津山駅「コーヒースタンド福寿湯」
この建物は、1897年(明治30年)に地元の銭湯「福寿湯」として開業し、戦後しばらくまで地域の人々に親しまれてきました。その後、倉庫として使用されていた建物を、現在の店主が自らの手でリノベーションし、2015年5月にコーヒースタンドとして新たな命を吹き込みました。
この活動は、老舗銭湯の記憶を未来へとつなぐ取り組みとして高く評価され、2024年度(令和6年度)には津山市景観賞を受賞しています。
お店の最大の魅力は、銭湯時代の面影が残るノスタルジックな空間です。店内に足を踏み入れると、かつての浴槽跡や市松模様のタイルがそのまま輝きを放っています。
店主は古い壁を自ら掘り起こす「発掘作業」を行い、地域のお年寄りの話を聞きながら、当時の様子を一つひとつ再現しました。
その際、畳の下から見つかった新聞や映画ポスターは壁の装飾として活用されています。
また、かつて風呂釜があった場所は現在、珈琲豆の焙煎に使用されており、歴史のつながりを感じさせます。店名の上には、開業当時の右横書き看板が復元され、歴史を大切にする心意気が伝わってきます。
コーヒーメニューも充実しており、自家焙煎の豆を使用し、注文ごとに丁寧にドリップして提供されています。
挽きたての豊かな香りが店内を包み込みます。また、銭湯にちなんだユニークな演出も魅力です。
例えば、風呂上がりにぴったりの懐かしいコーヒー牛乳、抹茶ミルク、バナナジュースなどが楽しめます。
これらのドリンクは、「ケロリン」のロゴが入った可愛らしい風呂桶に、ストローとおしぼりを添えて提供されることもあり、遊び心あふれる演出に思わず笑顔がこぼれます。
お店の名物として外せないのが、可愛らしい鯉の形をした福寿湯のコイ焼きです。津山は海に面していないため、古くから鯉に親しみがあり、このコイ焼きもその文化を反映しています。
店主がデザインした特注の型で焼き上げられ、米粉を使用しているため外はサクッと、中はしっとりとした食感が楽しめます。中身はつぶあんやカスタードから選べます。
さらに、津山名物の「そずり肉」を使ったソズリバーガーや、自家焙煎豆を使用したキャラメルコーヒーも人気です。
キャラメルコーヒーには、店主がキャラメルソースでお風呂マークを描くサービスがあり、その可愛らしさから多くの人が写真に収めています。
- 70年
| 住所 | 岡山県津山市勝間田町5 |
|---|---|
| 電話 | 不明の為情報お待ちしております |
笑福亭鶴瓶・小野文惠
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この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!







