2025年10月8日放送の【news every 】探して仰天！意外な場所に人気店で紹介した、うなぎ・鰻重のお店は埼玉県新座『のじまや』です。

うなぎ のじまやは、2023年11月に埼玉県新座市で開店した小さなうなぎ専門店です。新座乗馬クラブの向かい側、野島商事の敷地内に建つカウンターわずか5席のお店で、うなぎを愛してやまない店主の野島 秀介さんが一人で切り盛りしています。一見商社の駐車場かと思いきや、お店があります。

店主は柔道整復師の資格を持ちながら、以前は豊洲市場の仲卸で働いていた経験もあり、素潜りでうなぎを掴み取りして食べた天然うなぎの味が忘れられず、うなぎ屋を開くことを決意しました。
川漁師としても活動し、自ら「うなぎ仙人の弟子」を名乗るほど、うなぎへの情熱と知識は並々ならぬものがあります。

のじまやのこだわりは、注文を受けてから生きたうなぎを目の前で捌くという、鮮度へのこだわりです。関西風の地焼きという調理法で、蒸さずに直接炭火で焼き上げるため、表面はパリッと香ばしく、中はふんわりと柔らかな食感に仕上がります。
炭火から立ち上る煙でうなぎが燻され、独特の風味が生まれるのです。三河一色産などから厳選した国産養殖うなぎを使い、肉厚で脂ののった身を炭火でじっくりと焼き上げることで、余分な脂が落ちてくどさのない味わいになります。

タレにも店主の工夫が光ります。うなぎをつける用とご飯にかける用の2種類のタレを使い分け、さらに昔ながらの継ぎ足しはせず、常に新鮮なタレを作り続けて日々進化させているのだそうです。
甘めのタレはボリューム感のあるうなぎとよく調和し、うなぎ本来の魚の旨みを引き立てています。また、塩で味わううなぎの串焼きもあり、シンプルに素材の味を楽しむことができます。

のじまやでは養殖うなぎだけでなく、店主が自ら全国を巡って掴み取りした天然うなぎも扱っています。天然うなぎは数量限定で、その日によって大きさや産地が変わるのが魅力です。
茨城や栃木といった利根川、那珂川の水系で獲れた天然うなぎが提供されることもあります。養殖うなぎは黄色がかった色をしていますが、天然うなぎは色が異なり、それぞれに独特の風味と食感の違いを楽しむことができます。

メニューは鰻重を中心に、うなぎの大きさと量によってグレードが分かれています。
一尾分が贅沢にのった大をはじめ、用途に応じて選ぶことができます。器もその日のうなぎのサイズによって丼だったり重箱だったりと変わります。
中入れ丼と呼ばれるスタイルで、ご飯の中にもうなぎが仕込まれており、蒸されたうなぎのまた違った食感も楽しめるという工夫もされています。

天然うなぎが入荷する時期には、養殖うなぎとの食べ比べもできます。

newsevery