【華丸丼と大吉麺】流しそうめん　長瀞『長生館』のお店情報〔森尾由美〕

初代摠次郎が秩父大宮郷で旅館を営んでいたところ、秩父鉄道より新しく始まった観光地・長瀞での旅館経営を委託され、長瀞観光の歴史とともに110年以上にわたって歩み続けています。創業当時から現在まで、長瀞観光の歴史と共に歩んできた日本旅館として、その伝統を大切に守り続けています。すべての客室が庭園と荒川に面しており、国指定名勝「長瀞渓谷・岩畳」を望む眺望が自慢の宿です。

初代摠次郎はもともと鯉の養殖業で身を立て、三峰講のお客様に鯉のあらいを振る舞い、評判を立てたというエピソードから生まれた名物料理があります。創業当時より伝わるソウルフードともいえる鯉のあらいや猪肉のぼたん鍋、川魚の塩焼きは当館の名物料理です。下ろしたて、臭みも無くしゃきっとした歯応え、酢味噌でどうぞと紹介される鯉のあらいは健康志向の方に嬉しい良質の栄養食として親しまれています。

名物は流しそうめんで、毎年GW～10月まで、長生館の敷地内にある流しそうめん食べ放題が楽しめます。そうめんは地元製麺所が粉と水にこだわって作り、おいしい水をぜいたくに使った流しそうめんは長瀞の夏の風情あふれる味覚となっています。奥秩父の山々から流れる美味しい水を使った流しそうめんを、長瀞渓谷を眺めながら楽しむことができ、お子様連れのご家族にも大変人気があります。

その他、特製ブレンド味噌を用いた猪のお肉のお鍋であるぼたん鍋があり、野生猪ではなく食用に育成されたお肉で食べやすいと好評です。

朝食では豚味噌や秩父おなめなど地元食材を生かした和定食をご用意し、地域の味覚を存分に楽しめるようになっています。また、個室食事処でゆっくりとお楽しみいただける囲炉裏で焼いた魚などのお食事も提供され、趣のあるお食事時間を過ごすことができます。

館内には長瀞渓谷を一望できる開放感のあるレストラン岩ざくらもあり、美しい景色とともにお食事を堪能できます。

博多華丸・大吉