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スパイスのサオジカレー「ミドリストア(MIDORI STORE)」
もともとは2011年に弟・竹島大樹さんが「ヴェルディストア」の名でスタートさせたお店でしたが、その後「ミドリストア」と改称し、ケータリング事業なども手がけていました。
転機が訪れたのは2020年10月のこと。長年イタリアンシェフとして腕を磨いてきた大樹さんが脳出血で倒れ、右半身に麻痺が残ってしまったのです。その姿を目の当たりにした兄・隆志さんは、それまで携わっていた営業の仕事を離れ、弟と共にカレー専門店として再出発することを決意。2021年末に現在のミドリストアが産声を上げました。
このお店がほかのカレー店と一線を画すのが、日本で唯一のサオジ料理専門店という点です。サオジとは、インド中央部のナーグプル(Nagpur)に伝わる伝統的な調理製法で、はた織り職人のコミュニティ・ハルバコシュティが1970年代に生計の糧としてレストランを開いたことで広まった、土地の誇りともいえる郷土料理です。
兄・隆志さんはマラーティー語だらけの現地資料を翻訳ツールで読み解きながら独学でサオジカレーを習得。その後、2023年1月にインドのナーグプルへ渡り、現地の人気レストランで直接修行を積んで、日本人として初めてサオジの公認アンバサダーに任命されるという快挙を成し遂げました。
現地のパールシー(ゾロアスター教徒)からは「Chef Tehempton」というパールシーネームも授かっており、その本気度は並大抵のものではありません。
看板メニューは、二人のカレーをひとつの皿に盛り合わせた兄弟薬膳カレーです。右側には隆志さんが手がけるサオジカレー、左側には大樹さんが腕をふるうフェニックスチキンカレーが並びます。
隆志さんのサオジカレーは、ナーグプルの隣村ビワプール産の唐辛子を使った独特のスパイス配合で、深いコクとアロマティックな香りが特徴。後からじわじわとくる辛みが癖になる一皿です。
一方、大樹さんのフェニックスチキンカレーは、スパイスカレーと欧風カレーの技法を融合させたハイブリッドな薬膳カレーで、ほぐれた手羽元のジューシーな旨みと、爽やかな酸味を活かしたさっぱりとした味わいが印象的です。
対照的なふたつのカレーを交互に食べたり、混ぜたりしながら楽しめるのがこのプレートの醍醐味で、副菜のカチュンバル(インドの生野菜サラダ)も彩りを添えています。
サオジカレーはチキンだけでなく、日替わり的なバリエーションも登場します。
なかでもサオジキーマカレジは、挽き肉とレバーが織りなす濃厚な旨みが際立つ一品で、クミン入りのインド米ジーラライスや、現地で習い覚えた製法で焼き上げたロティと合わせていただくのがおすすめのスタイルです。
また、殻付きの海老をサオジグレイビーで仕上げたサオジジンガも人気で、海老の頭を噛んだときに広がるスパイスを吸い込んだ濃厚な味わいは、一度食べると忘れられないほど。カレーとともに味わってほしいのが、自家製の薬膳オリエンタルコーラです。
きび砂糖をベースに複数のスパイスを合わせたシロップから生まれたこのクラフトコーラは、カルダモンやコリアンダーなどカレーと共鳴するスパイスが効いており、辛みとオイリーさをやさしく洗い流してくれます。
食後には、インドの伝統的な乳製品スイーツバルフィもぜひ。まだまだ日本ではなじみの薄い一品ですが、ミドリストアならではのインドへの深い愛情がぎゅっと詰まった締めの一品となっています。
- 旨辛がクセになる㊙スパイスカレーとは
- 濃厚な旨みが特徴のサオジカレー
通常のインドカレーの2倍の辛さのチリペッパーを使用
ニンニク・生姜など 32種類の食材を使用
香り豊かなインディカ米とロティ
こちらは『MIDORI・STORE(大橋/ビストロ)』のお店ページです。実名でのオススメが5件集まっています。Rettyで食が好きなグルメな人たちからお店を探そう!…
retty.me
まだ知らない、インドを食らう【Phoenix Saoji Bhojanalay】
ミドリストアについて
【まだ知らない、インドを食らう】
Saojiの聖地【Nagpur】の人気レストランなどで修行をし、現地公認サオジアンバサダーになった兄タカシと、脳卒中で片麻痺になったイタリアン……
midori-store.stores.jp
| 住所 | 福岡県福岡市南区大橋2-11-12 1F |
|---|---|
| 電話 | 092-776-8180 |
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この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!
