【ニッポン行きたい人応援団】新潟のミシュラン掲載『天ぷら 斉藤』のお店の場所

店主の斉藤丈司さんは1977年村上市生まれで、大阪の辻調理師専門学校を卒業後、創業175年に大阪で最古の天ぷら店といわれる「てんぷらの一宝」や懐石料理店で腕を磨きました。20代後半で一度地元に戻ってラーメン店で修業した後、金沢の「天ぷら小泉」で天ぷら職人としてさらなる経験を積み重ねました。そして2015年、故郷村上市で念願の天ぷら専門店をオープンしました。
2020年には「ミシュラン新潟2020特別版」でミシュランプレートを獲得し、その実力が広く認められています。

このお店の最大の特徴は、村上近郊の生産者さんと直接繋がりを持ち、地産地消にこだわった天ぷらを提供していることです。斉藤さんは農家や漁師さんの現場に足を運び、食材の魅力を深く理解した上で、それぞれの素材に最適な調理法を施します。

岩船港で水揚げされた白皇鮃（はくおうひらめ）をはじめ、村上産のアスパラガス、季節の山菜など、その時期に最も美味しい地元食材を天ぷらで表現しています。

海老を贅沢に使った海老天は、新鮮なプリプリの海老を、絶妙な衣の薄さと油温で揚げることで、サクサクとした食感の奥に海老の旨味が凝縮された逸品に仕上がっています。大根おろしを入れた上品な天つゆでいただくことで、油っぽさは全く感じられず、海老本来の甘みと旨味を存分に味わうことができます。

その他、村上の豊かな自然が育んだ地元野菜の天ぷら。つぼみ菜の天ぷらは甘くてホクホクとした食感が絶品で、新潟県産の紅はるかを使ったさつまいもの天ぷらはデザート感覚でいただける人気の一品です。

また、四万十川の川海苔や明治創業の守半海苔を使用した海苔の天ぷら、赤ひげ（あきあみ）を使ったかき揚げなど、珍しい食材を使った創作天ぷらも楽しめます。

季節限定では、車麩のチーズ乗せやだし巻き卵といった一品料理も提供され、天ぷら以外でも斉藤さんの和食の技術を堪能することができます。

織田信成・眞鍋かをり・高橋茂雄・サバンナ・薬丸裕英