード・ヘイムスさん。東京生まれで18歳のときに渡米し、ミュージシャン・編集者を経て写真家に転身した異色の経歴の持ち主です。カリフォルニアで8年間シェフを務めた経験から料理と発酵文化への深い造詣を持ち、「日本の大切な食文化を改めて多くの人に伝えたい」という思いが、このお店を生み出すきっかけとなりました。店名にある「MISOJYU(ミソジュウ)」とは、おみそ汁のことを指します。
MISOJYU最大の個性は、おみそ汁を「脇役から主役へ」押し上げた斬新な発想にあります。素材には有機野菜を中心に、全国の生産者から厳選された食材を使用。出汁は鰹節・昆布に加え、メニューによっては鶏ガラスープや牛スネのフォン(西洋風ブイヨン)まで駆使するこだわりぶりです。味噌は何十軒もの味噌蔵から選び抜いた生味噌を使用し、具材に合わせて白みそ・中辛口みそ・黒大豆みそをオリジナルブレンドで使い分けています。具材はどれも大ぶりにカットされ、たっぷりとお椀の中に盛り込まれているため、一杯飲み終えればしっかりとお腹が満たされます。また、2階のイートインスペースは古い梁が残る日本家屋風のモダンレトロな空間で、壁には武田双雲さんの躍動感ある書が飾られており、まるで小さなギャラリーのよう。一見コーヒースタンドのようなおしゃれな外観との落差も、このお店の魅力のひとつです。
看板メニューであり不動の人気第1位を誇るのが、ごろごろ野菜と角煮のすんごいとん汁。大根・にんじんをはじめとする野菜がゴロゴロと入り、その上には特製豚の角煮がのった豪快な一杯です。この角煮、実はドライフルーツとオーガニックワインでじっくり火入れをして甘みを引き出し、そのコクと香りがみそ汁の汁にまで溶け込むという手の込んだ仕上がり。「豚汁」という親しみやすいベースでありながら、一口飲めば「こんな豚汁は食べたことがない!」と驚かずにはいられない、まさにMISOJYUならではの一杯です。
その他にも、和洋の垣根を軽やかに越えたメニューが揃っています。まるごとトマトとほろほろ牛スネのみそポトフは、フランス料理のポトフからインスパイアされた一杯で、牛スネのフォン(出汁)を使い、トマトを丸ごと一個どんと入れた見た目のインパクトも抜群。トマトの酸味と味噌のコクが驚くほど自然に溶け合い、くずれるほどやわらかく煮込まれた牛スネ肉のうまみが全体を包み込みます。豆乳とホタテのとろーりみそポタージュは、白みそ・豆乳・生クリームでさらりと仕上げたポタージュ風の一杯。たっぷりのホタテと魚介のうまみをまとった白菜が相性よく、やさしくとろける口あたりが癒やしそのもの。大きめにカットされたかぶや里芋もゴロゴロと入り、食べ応え十分です。おにぎりとの組み合わせも楽しく、表面に抹茶に挽く前の茶葉「てん茶」をまぶしたしおにぎりは、青海苔に似た上品な香りがふんわりと広がり、みそ汁との相性も抜群。有機のオリジナルブレンド米を使った冷めてもおいしいおにぎりは、テイクアウトして浅草観光のお供にするのにも最適です。
- 味噌島根県有機やさかみそ
- 出社北海道産 真昆布&良質な鰹節
| 住所 | 東京都台東区浅草1丁目7−5 |
|---|---|
| 電話 | 03-5830-3101 |
木桶のガチ味噌
愛媛 井伊商店 全麦麹味噌
海と山に囲まれた宇和島の地で、初代から三代にわたって同じ製法、同じ味を守り続けており、現在は三代目の井伊友博さんが父母とともに三人で切り盛りしています。製造の場は戦後からほぼ変わらない建物をそのまま使い続けており、麹室(むろ)や種付けのスペースには今も半世紀以上前の面影が残っています。元々は建築の道を志し、山口県の設計事務所に約6年勤めた井伊さんが、家業の灯を絶やすまいと故郷へ戻る決断をし、祖父や父の背中を見ながら醸造の技術を一から身につけてきたというエピソードは、この味噌に込められた思いの深さをよく物語っています。
井伊商店の麦味噌が他と大きく異なるのは、「麦」と「塩」だけで仕込まれている点です。一般的な麦味噌には大豆も使われますが、井伊商店のそれは大豆を一切用いない「全麦麹味噌」。全麹で麦味噌をつくる蔵は、愛媛県西部に3社、少し離れた場所にも3社ほどで、全国的に見ても6社ほどしか存在しないと言われています。その製法は、木製の「もろぶた(麹蓋)」で丸一昼夜かけて麹を育て、出来上がった麦麹と塩を木桶に仕込んで、温度調整などは一切せず、夏なら3ヶ月、冬なら半年かけてじっくり発酵・熟成させる「天然醸造」。使用する麦は愛媛県産または香川県産のはだか麦、塩は香川県製造のものにこだわり、防腐剤や人工甘味料などの添加物は一切使いません。50年以上使い続けた「もろぶた」は傷んでも修理しながら大切に使い続けており、木の繊維に住み着いた麹菌もまた大切な味の守り手です。「大切なものは目に見えない」という言葉を胸に、見えない麹菌と向き合いながら丁寧に仕事をする三代目の姿勢が、この味噌の奥深さを支えています。
井伊商店の麦味噌でぜひ試してほしいのが、宇和島の郷土料理さつまです。これは、宮崎の冷や汁に似た料理で、鯛や鯵などの白身魚を素焼きにして昆布だし汁と麦味噌とともにすり鉢で練り合わせ、薬味を散らしてご飯にかけていただくもの。漁業が盛んな宇和島では、魚の臭みを消すために麹歩合の高い全麹の麦味噌が根付いたとも伝えられており、鯛の旨みと麦味噌の甘みが溶け合う味わいは、この地の食文化を今に伝える一品です。家庭でつくる場合は、アルミホイルの上に麦味噌を敷いてトースターで軽く炙り、香ばしさを引き出してから昆布だしに合わせる方法もよく知られています。
塩分控えめで甘みが豊かなこの麦味噌は、使い方の幅がとても広く、そのまま野菜スティックにつけるだけでも十分なおいしさです。セロリやみょうがとの相性はとくに抜群で、みょうがの清涼感と麦味噌の甘みが互いを引き立て合います。また、鯛の麦みそきゅうり添えも人気の食べ方で、小口切りにしたきゅうりに麦味噌をもみ込み、鯛の刺身に添えてゆずの皮を散らすだけで、宇和島らしい上品な一皿が完成します。さらに、宇和島で親しまれているみがらしという食べ方もあります。これはおでんなどに合わせる酢味噌に似た、辛子と砂糖、麦味噌を和えたもので、豚の脂との相性もよく、野菜や豆腐と一緒に炒めたものは格別の美味しさだといいます。宇和島の暮らしにすっかり溶け込んだ、懐かしくてやさしい「ふるさとの味」を、ぜひお取り寄せで味わってみてください。
長野 石井味噌 三年味噌
信州では古くから「三年味噌に余念(四年)なし」という言葉が伝わっています。味噌は三年かけて丁寧に仕込んでこそ本物で、それ以上の年月をかけてもいいくらいだ、という蔵人たちの矜持が込められた言葉です。石井味噌はその教えを真摯に受け止め、創業以来ずっと信州三年味噌を造り続けてきました。毎年冬から春にかけて、国産大豆と国産米麹を、北アルプス山系の湧き水とともに杉桶に仕込み、天地返しを繰り返しながら3年という歳月をかけて熟成させます。添加物も保存料も一切使わず、乳酸菌や酵母菌といった微生物の力だけで自然にじっくりと味わいを引き出す——それが石井味噌の変わらぬ哲学です。
この蔵のいちばんの特徴は、一度に4,500kgもの味噌を仕込める大きな杉桶を今でも現役で使い続けていることです。高さ2メートルを超える杉桶が林立する蔵の光景は、訪れた人を思わず息をのませます。杉の木には無数の微細な穴があり、そこに住み着いた蔵付き酵母が代々生き続け、石井味噌だけの奥深い風味を生み出す源になっています。「味噌を造っているのは人間ではなく、桶の中の微生物たちです」という6代目の言葉は、この蔵の哲学をよく表しています。味噌蔵の見学は無料で随時受け付けており、担当者が日本語と英語の両方で丁寧に案内してくれます。見学後には三年味噌を使った味噌汁を無料で試飲できるのも嬉しいサービスで、一口飲むだけで、熟成によって塩角が抜けたまろやかで深いコクに驚かされるはずです。
蔵元を訪れた際にぜひ足を運んでほしいのが、三年蔵の2階に設けられたお食事処です。明治時代に建てられた蔵の面影を残す空間で、三年味噌をたっぷり使った蔵元の豚汁とみそ焼きおにぎりのセットをいただくことができます。豚汁は具材の芯までじっくり旨味がしみ込み、長年の熟成が生んだ豊かな香りに包まれながらいただく一杯は格別です。予約制のランチメニューとして、味噌生姜漬御膳や味噌ぎょうざなども用意されており、蔵を訪れる前に公式サイトから予約しておくことをおすすめします。
売店では味噌本体のほかにも、石井味噌ならではのユニークな商品が並んでいます。松本市四賀地区で耕作放棄された棚田を社員が自ら再生し、そこで収穫したお米で仕込んだ棚田ものがたりは、大豆と米の食感を残した風味豊かな粒味噌で、地元への思いが詰まった一品です。また、信州三年味噌にアンチョビとにんにくを合わせた三年味噌バーニャカウダは、和洋の発酵文化が融合した個性的な逸品で、野菜スティックに添えると箸が止まらなくなると評判です。さらに、松本の伝統野菜として名高い松本一本ねぎと三年味噌を組み合わせたねぎ味噌は、温かいごはんにのせても焼きおにぎりに塗っても相性抜群で、信州の二つの名産が出会った地域ならではの味わいとして旅の土産にも喜ばれています。最後に忘れてはならないのがみそソフトクリーム。キャラメルのような甘みの中に味噌の塩気と香ばしさが漂う、蔵元でしか出合えない一口です。
- 1868年創業
- 160年続く斬新な製法
- 天地返し
味噌を空気に触れさせることで困を活性化 - 移し替え
年に1度味噌を別の蔵へ引っ越し - 3年かけ丁出荷
- クラシックをかける
- 味噌焼きおにぎり
| 住所 | 長野県松本市埋橋1丁目8−1 |
|---|---|
| 電話 | 0263-32-0534 |
徳島 井上味噌醤油 常盤味噌
井上味噌醤油の特徴は、長い年月をかけて蔵に棲みついた微生物の力を借りる「天然醸造」と、職人の徹底した「手仕事」による工程です。特に、味噌の風味を生み出す米糀づくりには、長年受け継がれてきた「もろぶた」という木箱を使い、約40時間かけて丁寧に手作業で育てます。さらに、仕込みには創業当時から受け継ぐ「杉樽」が使われており、これが多量の旨味や香りを醸し出す秘訣になっています。1995年の阪神淡路大震災で蔵が被災した後も、伝統的な味噌造りの環境を取り戻すため、2023年には宮大工や左官職人の技術を取り入れた土壁造りの醸造蔵を新築・再建しました。
七代目の井上雅史さんは、大学で工業デザインを学んでいましたが、留学先のモンゴルで実家から送られた味噌に心を慰められたことがきっかけで、蔵を継ぐことを決意したという心温まるエピソードがあります。現在は、こうした職人の誇りと伝統の技術が国内外から高く評価され、三つ星シェフや有名料理店、フランス大使館など、世界中のプロフェッショナルな現場でも使われています。2022年には、日本のプレミアム味噌の代表団としてヨーロッパへ渡り、その魅力を伝えています。
創業時の屋号と同じ名前を持つ常盤味噌は、蔵を象徴する看板商品です。やや甘口で上品な風味が持ち味で、不必要な雑味が少ないため、そのまま食べるのが一番のおすすめとされています。特に、天然醸造された生味噌の豊かな風味を生かした食べ方として、炊きたての白米のおにぎりに添える「生味噌おむすび」は、最高の贅沢だと地元の人々に愛されています。天日塩に含まれるミネラルなど、原材料の質の良さから、美容や健康、食育の分野でも注目を集めています。
常盤味噌の他にも、徳島の風土と食文化を伝えるお味噌が揃っています。例えば、地元鳴門の塩で仕込んだ、徳島の郷土味噌として親しまれる御膳味噌は、その風味豊かな味わいが特徴です。さらに、この御膳味噌を5年以上じっくりと木樽で熟成させたものが御膳ねさしで、深みのある濃い旨みが楽しめます。また、手づくりで育てた米糀の天然の甘みと旨みを最大限に引き出した白味噌は、まろやかでやさしい風味で、お正月のお雑煮や京料理など、お料理の幅を広げてくれます。
- ワインとのマリアージュを楽しむ
| 住所 | 徳島県鳴門市撫養町岡崎二等道路西113 |
|---|---|
| 電話 | 088-686-3251 |
京都 片山商店 白味噌
創業者・片山秋雄氏はかつてNHKの番組で白みそ造りの名人として紹介されたほか、平成25年には京都府「現代の名工」25選に選出されるなど、その技術は広く認められてきました。片山商店の大きな特徴は、白みそを「木桶」で仕込んでいることです。木桶に宿る固有の菌が発酵を助けることで、まろやかで芳醇な味わいが生まれますが、白みそは色が変わりやすいという性質上、木桶仕込みは非常に難しいとされています。そのため、木桶に触れていない中心部の「トロ味噌」と呼ばれる部分だけを厳選して販売するという、手間と覚悟を要する製法を貫いています。この木桶による白みそ仕込みは、日本で唯一ここだけが行っているとも言われており、まさに世界でも類を見ない希少な技が守られています。また地域との縁も深く、村まつりや小学生の芋掘り大会の汁物、年末年始の神社での振る舞い甘酒に30年にわたり無料で味噌や甘酒を提供し続けてきたという温かいエピソードも伝わっています。
片山商店の看板商品のひとつが、プレミアムラインである天然醸造味噌「雪」(ゆき)です。自家製米麹の中でも最上質のものだけを惜しみなく使い、酒精などの添加物は一切加えず、塩分もぎりぎりまで抑えて仕上げる吟醸級の白みそです。「米」「豆」「塩」のみを原料とし、亀岡の気候風土の中でただひたすらに天然熟成の「時」を待つ――そのシンプルさの中に醸造家の覚悟が宿っています。NHK「美の壺」などの番組でも取り上げられ、召し上がった方の多くが驚くほどのクリーミーな風味と香りの高さで、「幻の白みそ」とも称されます。百貨店の催事を中心に、公式ブランドサイトから年に数回のみ購入できる希少な逸品です。
定番シリーズ「京丹味噌」の中では、丹波路(たんばじ)も根強い人気を誇っています。米麹をたっぷりと使ったまろやかな米麹味噌で、どんな具材にもよく合う懐の深い味わいが魅力です。一方、丹波産の黒大豆を使った黒豆味噌は、丹波の黒豆ならではの深みある熟成感と豊かな風味が特徴で、魚介から肉料理まで幅広い料理と相性がよく、地元でも愛される一品です。さらに、プレミアムラインには米麹と豆の比率を2対1と贅沢に設定した木樽熟成の天然醸造味噌「樽」(たる)も。まろやかで風味豊かな麹みそで、日々のお味噌汁に使うだけでひと味違うおいしさを感じさせてくれます。お正月前の限定品として年末に登場する大吟醸白味噌は、精米歩合を上げることでさらに洗練された味わいに仕上げた逸品で、毎年楽しみにしているファンも多いそうです。店頭やガレリアかめおかなどの道の駅でも購入でき、亀岡を訪れた際にはぜひ立ち寄ってみてください。
| 住所 | 京都府亀岡市大井町並河3丁目8−11 |
|---|---|
| 電話 | 0771-23-6665 |
東京 糀屋三郎右衛門 すずしろの里
糀屋三郎右衛門の最大の特徴は、東京都内で唯一の味噌蔵であるということです。時代が効率化・大量生産を求める流れのなかでも、製造から袋詰めまでほとんどを手作業で守り続けています。使用する原材料は国産のみ、しかも大豆・こうじ・塩・水以外は一切加えない徹底した無添加・天然醸造。仕込むたびに色や風味がわずかに変わるのも、機械ではなく人の手が生み出す「手前味噌」ならではの個性です。六代目当主が残した言葉に「初めて女房の父に持参したみそを『こんなまずいみそは食べられるか』と叱られ、田舎の家庭のみそを食べ歩いて改良を重ねた」というエピソードがあります。その不断の努力が今日の品質を育て、テレビや新聞・雑誌での紹介にとどまらず、アメリカで出版された書籍「BOOK OF MISO」にも糀屋三郎右衛門の手づくり味噌が詳しく紹介されるほどになりました。さらに近年では、21世紀のフランス料理界を代表する巨匠ミシェル・ブラス氏や、モダンフレンチのヤニック・アレノ氏ら世界的なシェフが相次いで味噌蔵を訪れており、日本の枠を超えた発酵食品としての魅力が国際的にも認められています。
看板商品の昔みそ(京の里)は、その名を聞くだけで都会の朝霧をイメージさせるような、繊細で芳しい風味が魅力の赤味噌です。厳選した国産の大粒丸大豆と自家製の「純こうじ」を通常より2割増で使用し、塩には「伯方の塩」を採用。木桶でじっくり18ヶ月もの時間をかけて長期発酵熟成させた、糀屋三郎右衛門の自信作です。赤だしはもちろん、肉の漬け焼きや野菜スティックに添えるだけで、食卓にぐっと深みが生まれます。
おふくろ自慢(甘口)は、洋梨を思わせるようなふっくらとした旨みとまろやかな後味が際立つ白味噌です。塩分は控えめに、国産大豆と自家製の純こうじを使い、木桶で3ヶ月から6ヶ月かけてじっくり発酵熟成させています。汁物や魚の漬け焼きはもちろん、洋食のソースにアレンジしても合うと評判で、味噌の使い方を広げてくれる一品です。一方、すずしろの里は竹林を吹き抜けるような涼やかで華やかな風味が特徴の特製白味噌。赤白それぞれの個性が際立つ糀屋三郎右衛門の白味噌として、食べ比べを楽しむファンも多くいます。そして、米と天日塩だけで仕上げたロングセラーの万能調味糀塩こうじ仕立てザ・ワンナイトは、朝夕一枚一枚ほぐしながら育てる昔ながらの石室製法で作られ、肉・魚・野菜を問わず、漬けるだけでひと味ちがう豊かな旨みを引き出してくれます。婦人画報の料理メニューにも採用されるなど、プロの料理家からも信頼を寄せられている逸品です。
また、糀屋三郎右衛門の発酵文化を気軽に体験できる手づくりみそ教室は、毎回予約枠がすぐに埋まるほどの人気を誇ります。自ら仕込んだ味噌が時間をかけておいしくなっていく過程を楽しめると、子どもから大人まで幅広い世代に喜ばれています。西武池袋線・中村橋駅から徒歩約10分、住宅街にひっそりと佇む都内唯一の味噌蔵は、日本の発酵文化の奥深さを五感で感じられる、特別な場所です。
- さっぱりとした中辛の味噌
- 都内唯一の木桶仕込みさっぱり中辛の懐かし味噌
東京都練馬区で味噌蔵を営んでいる糀屋三郎右衛門です。糀屋三郎右衛門は当社製品を通して、発酵食品の魅力と日本的食生活を見直す機会を皆様へご提案・ご提供いたします。…
kouji-ya.co.jp
| 住所 | 東京都練馬区中村2-29-8 |
|---|---|
| 電話 | 03-3999-2276 |
愛知 まるや八丁味噌 八丁味噌
まるや八丁味噌の最大の特長は、昔ながらの製法を頑なに守り続けていることです。八丁味噌は、米麹や麦麹を使わず、原料の全てを大豆麹にする豆味噌で、その濃厚な旨みは伝統の技から生まれます。蔵の中には、直径と高さが約2メートルもある巨大な木桶がずらりと並び、その中に仕込んだ大豆と塩と水だけでできた味噌の上に、職人さんが約3トンもの重石を円錐状に積み上げるのです。この重石の積み方は、今も昔も変わらない職人の手作業による伝統の技です。そして、二夏二冬という2年以上もの長い時間をかけて天然醸造でじっくりと熟成させます。大豆の旨みがギュッと凝縮された濃いコクと、ほのかな酸味、渋み、苦味が織りなす複雑な風味が、まるや八丁味噌ならではの深みのある味わいです。戦国武将の徳川家康公が好んだとも言われる、この伝統の味は、海を越えて世界20カ国以上へ「Hatcho Miso」として届けられています。
味噌蔵の敷地内では、江戸時代後期から使われている味噌蔵などを見学できるガイド付きの蔵見学も無料で楽しめます。見学の最後には、八丁味噌が味の決め手になっているみそだれで、こんにゃくの試食ができるサービスもありますよ。直営売店では、工場で造られた伝統の八丁味噌はもちろん、その八丁味噌を使った赤だし味噌も人気があります。特に、厳選した地鶏の旨みを加えた岡崎ぎゅーっと肉味噌は、コクと歯ごたえがたまらない逸品としておすすめです。
また、毎日の食卓に八丁味噌を取り入れやすくする工夫もたくさんあります。例えば、化学調味料を使わずに八丁味噌をベースに仕上げた万能のみそだれは、味噌カツや味噌おでん、炒め物にも手軽に使えて便利です。おやつには、風味豊かな八丁味噌を使ったみそかりんとうや、ふっくらした味噌まんじゅうも、地元で愛されています。さらに、特選品として紹介されている日本初の味噌コーラのような、ユニークで新しい商品にも挑戦しています。伝統を守りながらも新しい一歩を踏み出していく、まるや八丁味噌は、訪れるたびに新しい発見がある場所です。
- 大豆・塩・水のみを使い 2年以上熟成さやる豆味噌
- 重石の圧力で水分を桶全体に行き渡らや旨みを凝縮
| 住所 | 愛知県岡崎市八丁町52番地 |
|---|---|
| 電話 | 0564-22-0222 |
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[記事公開日]
この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!
