北野白梅町駅「とようけ屋山本 本店」
創業は1897年(明治30年)で、京都の街にチンチン電車が初めて走った頃から百二十年以上の長きにわたり、豆腐を作り続けています。
はじめは「山本豆腐店」という名でしたが、三代目の店主が、五穀豊穣を司る伊勢神宮外宮の祭神からヒントを得て、「五穀の恵みを豊かに受け取れるように」との願いを込めて屋号を『とようけ屋』と改めました。
現在も北野の門前町で、吟味した大豆と敷地内に湧く井戸水を使い、職人の手で一つひとつ丁寧に豆腐を手作りし続けている、この地になくてはならない老舗の豆腐屋さんです。
こちらのお店は、昔ながらの製法を守りつつ、新しい試みを積極的に取り入れてきたのが大きな特徴です。特に、従来の豆腐にはなかった本柚子豆腐や清涼感のある青紫蘇豆腐、さらには夏場限定の辛子豆腐といった多彩な「変わり豆腐」をいち早く生み出し、京豆腐の新たな魅力を発信してきました。
中でもユニークなネーミングのちょっと上等 ええかげんなそこそこ豆腐は、絹ごし豆腐を作る工程で生まれる朧豆腐をきっかけに誕生した、乳脂肪を少し加えたデザート感覚の寄せ豆腐として人気を集めています。
また、まだ珍しかった昭和61年(1986年)には、全国に先駆けて宅配便を利用した豆腐の配送に着手するなど、常に時代の変化に合わせて京豆腐の可能性を広げてきました。
人気の湯豆腐膳。湯豆腐に使われているのは、お店で手作りされる看板商品のひとつ手造りにがり絹ごし豆腐です。
にがり絹ごしの濃い豆乳を使い、豆本来の旨みと甘みを存分に引き出しており、煮込んでも固くならないという特長があるため、とろけるような滑らかな食感を最後まで楽しめるのが魅力です。
古くから愛され続けている京揚げは、ほとんどの豆腐屋で製法が変わってしまった今も、明治時代の製法を頑なに引き継いで造られています。京都の京揚げらしい「薄さ」を大切に守り、こんがり狐色に揚がった香ばしさが格別です。
また、幅広い世代に人気を集めているのが豆乳ヨーグルトで、豆乳とは思えないほどの濃厚な味わいと、なめらかな口当たりがデザートとして高く評価されています。
- 一流ホテルでも提供されている名店
- 創業128年
- 自家井戸からくみ上げる良質な水
- こだわりの大豆
ホームページ
| 住所 | 京都府京都市上京区七本松通一条上る滝ケ鼻町429-5 |
|---|---|
| 電話 | 075-462-1315 |
織田信成・眞鍋かをり・高橋茂雄・サバンナ・増田明美
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この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!
