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かつおの藁焼きタタキ「山本鮮魚店」
店内には食堂も併設され、久礼漁港から直送される鮮度抜群のかつおを味わうことができます。店主の山本忠宣さん(通称「やまちゃん」)が日々こだわりを持って、かつおの藁焼きタタキと向き合う姿が印象的です。
この地域は「鰹乃國」「かつおの一本釣りの町」とも呼ばれ、中土佐町久礼は400年以上にわたりかつお一本釣り漁を続けてきた歴史深い漁師町です。
漁師町として全国初の国の重要文化的景観にも選定されており、かつおの味にうるさい高知県人がわざわざ訪れるほどの聖地とされています。店主の山本さんも鰹の國の職人として、地元のプライドを胸に仕事をしている様子が伝わってきます。
山本鮮魚店の最大の特徴は、独自製法である燻し焼きにあります。
一般的な藁焼きでは香り付けのために最後だけ藁を使用することが多い中、この店では混ぜ物を一切使わず、100パーセント藁だけで焼き上げる完全藁焼きを貫いています。
使用する藁にもこだわりがあり、地元の農家さんと独占契約を結んで、通常よりも長い稲を育ててもらい、収穫から天日干しまで自ら行っています。
この長い藁によって強い藁の香りが生まれ、大量の藁を使って煙で燻すことで、カツオに藁の香りをしっかりとまとわせます。最後に強い火力で一気に表面を焼き上げることで、黄金色に輝く美しい焼き色が完成します。
店主の山本さんは一本釣りされた地元の新鮮なかつおを使用し、さばいてみて納得のいく個体しか使いません。
久礼漁港で水揚げされるのは、その日のうちに戻る日戻りかつおで、船上で即座に氷で冷やされた鮮度抜群のものばかりです。
食堂の看板メニューはかつおの塩タタキ丼です。久礼捕れのカツオを藁で香ばしく燻し上げた燻製生かつおの藁焼きタタキを、炊きたてご飯の上に丁寧にあしらった一品です。
味噌汁と漬物が付いて、鮮度抜群で脂が程よく乗った身質の良いカツオを堪能できます。
このほかにもかつおの食べ比べ丼があり、初鰹や戻り鰹、時期によってはメジカの新子(ソウダガツオの稚魚)など、旬の味を楽しむことができます。
店主が開発したオリジナルの丼タレは少し甘めで、日高昆布の出汁とトロミがご飯と魚に絡んで何杯でもおかわりしたくなるような味わいです。
さらに魚屋の海鮮丼も人気です。ボリュームたっぷりの新鮮な刺身を炊きたてご飯の上に乗せ、自家製のオリジナル丼タレをたっぷりかけた一品で、久礼漁港直送の魚介類の旨みを存分に味わえます。時期によって日替わりで提供されるネタは、生かつお、紋甲いか、天然はまち、生マグロなど多彩です。毎朝仕入れる地物鮮魚を鮮魚店内の食堂で食べられる贅沢さは、この上ないものです。
山本鮮魚店が店舗を構える久礼大正町市場は、明治時代の中ごろに漁師のおかみさんたちがトロ箱一つで小魚などを売り出すようになったのが始まりです。古くから町民の台所として栄えてきたアーケードのある商店街で、現在では県外からも多くの観光客が訪れる高知でも有名な観光地となっています。
高知産かつおの100%藁焼きタタキ通販|久礼大正町市場 山本鮮魚店
鰹乃國・かつおの一本釣りの町、高知県中土佐町にある久礼大正町市場でかつおの藁焼きタタキに全力で向き合う「山本鮮魚店」です。…
katuo-tataki.com
| 住所 | 高知県高岡郡中土佐町久礼6369 久礼大正町市場 |
|---|---|
| 電話 | 0889-52-3373 |
スマガツオのタタキ定食「西村商店」
本店となる葛島店は80席という広い店内を持ち、ランチタイムや週末には満席になるほど、地元の方にも観光客の方にも愛されています。
県内の4カ所の漁場から朝・昼・夜の1日3回も鮮魚が直送される仕組みを持ち、独自のルートで仕入れる魚介の新鮮さは県内でも最速クラスと言われています。
活気ある市場のような賑やかさと、まるで自分の家族が作ってくれたような温かみを感じられるお店です。
西村商店の最大の特徴は、松葉焼き鰹のたたきと呼ばれる名物料理です。高知といえば鰹のたたきが有名ですが、一般的には藁を使って焼き上げるのに対し、西村商店では漁師さんから教わった伝統の製法に基づき、松の葉を燃料に使って焼き上げています。
藁焼きよりも高温で焼けるため、鰹の皮がパリッとして香ばしく仕上がり、何よりも松ヤニの芳醇な香りが口いっぱいに広がるのが最大の違いです。
表面は真っ黒に焼けていますが、これは松葉焼きならではの特徴で、中はもっちりとした食感を保ちながら、鰹の旨みがぎゅっと閉じ込められています。高
知県西部の四万十エリアでは松葉を使うことがありますが、高知市の中心部で松葉焼きの鰹たたきをいただけるのは珍しく、藁焼きとの食べ比べも楽しめます。
松葉焼き鰹以外にも、西村商店には魅力的な料理がたくさん並んでいます。
お刺身定食では、カツオ、メジカ、タイ、マグロなど、その日に仕入れた新鮮な地魚を贅沢に味わえます。
日によっては漬けやぬた、ブリの刺身が登場することもあり、何度訪れても飽きることがありません。ごはんと味噌汁はおかわり自由で、魚の出汁がしっかりときいた味噌汁も絶品です。
そして、期間限定の定食を含めると40種類以上ものメニューが揃っているのも西村商店の魅力です。鰹の刺身とタタキ定食は、新鮮な鰹の刺身と松葉焼きのたたきを一度に楽しめる贅沢な一品です。
| 住所 | 高知県高知市葛島2-7-20 |
|---|---|
| 電話 | 050-5868-8193 |
久本雅美・田中裕二・爆笑問題・金星・りんご娘・別所哲也・トラウデン直美・ケンドーコバヤシ・西川きよし・水田信二・和田正人・陣内貴美子
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この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!
