倉賀野駅「丁子堂 房右衛門」
幸三郎は東京・上野にあった菓子屋「丁子堂」に丁稚奉公に出ていた職人で、のれん分けを受けるかたちで故郷の倉賀野の地に「菓子舗丁子堂」を開きました。
現在も旧中山道通りに面した倉賀野本店と片岡店の2店舗を展開し、創業から120年以上にわたって地域の味を守り続けています。

河岸最中
江戸時代、倉賀野は中山道の宿場町として栄え、烏川を利用した舟運「倉賀野河岸」の拠点として関東地方の物流を支えた要所でした。そんな地域の歴史への深い愛着から生まれた河岸最中は、まさに丁子堂の”原点の味”といえる銘菓です。
舟手形
当時の舟運で実際に使われた「舟手形」の意匠をそのままかたどった最中の皮が印象的で、北海道・十勝産の小豆をじっくりと5日間かけて蜜に漬け込んだ小倉餡が、すっきりとした優しい甘さを醸し出します。「これを店に出せなくなったら店を閉める時」という言葉を代々受け継いできたこの一品は、倉賀野の歴史と店の矜持を凝縮した逸品です。柚子餡・塩餡のバリエーションもあり、自家製の柚子ジャムを白餡と合わせた爽やかな柚子や、国産の海水のみで作られた塩を白餡・こし餡に組み合わせた塩梅のよい一品も、お土産に選ぶ楽しさがあります。
丁子堂の人気を語るうえで欠かせないのが朝どらです。「毎朝焼き立てのどら焼きを食べてほしい」という想いから生まれたこの商品は、群馬・榛名産の卵をたっぷりと使い、毎朝一枚一枚丁寧に焼き上げた生地が特徴です。
北海道・十勝産の小豆を風味豊かに仕上げた粒あんを、ふっくらとした皮で挟んだ出来立ての味わいは、通常のどら焼きとは一線を画す柔らかさ。焼きたての皮のほのかな温もりとひんやりとした餡が口の中で調和する、ここでしか味わえない食感を楽しめます。
3代目・山木弘志さんが初代の名を冠して創作した幸三郎まんじゅう、4代目・孝之さんがヒット商品に育て上げた塩大福も、世代をこえて愛されてきた名物です。
塩大福は新潟産のこがねもちを滑らかになるまで搗き上げ、こし餡も手間を惜しまず練り上げた逸品で、餅とこし餡のなめらかな食感が絶妙です。
さらに、高崎のシンボルである縁起だるまにちなんだだるま最中や、高崎産ブルーベリーを使い上野三碑のシルエットを表現した上野三碑羊かんなど、地域ならではの素材や文化を和菓子に落とし込む姿勢も、この店の大きな魅力です。
現在は県内でも珍しい女性和菓子職人・山木裕子さんが製造を担い、2018年には和菓子一級技能士の資格を取得。厚生労働省認定のものづくりマイスターとして、公民館や学校で和菓子教室を開くなど、和菓子文化の継承にも力を注いでいます。
- 創業123年
| 住所 | 群馬県高崎市倉賀野町2006 |
|---|---|
| 電話 | 027-346-2321 |
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この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!







