つくば駅「つくば石焼芋」
店主の松本義男さんが55歳のとき、「地元の味を広めたい」という一心でこの道に飛び込みました。
もともとは建設業に携わっていた職人気質の松本さんが、自らの手で建てた作業小屋を兼ねたこのこぢんまりとしたお店は、公式サイトもなく、長らく口コミだけで人々に知られてきました。
それでも、NHKや民放各局など数多くのテレビ番組で取り上げられるうちに全国区の知名度を誇る名店へと成長し、現在では県外はもちろん遠方からも多くのファンが足を運びます。
茨城県はサツマイモの栽培面積・生産量ともに全国第2位を誇る一大産地。
そんな豊かな土地で生まれ育った松本さんが、長年の研究と試行錯誤を重ねながらたどり着いた焼き方こそ、このお店最大の個性です。
地元ファンの間でいつしか”焼き芋仙人”と呼ばれるようになった松本さんの焼き芋は、皮の表面から蜜がつやつやと黒く光り滴り落ちるほどで、その姿を初めて目にしたお客さんは思わず目を丸くするといいます。
お店の看板商品の石焼き芋は、その仕上がりまでの工程に唯一無二のこだわりが宿っています。
毎朝8時に火を起こし、1年放置したのちさらに半年乾燥させた薪を使って釜をじっくりと温めるところから1日が始まります。釜内の温度を70〜80℃に保ちながら、2〜3時間かけて低温でゆっくりと蒸し焼きにしていく方法で、温度計は一切使いません。
「脚に当たる熱の感覚で窯の中の温度がだいたいわかる」という松本さんの言葉が、長年積み重ねた職人の勘を物語っています。
窯の中の芋は、焼き具合を見ながら何度も向きを変えられ、香りで焼き上がりを判断するというのですから、まさに五感を総動員した仕事。焼き上がった芋の表面は蜜でつやつやと黒光りし、窯の底には流れ出た蜜がたっぷりと溜まっています。
使用するサツマイモの品種選びにも、松本さんのこだわりは一切妥協がありません。開店当初はほくほく系のベニアズマを、次いでしっとり系のべにまさりを扱い、現在は茨城県産のべにはるか一筋で勝負しています。
甘さ、ねっとりとした柔らかさ、焼いたときの鮮やかな黄色い肉質——この三拍子が揃った品種として松本さんが選び抜いた素材です。糖化が十分に進んでいないと判断した年には、春から秋まで長期間の休業を決断することもあるといい、その姿勢は頑固なまでに純粋です。
このお店のもう一つの名物が、冷凍焼き芋です。
焼き上げた芋をそのまま冷凍することでサツマイモの繊維が断裂し、口当たりがさらになめらかになるとともに、甘みも一段と濃縮されます。温め直して食べるのはもちろん、凍ったまま輪切りにしてアイスクリームやヨーグルトと合わせるのも人気の楽しみ方で、焼き芋は秋冬のものというイメージをくつがえす夏のおやつとしても好評を博しています。また、仙人こと松本さんが「皮と一緒に食べると胸やけしない」と語るように、皮ごといただくのがこのお店流の美味しい食べ方。皮までしっかり甘みがあり、食べた人は決まってその豊かな味わいに驚くといいます。
JAXA(宇宙航空研究開発機構)をはじめ最先端の研究機関が軒を連ねる学園東大通りから一本入った静かな住宅街の中に、山積みにされた薪と素朴なプレハブ小屋が目印の「つくば石焼芋」はあります。東京からつくばエクスプレスでアクセスできるのも魅力のひとつ。週末や放送直後には行列が絶えないこともありますので、時間に余裕を持って訪れることをおすすめします。なお、遠方の方はSNSのダイレクトメッセージから冷凍焼き芋のお取り寄せも受け付けています。
- 茨城県産の紅はるかを使用
[スイーツ好き人気店☆] こちらは『つくば石焼芋(つくば/スイーツ)』のお店ページです。実名でのオススメが2件集まっています。Rettyで食が好きなグルメな人たちからお店を探そう!…
retty.me
| 住所 | 茨城県つくば市倉掛889-1 |
|---|---|
| 電話 | 090-7941-8425 |
[記事公開日]
この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!







