【有田哲平とコスられない街】香箱ガニの丸ごと甲羅詰め・真鱈白子の昆布七輪焼き『酒菜と炭 てりや』武蔵小山のビブグルマン掲載のお店の情報〔ハナコ岡部〕

武蔵小山駅西口から徒歩約8分、目黒区目黒本町の平和通り商店街の中にあり、白と茶褐色のツートンの壁に赤い暖簾が目印となっています。

店主の中村さんは金沢のホテルで経理を担当した後、飲食の道へ転身し、新橋の焼鳥店や大手飲食会社でのマネージャーを経験して独立を果たしました。
口コミで評判が広がり、今では8割がリピーターという驚異的な人気店へと成長し、ミシュランガイド東京2015と2016でビブグルマンに選出されました。

お店の最大の特徴は、店主の故郷である北陸、特に富山と金沢から直送される新鮮な魚介類。

長年の経験で培った目利きで厳選された天然ものの魚介を、その日の入荷状況に合わせて約30種類のおすすめメニューとして提供しています。

季節ごとの旬の味覚を楽しめるのが魅力で、冬には香箱蟹、春には蛍烏賊のしゃぶしゃぶなど、北陸ならではの食材が店頭に並びます。

富山湾の宝石と呼ばれる白海老や、高級魚ののどぐろ、能登牡蠣など、北陸の海産物の豊かさを東京にいながら存分に味わうことができます。

人気は、事前予約が必要なお刺身盛り合わせです。
単なる刺身の盛り合わせではなく、刺身を使った一品料理のような仕立てになっており、バイ貝を青海苔と肝で和えたものや、あおり烏賊にホヤ貝のばくらいを添えたものなど、ひと手間加えた創意工夫が光ります。
その日の入荷に合わせて6〜7種類の魚介がバランスよく盛り付けられ、近海本鮪の中トロや赤身漬け、活鯵、寒鰤、氷見の白海老、活甘海老など、どれも新鮮で魚本来の甘味と旨味が際立っています。

白海老と三つ葉の天ぷらは、サクサクの衣の中に白海老の甘みと三つ葉の爽やかな風味が広がる贅沢なかき揚げで、岩塩か天つゆでいただきます。
能登牡蠣のフライは、大振りでぷりぷりとした食感の牡蠣を絶妙な揚げ加減で仕上げ、らっきょうのタルタルソースを添えて提供されます。
ホッキ貝の酒蒸しは、貝の甘みと旨味を余すことなく引き出した一品です。炭火で丁寧に焼き上げたのどぐろの塩焼きは、上品な旨みが口の中に広がり、日本酒との相性も抜群です。

白子ポン酢は、とろりと蕩けるような食感が楽しめ、子ばい貝と蛸の柔らか煮は出汁の味が染み込んだ優しい味わいです。金沢野菜を使った料理も充実しており、金時草とえのき茸のみぞれ和えなど、北陸の食文化を感じさせるお通しも魅力のひとつです。

有田哲平・ハナコ・岡部大・吉澤閑也・AKB48・小栗有以