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創業212年坂本龍馬が愛した老舗料亭「料亭 一力(いちりき)」
長崎市の寺町通りという風情ある通りに佇み、2社14寺が立ち並ぶこの地は、長崎の中でもひと際情緒豊かな雰囲気を感じられる場所となっています。
幕末の時代には、高杉晋作や井上馨、そして坂本龍馬といった維新の志士たちが訪れ、卓袱料理を囲みながら日本の未来について熱い議論を交わした歴史の舞台でもあります。
お店では長崎ならではの卓袱料理を味わえます。
卓袱料理とは、日本料理と中国から伝来した料理、そしてオランダや西欧の味を取り込み融合させた、四百年の時を越えて受け継がれてきた長崎独自の郷土料理です。和・華・蘭が融合したこの料理は、円卓を囲んで大皿から取り分けるスタイルで楽しむのが本来の作法で、身分の分け隔てなく和気あいあいと食事を楽しむという心が込められています。
女将の「御鰭をどうぞ」という言葉から始まり、鯛と椎茸の出汁が効いた吸い物からスタートするのが卓袱料理の伝統です。
お昼限定の姫重しっぽくは、卓袱料理に欠かせない料理の数々を三段重に贅沢に詰め込んだもので、お刺身とお汁粉が付いて、気負わず手軽に長崎の味を楽しめる逸品となっています。
三段のお重には、角煮やハトシといった卓袱料理の定番メニューが美しく盛り付けられており、目でも味わえる美しさです。
本格的な卓袱料理を味わう時間がない方や、少しずつさまざまな料理を楽しみたい方にぴったりの一品です。
本格的な卓袱料理のコースでは、豚角煮、ハトシ、紫陽花揚げといった名物料理を存分に楽しめます。
豚角煮は3〜4日間かけてじっくりと炊き上げた逸品で、余分な脂が抜けて上質なコラーゲンだけが凝縮されており、甘めのタレが肉に深くしみ込んでいます。
ハトシは、海老のすり身を食パンで挟んで揚げた長崎名物で、外はサクサク、中はふっくらとした食感が特徴です。
また、長崎県産の食材にこだわった長崎蒸しは、島原素麺を使い、長崎県産の鯛と雲仙こぶ高菜を巻き込んだ創作料理で、素材本来の風味を引き立てる出汁が決め手となっています。
お刺身では、地元で水揚げされた新鮮な魚介が並び、中でもヒラスと呼ばれる白身魚は弾力が強く、こりっとした歯ざわりが絶品だと評判です。
- 創業212年坂本龍馬が愛した老舗料亭
- 1813年創業
- その昔幕末の偉人たちが訪れ
日本の夜明けを語り合ったといいます。 - 幕末の偉人たちが訪れた老舗料亭
- 名物は鎖国時代に伝わった長崎ならではの郷土料理。
- 卓袱料理
大皿に盛られた料理を各自取り分けて食べる - おひれ(お吸い物)
卓袱料理で必ず最初に提供される
長崎では儀式の際 乾杯の前に頂く - ハトシ
トーストに海老のすり身を入れた揚げ物 - 豚の角煮
東坡肉(トンポーロー)と呼ばれる煮物が長崎に伝わる
| 住所 | 長崎県長崎市諏訪町8-20 |
|---|---|
| 電話 | 095-824-0226 |
水谷豊・木梨憲武
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この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!







