【界隈グルメ】世界一のフレンチトースト『ヌーヴェル・エポック』オークラ東京のお店・ロケ地を紹介

2025年6月10日放送の【界隈グルメ】5つ星フレンチ朝食で紹介した、5つ星フレンチ朝食・世界一のフレンチトーストのお店は『ヌーヴェル・エポック』です。

『ヌーヴェル・エポック』は、東京・虎ノ門の象徴的ホテル「The Okura Tokyo」ヘリテージウイング５階にあるフランス料理店です。

1962年に開業したホテルオークラ東京の伝統的フレンチ、「ラ・ベル・エポック」の流れを受け継ぐ形で、2019年の再開とともに「ヌーヴェル・エポック」としてリニューアルオープンしました。

「ラ・ベル・エポック」は、1973年別館オープンと同時に本格的フレンチとして誕生し、日本のフランス料理界に名を轟かせました。創業総料理長・小野正吉シェフは「日本のフランス料理の父」と称され、その確かな技術と哲学を本店に色濃く刻みました。2015年に旧館が解体され2019年、現オークラが新たに開館すると同時に、店舗名を刷新。「新時代（ヌーヴェル・エポック）への移行」という意味を込めて、新たな歴史が始まりました。

お店は、フランス料理と日本の食文化の融合を追求するガストロノミーを掲げていて、契約農家から届けられる旬の無農薬野菜や、能登の専用畑で育てられた素材、さらには乳酸菌発酵酒粕や米糀など、日本の伝統的発酵食品も大胆に取り入れたメニューが魅力です。器も自然の色彩を感じさせるデザインで統一され、料理と調和するよう配慮されています。

人気は、伝統メニューのクレープシュゼットで、提供時にはテーブルでの調理が見られる演出もあり、酸味と甘味のバランスが絶妙で、視覚・味覚の両面から楽しめます。また、季節の牡丹海老のマリネ甲殻類ジュレと雲丹クリームや昆布締めシロギスのグラタンといった、素材の旨みを活かした繊細な料理が特に好評です。

ビートルート（ビーツ）を使った前菜は、鮮やかな赤が目を引く一皿。
紫ホウキ茸など珍しいきのこを取り入れた季節限定の一品もあり、独自性があります。

また、フォアグラやフレンチキャビアを使った豪華な盛り合わせもレギュラーとして残っており、ホテルフレンチらしい贅沢感を演出しています。

これらの料理は、伝統に敬意を払いながらも、モダンなアレンジで新たな味わいを昇華させています。

谷口吉生氏が手がけた洗練されたモダンな空間は、アール・ヌーヴォー調だった旧店舗から一新。自然光が差し込む庭園を望む窓辺は、静謐な心地よさを醸し出しています。白いテーブルクロス、柔らかな照明、クラシック音楽が調和した空間は、料理に集中できる落ち着きを演出しています。

ドレスコードは、朝食はスマートカジュアル、ランチ・ディナーはスマートエレガンス（男性はジャケット着用）となっており、子どもは中学生以上から利用可能です。サービス料として飲食代に15％が加算されます。また、ForbesTravelGuideでは、当店は2024年にレストラン部門で五つ星を獲得しました。

小杉竜一・ブラックマヨネーズ・瀬戸朝香・進藤佳明・辻口博啓