2025年11月6日（木）放送の【秘密のケンミンSHOW!】で紹介した、広島熱愛うどんチェーンは「ちから」です。

ちから 本店は、広島市中区鉄砲町に店を構える広島を代表するうどんと和菓子のお店です。1935年、創業者の小林角蔵さんが大阪の力餅で修業した後、広島市本通りで「うどんと餅の店 ちから」を創業しました。

力餅とは兵庫で生まれ京都で栄えた、餅や麺類を出す大衆食堂で、そこからのれん分けを受けたのが「ちから」の始まりです。戦争で一度店舗を失いましたが、1951年に現在の場所に近い鉄砲町で再開を果たし、それから70年以上にわたって地元の人々に愛され続けてきました。
本店の看板には今も創業当時の歴史を物語る杵のデザインが刻まれていて、訪れる人に「ちから」のルーツを静かに語りかけています。

本店の最大の魅力は、創業当時から守り続けている本物のだしにあります。
北海道の利尻昆布、京都でブレンドされた削り節、兵庫たつのの淡口醤油を使って仕上げられただしは、透明感があって香り高く、自然の旨味だけで勝負した味わいです。
このだしは2010年から2025年までモンドセレクションで16年連続して優秀品質賞を受賞していて、2022年には「ザ・広島ブランド」の地域特産品にも認定されました。
だしの製造は職人から候補者へのマンツーマン指導で技術が受け継がれていて、規模が大きくなっても味が落ちないよう、今も一貫して丁寧に作られています。
本店はカウンター席だけのシンプルな造りで、目の前で調理される様子を眺めながら食事ができます。

本店には他の店舗では味わえない丼ものメニューが豊富にそろっています。他人とじ丼は、牛肉と玉子を使ったあんかけで、昆布ベースのまろやかなだしに牛肉の旨味が溶け込んだやさしい味わいが楽しめます。
カレー丼は、丼専用のだしに独自開発したカレー粉を溶いたもので、カレーライスとは違う出汁の風味がしっかり感じられるのが特徴です。
玉子とじ丼は、玉子を2つ使ってトロトロに仕上げた、シンプルながら奥深い一品です。これらの丼ものは本店と堀川店だけの限定メニューで、うどんのだしを活かした独特の味わいが人気を集めています。

うどんメニューも充実していて、牛カレーうどんはちからを代表する一杯です。
大手メーカーと共同開発した独自レシピのスパイスを使っていて、だしの風味を損なわないよう工夫されたカレーの味わいと、低温調理で甘辛く仕上げた牛肉の旨味が絶妙に調和しています。

肉うどんは、豪州産牛肉の肩ロース部位を使い、余分な脂を落として甘辛く炊き上げた肉がたっぷり載っていて、だしとの相性が抜群です。

天ぷらうどんの天ぷらは、昔ながらの木の葉型のかきあげで、尾付きえびとむきえびを散らした衣たっぷりのスタイルが特徴的です。さらに、本店は和菓子店としてのルーツも持っていますので、北海道十勝産小豆と白ざらめ糖を使ったおはぎも見逃せません。

• 広島市安佐南区　ちから八木店
• 広島市中区　本通り4丁目店

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