2025年8月28日（木）放送の【秘密のケンミンSHOW!】で紹介した、岐阜・冷やしたぬきそばのお店は『更科』です。

天かすとおあげがのったそばは、東西文化が交錯する岐阜だからこそ愛される1杯。

更科は1928年（昭和3年）に創業した歴史あるそば店で、岐阜市京町に店を構えています。

初代店主・水野鎌次郎さんが岐阜随一の繁華街である柳ヶ瀬商店街で志那蕎麦の店としてスタートし、戦後に現在の市役所近くの立地に移転しました。現在まで96年の歴史を重ね、3代にわたって受け継がれた老舗の蕎麦店として、地元岐阜市民から観光客まで幅広く愛され続けています。

更科の最大の特色は、岐阜のソウルフードとして全国的にも知られるようになった冷やしたぬきそばを生み出したことです。
この看板メニューは、もともと天かすだけが入っていたそばに、お客様からの要望で甘辛く煮た油揚げを加えたことで誕生しました。
現在の形となったのは戦後のことで、2代目店主が大阪などで修行し、冷たく甘辛い出汁を学んで完成させました。お客様の8割が注文するこの名物料理は、程よい腰の蕎麦に甘いたれがしみ込んだ油揚げ（基本は4枚入り）とサクサクの天かす、新鮮なネギ、辛味のきいたわさびが見事にマッチした逸品です。

天ぷらそばです。サクサクに揚げたての天ぷらと香り豊かな和風だしが織りなす贅沢な一杯で、自家製麺のコシとつゆの旨味が絶妙に調和した仕上がりとなっています。
毎日丁寧に店で作る自家製麺は、かつおぶしやいわしなど4種類の素材からとった香り高い和風だしと、創業以来継ぎ足し続けている特製の「かえし」との絶妙な組み合わせで仕上げられており、一口食べると感じるのど越しの良さと、だしと絡む豊かな風味が他では味わえない自慢の逸品となっています。温かいものと冷たいものの両方が用意されており、季節を問わず多くのお客様に愛され続けています。

冷したぬき天国は2021年4月に岐阜市でオープンした、岐阜のソウルフード「冷やしたぬき蕎麦」の専門店です。店主の萩原雅規さんは1983年岐阜市生まれで、創業50年を誇る老舗「めん処堀川」の2代目でもあります。

完全無添加にこだわった冷やしたぬき蕎麦が名物で、萩原店主は実家のめん処堀川で幼少期から慣れ親しんだ味をベースにしながらも、独自のアレンジを加えた一杯を生み出しました。
昆布の粉末と煎りごまをトッピングに使用し、深い旨味とかぐわしい風味を演出。喉ごしの良い自家製細麺に関東風のキリッとしたつゆが絡み、油揚げ、天かす、ネギ、わさびと一緒に混ぜながらいただくスタイルです。

人気は炙り鯖寿司とのセットで、岐阜の人がセットメニューを好むことから考案されたもので、注文が入ってから炙る鯖寿司は香ばしさが際立ち、冷やしたぬき蕎麦との相性が抜群です。