この記事の目次
京橋駅「ツバメヤ 日本橋店」
日本橋という土地への出店にあたっては、これまで培ってきた自信作のみに絞り込み、看板商品である「わらび餅」「どら焼き」「草もち」の3品だけで勝負するという潔さがあります。これは、商品プロデューサーである和菓子職人・町野仁英(まっちん)さんの監修のもと、大地がそのまま形になったような力強い素材を一つひとつ厳選し、じっくりとお菓子にしている、確かな自信のあらわれです。店内には工房が設けられ、毎日手作りされたできたてのお菓子が並び、その温もりとともに購入できます。また、日本橋店の「わらび餅」は、東京のお客様に届けたいという想いから、何度も試作を重ねて完成させたこの店舗だけのオリジナルレシピで、環境に配慮したプラスチックフリーの木の箱で提供されるなど、細部にまでこだわりが光ります。
このお店を代表する名物のひとつが「わらび餅」です。みずみずしさを閉じ込めたような見た目で、口に入れるととろけてしまうほど繊細な食感が特徴です。その上品な甘味の隠し味には、沖縄県波照間島産の純黒糖が使われています。黒糖の持つパワフルな風味とわらび粉のまろやかさとのバランスが絶妙で、奥深く優しい味わいになっています。さらに、その上に惜しみなく敷き詰められたきな粉は、北海道産大豆「とよまさり」を使い、わらび餅のために特別に焙煎されたきめ細かなもので、大豆本来の香りと甘みが豊かです。
もうひとつの人気商品「どら焼き」は、石臼で挽いた小麦全粒粉100%の生地と平飼い有精卵を使い、しっかりと焼き上げられています。ふんわりとした生地からは豊かな香りが立ち昇り、噛みしめるたびに素朴な風味を感じられます。中に挟まれた粒あんは、じっくりと丁寧に炊かれた十勝産特別栽培の小豆を使用し、鹿児島県種子島産の粗糖を使うことで、素材の旨味を引き立てたちょうど良い甘さに仕上がっています。また、無農薬栽培の国産よもぎをたっぷりと使った「草もち」は、まずその鮮やかな深緑色に驚かされます。柔らかいお餅と濃厚なよもぎの風味、そしてやさしい粒あんとの相性が抜群で、お餅が固くなる前に当日中に食べてほしいという、できたてへの誠実な姿勢が伝わってくる一品です。
- くたっぷり振りかけられた きな粉の下にはぷっくり まん丸のわらび餅
- 沖縄県波照間島産の黒糖入りわらび餅
- 北海道産大豆とよまさり
| 住所 | 東京都中央区日本橋3-5-12 |
|---|---|
| 電話 | 03-6262-6838 |
石原良純・長嶋一茂・高嶋ちさ子・高橋茂雄・松任谷由実
[記事公開日]
この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!
