【なりゆき街道旅】高知で巡ったロケ地・お店まとめ〔中山秀征〕

2025年10月26日放送の【なりゆき街道旅】ハナコと、中山秀征さんがゲストで紹介した情報。

高知県の桂浜にある桂浜水族館は、1931年4月1日開館の歴史ある水族館です。初代館長が大阪・堺大浜の水族館に感銘を受け、地元の友人と協力して設立しました。土佐湾の機船底引き網で獲れた魚たちを活かす地域密着型のアイデアで始まり、太平洋を真正面に見渡せる絶好のロケーションにあります。高知県博物館の第1号にも指定され、文化・観光の両面で重要な役割を果たしています。

桂浜水族館の魅力は、生きものとの距離が近いことです。「究極のエサやり体験パラダイス」とも呼ばれ、水槽の横には土佐弁で書かれた「いごっそうオヤジの珍解説」が掲示され、魚の生息地や特徴、美味しい食べ方まで紹介されています。公式マスコットキャラクターの「おとどちゃん」や、飼育員によるSNSでの情報発信も人気です。

全国でも随一の飼育数を誇るアカメの群泳も見どころです。目が赤く光るアカメの神秘的な姿を観察できます。また、ウミガメごはん体験では、アカウミガメやアオウミガメに餌をあげることができ、中には桂浜で産卵したウミガメもいます。体長2メートルを超えるトドや、器用なアシカに、近距離でエサをあげられるヒレアシごはんでは、動物たちの愛らしい表情や迫力ある姿を間近で感じられます。一羽一羽に名札がついているフンボルトペンギンへのペンギンごはんでは、誰が一番食いしん坊かを探せます。高知で釣れる魚たちがいる釣り堀や、土佐湾の生きものに直接触れることができる国内最大級のタッチングプールおらんくの池など、海の生きものたちと仲良くなれる工夫がいっぱいです。毎年恒例のユニークな節分イベントでは、「怖すぎる赤鬼」が登場します。訪れるたびに違った発見や驚きがある、愛され続ける水族館です。

レストランかつお船は、高知県高知市仁井田にある大型ドライブインレストランです。

このお店の最大の特徴は、土佐タタキ道場で楽しめる藁焼きタタキの体験です。来店したお客様が自分の手で、その日に仕入れた新鮮な鰹を藁で焼き上げる体験型のレストランとして大変な人気を集めています。
大きな串に刺された鰹を受け取り、勢いよく燃え盛る藁の炎で表裏を2分ほど炙ると、スタッフがその場で食べやすくカットしてくれます。
自分で焼き上げた焼きたてのタタキは格別の味わいで、炎の熱さや藁の香りも含めて、まさに土佐ならではの貴重な体験となっています。土佐タタキ道場では予約を受け付けておらず、来店順に案内されます。

食事で人気なのが鰹タタキ定食です。自分で藁焼きにした新鮮な鰹のタタキに、ご飯とお味噌汁がセットになった定食で、藁で焼いた香ばしさと鰹の旨みを存分に堪能できます。塩とニンニク、たっぷりのネギやみょうがといった薬味で味わうスタイルが高知流で、ご飯のおかわりも自由となっています。

敷地内には他にも魅力的なお店が揃っています。くじらのいっぷくでは、獲れたてのカツオをすぐにタタキに仕上げた丼や定食をいただけます。
中でも人気のりぐり定食は、厚切りのカツオを刺身、タタキ、そして最後はだし茶漬けと三通りの食べ方で楽しめる贅沢な一品です。
粗塩とワサビ、たまり醤油や高知名物のぬた、自家製ポン酢醤油など多彩な調味料で、カツオの味わいを様々な角度から堪能できるのが魅力となっています。
土佐丼や半々丼といったメニューも人気で、ご飯のおかわりができるのも嬉しいポイントです。
さらにおむすびころりんは、鰹節の出汁がしっかり効いたうどんが看板メニューのお店で、花かご定食やはちきん定食といった高知らしい定食も楽しめます。

お店は、高知龍馬空港やJR高知駅から車で約20分、観光名所の桂浜からは約10分という好立地。外観はその名の通り船の形をした建物が目を引きます。
一般車100台、観光バス20台が停められる広大な敷地内には、複数の飲食店とお土産物店が集まり、高知の食と文化を体験できる一大スポットとなっています。

メルキュール高知土佐リゾート＆スパは、高知県芸西村に位置するリゾートホテルです。
太平洋を一望できる高台に建ち、1988年4月に創業以来、地域の人々と観光客に親しまれてきました。2024年4月1日からはメルキュールブランドとしてスタートしました。
ホテルの名前にもあるよさこい温泉は、高知の「よさこい祭り」にちなんで名付けられ、旅の疲れを癒す自家源泉の温泉です。

オールインクルーシブプランでは、アルコールを含むドリンクや軽食を自由に楽しめます。ウェルカムドリンクから始まり、湯上がりには専用のラウンジでドリンク、夜にはナイトキャップのサービスもあり、充実した滞在をサポート。
館内1階の湯上がりラウンジは、ソファでくつろぎながら旅の思い出を語り合える空間があります。

よさこい温泉は、桂浜と室戸岬をモチーフにした露天風呂が特徴です。湯船のそばには坂本龍馬像と中岡慎太郎像が立ち、幕末の英雄たちと一緒に湯浴みを楽しめます。
地下1000mから湧き出るナトリウム-塩化物泉は、芯まで温まる湯ざわりで、神経痛や冷え性にも効果があります。

レストラン「Dinning LOCA VORE」では、和食・洋食・中華のバイキング形式で、地元の新鮮な食材を使った季節の料理を楽しめます。

高知の味覚を満喫できるローストビーフ、高知の名物鰹のたたき、豊かな風味の四万十豚料理は必見です。朝食には、旬の野菜スムージー、お子さまや女性に人気のプティホットドッグやパンケーキをカスタマイズできるコーナーもあります。

高知城は、関ヶ原の戦いで土佐一国を拝領した初代藩主、山内一豊が慶長6年（1601年）に築城を開始しました。もともと大高坂山城があった場所に、一豊は約10年の歳月をかけて本丸や二ノ丸を整備しました。しかし、享保12年（1727年）の大火で追手門を除く建物が焼失。8代目藩主の山内豊敷が約25年かけて再建し、創建当時の姿を取り戻しました。火災や廃城令、戦火を乗り越え、現在まで「南海道随一の名城」として残っています。明治時代以降は高知公園として一般公開されています。

高知城の魅力は、江戸時代の姿のまま残る天守と本丸の建物群です。現存天守12棟のうちの一つで、本丸御殿（懐徳館）も残っているのは貴重です。正門の追手門と天守閣を一緒に撮影できるスポットとしても人気です。

城内には戦いの工夫が見られます。本丸と二ノ丸の間にかかる詰門は、一階が蔵、二階が廊下橋という珍しい櫓門です。天守の石垣を登る敵を阻む鉄剣忍返も残っています。高知の多雨に対応するため、石垣を雨水から守る石樋も見どころです。石を突き出すことで水を効率よく排出する先人の知恵が感じられます。

高知城内では、二ノ丸広場などで高知名物アイスクリンを楽しめます。天守や追手門などの歴史的建造物に加え、初代藩主山内一豊と妻千代の像、高知出身の偉人板垣退助の銅像も見逃せません。石垣は野面積み工法で排水に優れ、南国土佐の風土に溶け込んでいます。本丸御殿の「打ち分け波の欄間」など、職人の技が光る美しい装飾も必見です。夜にはライトアップされ、平成26年には日本三大夜城に選ばれるなど、幻想的な姿を見せます。

高知県北御座にある複合施設「とさのさと AGRI COLLETTO（アグリコレット）」は、JA高知県が中心となって2019年9月にオープンしました。
高知県内最大の直販所「JAファーマーズマーケットとさのさと」に隣接し、地域の食の交流拠点として多くの人でにぎわっています。

草やは高知市鷹匠町の住宅街に静かにたたずむ古民家で、からだがほっとする和食が楽しめるお店です。高知城から鏡川方面へ歩くこと15分ほど、築70年以上の日本家屋の趣ある佇まいに、みどり色の暖簾が目印となっています。とさでん交通伊野線の県庁前駅から徒歩3分という便利な立地にありながらも、広い敷地には四季折々の植物が彩る日本庭園が広がり、訪れる人を穏やかな空気感で包んでくれます。店内は総席数20席のゆったりとしたテーブル席が配され、窓からは美しいお庭を眺めながら食事を楽しむことができます。2024年11月に開業15周年を迎えた名店で、高知県の「県民総選挙2014」にも選抜されるなど、地元の方々からも厚い信頼を得ています。

このお店の一番の特徴は、高知ならではの田舎寿司をコースでいただけることです。田舎寿司は魚や海苔が手に入りにくかった山間部で誕生した郷土料理で、山の幸を使ったお寿司として高知県民に愛されています。草やの田舎寿司は米酢ではなく柚子果汁を酢飯に使用しており、柚子酢が爽やかに香る優しい甘さが特徴です。りゅうきゅう、みょうが、しいたけ、こんにゃくといった県内各地から集めた食材をネタに使い、鮮やかな色彩も美しい一品となっています。この田舎寿司は7日前までの予約が必須となっており、草やを代表する人気メニューとして知られています。

人気メニューとしては、ランチタイムのロングセラーでもあった土佐あかうし牛すじカレーが挙げられます。土佐あかうしは高知県のみで生産される褐毛和種で、年間わずか600頭ほどしか出荷されない希少な和牛です。うまみの濃い赤身が特徴で、脂も口溶けがよく甘みがあり、幅広い年代から愛されています。この土佐あかうし牛すじカレーは毎日食べても飽きない味として評判で、現在はテイクアウトでも楽しめるようになっています。

そのほかにも、新鮮な高知県産野菜をふんだんに使った料理が魅力です。高知野菜のバーニャカウダは、ズッキーニ、パプリカ、胡瓜、コリンキーなど約10種類もの新鮮野菜がワンプレートに盛られた色鮮やかな一品で、宇佐産うるめを使った自家製アンチョビソースでいただきます。土佐ジローやはちきん地鶏といった高知の地鶏、久礼や宇佐で獲れた鮮魚、四万十ポーク、嶺北のあかうしなど、地物にこだわった食材を丁寧に仕込んだ料理の数々が揃います。野菜もなるべく県産で生産者が見えるものを厳選しており、出汁にこだわった優しい味わいが心と体にすーっとしみ込むと好評です。お酒も充実しており、高知の地酒を中心に、柑橘や高知果実を使った自家製果実酒、自然派ワインなど豊富に取り揃えられ、料理と合わせてゆったりとした時間を過ごせます。

ハナコ