和田峠の水汲み場「黒耀の水」
この地の山系は、今から80万年から140万年ほど前に活発な火山活動を繰り返しており、その時に流動性の強い溶岩が冷え固まって、天然のガラスとも呼ばれる黒耀石の岩盤がつくられました。
周囲の森に降った雨は、この黒耀石の層を時間をかけてゆっくりとくぐり抜け、清らかな湧き水となって地上に現れます。
この地域が黒耀石の産地であることにちなんで、黒耀の水と名付けられました。

この和田峠周辺は、約3万5千年前の旧石器時代から、良質な黒耀石の産地として全国に名を馳せていました。
古代の人々は、狩猟や生活に使うナイフなどの石器の材料として、この地の黒耀石を遠く東北や近畿地方まで運んでいたという歴史があります。
そのため、この黒耀の水は、原始の人々が黒耀石を求めてこの地を訪れていた時代から、絶え間なく湧き続けている湧水だと考えられており、悠久の歴史を感じさせてくれます。
黒耀の水は、硬度がわずか17度から18度という、非常にミネラル分の少ない「超軟水」です。
全国でも有数の超軟水として知られていて、水そのものの純度が高いため、腐りにくい「痛みにくい水」として評判。
水汲み場は国道142号線新和田トンネル料金所の近くにある「名水広場」に引かれていて、大きな駐車場も完備されています。
ここでは、遠方から訪れる大勢の人が、一度にたくさんの水を汲んでいけるように、四箇所から水が出る工夫がされています。
黒耀石が持つ微弱なエネルギーや遠赤外線、磁力線によって水が濾過され、分子の集合体が小さくなると言われており、「星降る里」の上流水とも呼ばれる格別に冷たい味わいが魅力です。
この良質な超軟水は、そのまま飲んで美味しいのはもちろんですが、その特性を活かした地元の特産品にも欠かせません。
例えば、信州の新たな名産として誕生した黒耀 信州キャビアは、この清らかな水で育てられたチョウザメから採られています。超軟水だからこそ、素材の風味を損なわず、キャビア本来の旨味や上品な舌触りを最大限に引き出すことができるのだそうです。
また、地元の酒造りにおいても、ミネラルが少ない超軟水は酒造りには高度な技術が必要とされますが、米や米麹が持つ本来の香りや味わいを最大限に引き出す仕込み水として使われています。
| 住所 | 長野県小県郡長和町和田男女倉 |
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[記事公開日]
この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!







