【有田哲平とコスられない街】タラコとウニとイカのスパゲティ『マイヨール』八丁堀のお店の情報〔おたけ・太田博久〕

1995年の創業以来、地元のビジネスパーソンや食通に愛され続けている人気店で、特にランチタイムは行列ができるほどの繁盛ぶりです。

店名は、フランスの伝説的なフリーダイバーであるジャック・マイヨール氏から名付けられました。オーナーは元々業務用ガスレンジメーカーの営業職でしたが、ハシヤというスパゲティの名店の味に魅せられて27歳で修行に入り、31歳で独立してこの店を開業しました。
八丁堀という立地を選んだのは、当時この周辺にハシヤ系の店舗がなく、飲食店も限定的だったからだと語られています。

マイヨールの最大の特徴は、90種類近いメニューの豊富さです。店内の壁にはダイビング関連のオブジェや、ジャック・マイヨール氏からのメッセージが飾られており、海をテーマにした独特の雰囲気に包まれています。

看板メニューのカルボナーラ風は、本場のものとは異なる、独自の進化を遂げた一品です。塩を入れずに茹で上げた麺に、ベーコンの香ばしさが加わり、卵とクリーム、そして隠し味に出汁醤油が使われます。これにより、濃厚でありながらどこか上品で、和の要素が融合した唯一無二の味わいが完成します。この組み合わせは、スパゲティでありながら洋食の温かみを感じさせるもので、初めて訪れる方でも親しみやすいメニューです。

個性豊かなメニューの数々も人気を集めています。アサリのスペシャル ガーリックソースは、新鮮なアサリとニンニクの香りが特徴で、リピーターも多い逸品です。同じくアサリをベースにしたアサリと青じそのジンジャーソースやアサリと納豆などは、さっぱりとした味わいを求める客から支持を集めています。タラコとウニとイカのバター和えは、海の味わいを濃密に感じさせる一皿で、贅沢な食材の組み合わせが印象的です。冬季限定で登場するカキとほうれん草の醤油バター味は、季節ごとの変化を楽しみに来店するファンが多く、そのシーズンには特に混雑する傾向が見られます。

ミートソース系のミートソースやトマト系の唐辛子トマトソースも定番の人気メニューで、深みのある味わいが特徴です。メニュー表は具材ごとに整理されているため、初めての来店でも選びやすい工夫がされています。かつてテレビ番組「有吉くんの正直さんぽ」で紹介されたカルボナーラ風 辛口ベーコンとたまごやタコと青じそのトマトソースなども知られており、こうしたメディア露出により、より一層の認知度が高まっています。

店内はカウンター席とテーブル席の構成で、空間は広くありませんが、アットホームな雰囲気が保たれています。ランチタイムは周辺のオフィスで働く人たちが訪れるため、11時半から13時を超える時間帯まで行列ができることが多いです。並んでいる間にメニューを受け取り、来店前に注文を決めることができるため、実際の待ち時間は工夫により短縮されています。夜間は比較的空いており、ゆっくり食事を楽しみたい方には夕方以降の来店がおすすめです。定休日は日曜日と祝日で、営業時間は月曜から金曜が11時から21時、土曜は11時30分から14時です。

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