2025年12月13日放送の【王様のブランチ】本田響矢のとっとこラーメン旅in千葉で紹介した、牛乳ラーメン・ホワイトガウラーメンのお店は『大衆中華ホサナ』です。

大衆中華ホサナは1993年に袖ケ浦市蔵波台で営業を始め、1998年に現在の場所へ移転した中華料理店です。2025年で創業32年目を迎える地域に根差したお店で、調理師学校を卒業した店主の岩崎潔さんが日本橋の中華料理店や千葉市内のホテルで腕を磨き、木更津市の大学で学食の中華料理を担当しながら洋食の技法も学んだという経験が活きています。店名の「ホサナ」は聖書の言葉で「祝福あれ」を意味し、看板の子ロバもキリスト教由来で地域の方々の役に立ちたいという店主の想いが込められています。カウンター席やテーブル席、お座敷もあり、家族連れでも気軽に立ち寄れる雰囲気が魅力です。

このお店の最大の特徴は、2011年2月に開催された袖ケ浦ご当地グルメ王座決定戦「袖-1グランプリ」で見事優勝した元祖ホワイトガウラーメンです。千葉県は酪農発祥の県で、袖ケ浦市は県内トップクラスの生乳生産量を誇る酪農が盛んな地域です。岩崎さんの妻の実家が酪農を営んでいたことから、地元特産の牛乳を使ったラーメンを開発しようと試行錯誤を重ねました。牛乳の臭みを消すために妻のアイデアでショウガを加え、クリームチーズでまろやかなコクを加えることで完成した純白のスープは、袖ケ浦市のマスコットキャラクター「ガウラ」にちなんで名付けられました。このラーメンのレシピは袖ケ浦市のご当地グルメとして公開され、現在市内4店舗で各店オリジナルの味が楽しめます。

ホサナでは元祖のホワイトガウラーメンに加えて、チーズガウラーメンやごまたんたんガウラ、のりチーズガウラなど派生メニューも充実しています。季節限定でアサリガウラやチキンガウラなども登場し、牛乳ベースのスープにさまざまなアレンジを加えた新しい味わいが楽しめます。ホワイトガウラーメンの具材はシンプルにネギ、特製の豚バラ肉、キャベツの3種で、分厚い豚バラ肉はトロトロにやわらかく煮込まれ、箸で持ち上げられないほど。甘味と塩味のバランスが絶妙で、中までしっかりと味がしみ込んでいます。

ラーメン以外にも豊富なメニューが揃っており、エビチャーハンをはじめグラム別に選べるチャーハン、こだわりの中太麺を使った担々麺、麻婆豆腐をのせたあんかけラーメンなど約200種類の麺類やご飯もの、一品料理が用意されています。鶏ガラと豚骨から丁寧に時間をかけて抽出したスープや、手作りの塩や醤油、味噌のタレなど基本を大切にした調理が光ります。餃子は野菜たっぷり、肉たっぷり、匠の3種類があり、それぞれ異なる個性で食べ比べも楽しめます。ふるさと納税の返礼品としても人気で、オンラインショップでも元祖ホワイトガウラーメンを購入できるため、自宅でもこの新感覚のラーメンを味わえます。

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