薬膳カフェ「釜ノ蔵 釜カフェ薬膳やわやわや」
店名の「やわやわや」は、富山の方言で「ゆっくり、のんびり」を意味する「やわやわ」という言葉に由来しており、その名の通り、ゆったりとくつろげる空間が広がっています。
2023年9月にオープンしたこのお店は、かつてJAの農業用倉庫だった建物を地域住民の手でリノベーションしたコミュニティスペース「釜ノ蔵」の一画にあり、立山連峰の裾野に広がる田園風景の中にひっそりと佇んでいます。
鈴木由香利さん
店主の鈴木由香利さんは、愛知県一宮市のご出身です。18歳で名古屋市の舞台照明の会社に就職しましたが、満員電車での通勤ストレスを発散しようと、最初のボーナスでマウンテンバイクを購入。休暇を取って福井県の東尋坊へ旅に出かけたことをきっかけに、すっかり自転車の魅力に取りつかれました。
その後会社を辞め、宿で働きながら日本中を旅してまわる生活へ。自然や旅先での出会いから沢山の感動をもらったという由香利さんは、次第に日本国内から海外へと旅の範囲を広げ、世界を巡る中で山を見ながら暮らすことに憧れを抱くようになりました。
38歳で結婚後、旅中心の生活に終止符を打ち、この頃から薬膳料理を学びはじめ、自分の店を持ちたいと思うようになったそうです。後に離婚を経験された由香利さんですが、ある時友人と富山県を旅した際に人生の転機が訪れます。当時は曇りで見えなかった立山連峰の写真を見て「こんなの見えるんだ!」と衝撃を受け、「ここに移住したら、この景色を見ながら生活することができるんだ」と憧れを抱き、地域おこし協力隊員として立山町へ移住されました。

ハーブ栽培など農業をしながら薬膳のお店を持つ道を模索していたところ、釜ヶ渕地区で地域活性化事業が立ち上がり、そのメンバーに。活動拠点として釜ノ蔵を作る際、飲食店があった方がいいという意見が出る中、由香利さんが「私がやります!」と手をあげ、念願のカフェを開いたのです。
店内は、農業用の什器を再利用した手作りのぬくもりにあふれており、倉庫の梁が見える開放的な空間が広がっています。地域の利用者たちが持ち寄った小物や雑貨、地元作家によるひょうたんランプ、手縫いののれんが壁を彩り、レトロでどこか懐かしい空気に包まれています。

このお店ならではの魅力といえば、何といっても地名「釜ヶ渕」にちなんで考案した看板メニュー釜炊きごはんセットです。
薬膳の思想に基づき、その季節に体が必要とするものを地元の食材で丁寧に炊き上げるごはんは、注文を受けてから炊き上げるスタイルで、内容が週ごとに変わるのが特徴です。
たとえば冬には、甘みの強い紅はるかと色鮮やかな紫芋、2種類のさつまいもがごろりと入った炊き込みごはんが登場します。
薬膳では「冬に黒い食べ物を摂るとよい」とされていて、黒ゴマをトッピングするのが鈴木さんおすすめの食べ方。
炊き立てのほんのりした甘さにゴマの香ばしさが重なり、体の芯からじんわりあたたまる一杯です。小鉢もセットになって、満足感もたっぷり味わえます。
一方、立山町の釜ヶ渕地区で栽培された地場野菜をふんだんに使った薬膳カレーも、やわやわやを語るうえで欠かせない存在です。
野菜こうじや味噌など植物由来の調味料にこだわり抜いたカレーは、せいろに入った蒸し野菜とともにいただくスタイル。
スパイスの香りが鼻をくすぐりながらも、薬草っぽいとっつきにくさは一切なく、素直においしいと感じられる一皿に仕上がっています。
また、旬の食材を使ったせいろ蒸し料理や米粉うどんのランチセットなど、体にやさしい食事が幅広く並び、グルテンが気になる方にも安心です。
さらに、ジビエを使った蒸し餃子や水餃子も、地元の恵みを活かした料理として多くの方に喜ばれています。食後にはハーブティーも楽しめて、カモミールとラベンダーの2種類から選ぶことができます。
- 営業は金・土・日
- 楽農宿 YAWAYAWAで民泊も開始
氷見牛のすき焼き
こちらは『釜カフェ薬膳やわやわや(上市・立山/カフェ)』のお店ページです。Rettyで食が好きなグルメな人たちからお店を探そう!…
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| 住所 | 富山県中新川郡立山町道源寺849 |
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この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!







