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福井県 小浜市「古民家の宿 こはる」
宿の名前は伸子さんの祖母「小春」にちなんで付けられ、かつて農作業の場だった土間を改修した空間には、鮮やかなべんがら色の外壁と白い漆喰壁、真っ黒にすすけた柱や梁が見事に調和し、歴史の重みを感じさせてくれます。
この宿の最大の魅力は、92歳の祖父母と家主夫婦が同居する家主同居型の宿泊施設であること。
特に祖父は「幸せじぃ」として話題を呼び、その元気な姿と温かな人柄を目当てに訪れるゲストが後を絶ちません。
1日1組、大人4名までという贅沢な空間で、里山の四季折々の自然に包まれながら、まるで自分の田舎に帰ってきたかのような懐かしさを感じられます。
2階には「月の間」と「風の間」という2つのゲストルームがあり、迫力ある梁が見える天井と木の温もりが感じられる洋室からは、里山の美しい景色が一望できます。
お食事では、「御食国」として古くから京都の食文化を支えてきた若狭小浜の海の幸と里山の恵みをふんだんに使った、心づくしの料理が楽しめます。
一番人気は若狭牛ステーキプランで、福井県産ブランド牛である若狭牛のA5ランク絶品ステーキがメインディッシュとなります。
旬の鮮魚グリルや若狭名物の焼き鯖寿し、若狭カレイの焼き物、地元の新鮮野菜を使った小鉢などが並ぶ若狭の美食御前を、ホスト夫婦が心を込めて作ってくれます。
ほかにも若狭牛くつろぎプランでは、若狭牛A5ランク上ロース肉を特製タレでグリルした熱々鉄板コースが味わえ、冬季には北陸の味覚の王様ずわい蟹鍋プランが登場します。
食べ応えのある特大10Lサイズのロシア産ずわい蟹を使った蟹鍋に、蟹の酢の物やごちそう小鉢、締めの卵ふわとろ雑炊まで堪能できる贅沢な内容です。
さらに若狭牛ローストビーフプランでは、秘伝のスパイスで仕上げた若狭牛のローストビーフと若狭の鮮魚、旬の小鉢に贅沢なフルーツパフェが付いた特別仕立てのコースも用意されています。
朝食は塩鮭とだし巻き卵、おひたしと季節のサラダ、お新香に炊き立てごはんと味噌汁という、栄養バランスを考えた優しい和食で、心地よい朝を迎えられます。
宿泊をされない方にも、予約限定でランチやディナーのコースを提供しているのも嬉しいポイントです。
ランチには若狭牛のローストビーフを土鍋ごはんと一緒に味わう時の香ランチや、特選の若狭牛ステーキを熱々の鉄板でいただけるさくら御膳といったメニューが並び、古民家の趣ある空間でゆったりと食事の時間を楽しめます。
小田夫妻の物語
地元出身の伸子さんは18歳で東京へ出て、離婚を経験しながらも2人の娘を育て上げました。
一方、鹿児島出身の幸紀さんは若くして妻を亡くし、シングルファーザーとして3人の子育てに奮闘しましたが、長男を病で亡くすという悲しみも経験されています。
そんな二人が出会い、互いの人生すべてを受け入れ合って7年前に結婚。伸子さんが両親のために頻繁に小浜市へ帰省するうちに、改めて故郷の里山の魅力に気づき、幸紀さんと一緒にUターンを決意されました。
家を改装中に立派な梁や柱を見て「たくさんの人に見せたい」と感じた伸子さんは、元気な両親との里山暮らしを多くの人に体験してもらおうと宿を開くことを決意したのです。
- 幸せじいの住むお宿「こはる」
- 若狭牛や若狭かれい、自家製米など地元食材
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若狭おばまは古くより京の都と深くつながる街として栄え、多くの 神社仏閣・仏像を残し今日までお祭りなどの伝統行事や往来の歴史の中で 生まれた独自の食文化が大切に伝えられてきました。明治末期に建てられた古民家 をリニューアルし、家主同居型の宿泊施設へと生まれ変わりました。ズワイガニ、若狭牛を是非堪能してください。…
| 住所 | 福井県小浜市上田41-1 |
|---|---|
| 電話 | 090-4028-2782 |
菊池桃子・小木逸平
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この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!
