2025年9月12日放送の【タビフクヤマ】福山雅治さんと、有村架純さん・満島真之介さん・リリーフランキーさんがロケで紹介した、横浜の坂本龍馬ゆかりのお店は『割烹 田中家』です。

割烹 田中家は文久三年（1863年）に創業された、横浜市神奈川区に現存する神奈川宿で唯一の歴史ある料亭です。

初代の主人である晝間弥兵衛が旅籠「さくらや」を高島嘉右衛門から譲り受け、業態を変更することで始まったこのお店は、安藤広重の『東海道五十三次』神奈川宿台之景にも前身の「さくらや」として描かれており、江戸時代の面影を色濃く残しています。

明治時代には伊藤博文や西郷隆盛といった政界の重要人物から夏目漱石などの文化人まで幅広く訪れ、なかでも坂本龍馬の妻おりょうが勝海舟の紹介で仲居として働いていたエピソードは特に有名で、館内には龍馬からおりょうへの恋文も展示されています。
現在の建物は昭和27年に再建されたものですが、純日本建築の美しい佇まいを保ち続けています。

普段味わうことができないマグロ節と昆布から丁寧に取った出汁を使用したうなぎ鍋が名物です。
最高級の国産養殖鰻を手間を惜しまずじっくりと炊き上げ、食後のうぞうすいは格別の味わいを楽しめます。
この料理は一日限定6名様のみという希少性もあり、老舗料亭ならではの特別な技法で仕上げられています。
関東大震災や戦災を乗り越えてきた歴史の重みと、代々受け継がれてきた調理技術の結晶とも言える逸品です。

四季の移ろいを美しく表現した会席料理。全体を見て味や品の工夫を凝らした懐石料理は、前菜から甘味まで一皿一皿に温故知新の心を感じさせてくれます。
特に旬の食材を活かした造里や焼物は、素材本来の旨味を最大限に引き出した洗練された味わいで、横浜駅から徒歩7分という立地にありながら、完全個室で静かな時間を過ごすことができます。

平日昼席限定の神奈川宿御膳も人気で、老舗の伝統を気軽に楽しめるコースとして評判です。

秋冬は旬の高級魚を使用した天然真クエ鍋、冬季限定の天然とらふぐコース、通年で味わえるすっぽん会席など、他では滅多に味わえない贅沢な料理が揃っています。

平日昼席限定では極上の柔らかさを誇る黒毛和牛ステーキ御膳も用意され、サーロインを使用した贅沢な一品を炊き立ての土鍋ご飯と共に堪能できます。

福山雅治・有村架純・満島真之介・リリー・フランキー・伊藤淳史