2025年6月19日放送の【ヒルナンデス】陣内貴美子さん・伊達公子さんがロケで紹介した、『鎌倉 プロ厳選お得スポット』のロケ地・お店をまとめて紹介します。

鎌倉野菜の鎌倉市農協連即売所、干物とふわふわ卵かけご飯のヨリドコロ、竹林の報国寺、陶芸体験「たからの窯」などを巡りました。

鎌倉市農協連即売所は、JR鎌倉駅から徒歩約3分というアクセスしやすい場所にあり、「レンバイ」の愛称で親しまれている、

まさに鎌倉の台所とも言える場所で、昭和3年に、鎌倉在住の農家が、ヨーロッパのマルシェのように、自分たちが作った農産物を直接消費者に販売するスタイルを学んだことがきっかけで発足しました。

当初は鶴岡八幡宮の参道近くの茶屋を借りて始まり、その後移転を経て、戦後の昭和32年に現在の場所に移転し、90年以上の歴史を刻んでいます。地元の方々はもちろん、有名レストランのシェフも仕入れに訪れるほど、その新鮮さと品質は高く評価されています。

レンバイの最大の特徴は、なんといっても、農家さんが自ら丹精込めて育てた「鎌倉野菜」が直接購入できることです。日替わりで、鎌倉市内や横浜市長尾台町の農家さんが出店しており、自分で育てた野菜の特徴や、おすすめの食べ方などを農家さん本人から直接聞くことができるのが魅力です。

ここでは、季節ごとに約60種類もの野菜が栽培されており、「七色畑」とも呼ばれるほど多種多様な野菜が揃っています。一般的なスーパーではなかなかお目にかかれない珍しい品種や色とりどりの野菜が多く、見ているだけでも楽しくなります。

例えば、みずみずしい葉物野菜はもちろん、甘みが強くサラダにも最適な子どもピーマンや、カラフルで甘みが凝縮された京にんじん、独特の風味を持つハーブ類など、その品揃えは訪れるたびに新しい発見があります。

レンバイでは、定番の葉物野菜や夏野菜、冬野菜だけでなく、フェンネルやズッキーニといった珍しい西洋野菜、そしてバジルやレモングラスなどのハーブ類、アイスプラントといったユニークな野菜も手に入ります。

例えば、お子様にも食べやすい子どもピーマンは、そのままサラダにしても美味しく、洗って丸ごと塩やマヨネーズでいただくのもおすすめです。

また、京にんじんは、その鮮やかな色合いと強い甘みで、サラダで生で食べるのはもちろん、オイルでソテーするとさらに甘みが増すため、料理の幅を広げてくれます。さらに、鎌倉野菜を使った手作りのピクルスや漬物なども販売されており、これらは地元の有名レストランとのコラボレーションから生まれた商品もあります。塩分控えめで野菜本来の味を生かしたこれらの加工品は、お酒のおつまみとしてもぴったりです。

『ヨリドコロ 由比ヶ浜大通り店』は、鎌倉の古民家をリノベーションした、温もりあふれるカフェです。

江ノ島電鉄の和田塚駅から徒歩わずか3分というアクセスしやすい場所にあります。そのコンセプトは「鎌倉の日常を旅する」。築100年という歴史ある建物を丁寧にリノベーションした店内は、どこか懐かしく、居心地の良い空間が広がっています。

お店の名物は、「ふわふわ卵かけご飯」です。干物定食にプラスする「こだわり卵」は、新鮮な卵白をメレンゲ状に泡立てて作るスタイル。提供される卵と泡立て器を使って、自分で作る楽しさも味わえます。卵かけご飯は、見た目のインパクトもあり、SNSでも話題となっています。まるでケーキのようなふわふわのメレンゲと濃厚な黄身が織りなす食感は、一度食べたら忘れられない美味しさです。

干物定食の中でも特に人気が高いのは、さば塩定食です。肉厚でジューシーな鯖は、ほどよい塩加減でご飯がどんどん進みます。

あじ干物定食やえぼだい定食、ほっけ定食など、全国から厳選された無添加の干物が豊富に揃っています。

それぞれの魚が持つ本来の旨味を最大限に引き出した干物は、丁寧に焼き上げられており、素材へのこだわりが感じられます。例えば、えぼだいはプリプリとした食感と旨味が特徴で、皮は香ばしく、身はふっくらジューシーに焼き上げられています。

干物定食の他にも、しらす丼も人気メニューの一つです。鎌倉ならではの新鮮なしらすをたっぷりと味わえる丼は、見た目も美しく食欲をそそります。

さらにカフェタイムには、こだわりの卵を使った自家製チーズケーキやティラミスといったデザートも楽しめます。ドリンクメニューも充実しており、挽きたてのコーヒーや鎌倉サイダー、地元の食材を使ったオリジナルドリンクなど、様々なシーンで利用できるのも魅力です。朝7時から夜18時まで営業しており、時間を選ばずに美味しい食事を楽しめるのも嬉しいポイントです。

報国寺（ほうこくじ）は鎌倉市浄明寺にある臨済宗建長寺派の禅寺です。建武元年（1334年）に足利尊氏の祖父・足利家時を開基として創建され、開山は高僧・天岸慧広（仏乗禅師）によるものです。家時の菩提を弔うために上杉重兼も関わり、武家両雄のゆかり深い寺として知られています。境内には南北朝時代の本堂や文化財の仏像、足利一族の墓があり、鎌倉文士・川端康成や林房雄も愛した場所です。

報国寺の一番の魅力は、本堂裏手に広がる「竹の庭」です。およそ2,000本の孟宗竹が生い茂る幻想的な空間は、ミシュランのグリーンガイド三つ星にも選出されたほどの見事な風景で、竹林の静けさと木漏れ日が訪れる人々の心をそっと包んでくれます。

参道の雰囲気も魅力的です。山門にあたる「薬医門」をくぐると、苔庭が広がり、石畳が続く落ち着いた佇まい。四季折々の景観、特に新緑や紅葉の美しさで知られ、散策するだけで心が洗われるようです。

たからの窯は北鎌倉、浄智寺の参道奥にある古民家を活用した陶芸スタジオです。陶芸家が講師となって初心者やこどもでも楽しめるワークショップを開催しています。

昭和初期から使われている薪窯があり、電動ろくろ体験や手びねり、季節限定の葉っぱの器づくりなど、多彩な体験が可能です。周囲は緑に囲まれ、谷戸の静かな雰囲気の中でゆったりと土に向かえる空間が魅力です。

薪窯は年に数回火入れされ、火入れの日には焚き上げの様子を見学することもできるため、土作りだけでなく焼きの過程まで五感で体感できます。また、古民家と庭を活かしたアトリエ空間は鎌倉らしい自然との調和が感じられ、鎌倉の自然の中で心がふわりとほどける安らぎを得られます。

北鎌倉駅のすぐそばにある『光泉』は、いなり寿司とのり巻きの専門店として、1951年の創業以来、変わらない美味しさを守り続けているお店です。

細長い油揚げを甘辛く煮込み、酢と塩で味付けした酢飯を詰めた、素朴ながらも上質素材を使ったいなり寿司は、地元鎌倉のファンを多く抱えています。かつては店内で食事もできましたが、現在はテイクアウトのみとなっています。

このお店の最大の特徴は、なんといってもそのいなり寿司へのこだわりです。創業以来変わらぬ味を守り続け、油揚げは一枚一枚丁寧に詰められ、半分にカットされています。

特徴は、揚げの甘みと酢飯のさっぱりとした酸味のバランスです。米粒がしっかりとしていてべたつかない酢飯は、食べ進めるほどにその美味しさが増していくと評判です。この、シンプルながらも奥深い味わいが、多くの人々を魅了し続けているのです。

いなり寿司のみの折や、いなり寿司とかんぴょう巻き、かっぱ巻きがセットになった折が用意されています。特に、かっぱ巻きやかんぴょう巻きは、海苔の風味がしっかりと伝わる丁寧に巻かれたものです。

他にも、きめ細やかな揚げの甘さと、程よい酸味の酢飯が調和したいなり寿司は、上品な味わいが楽しめます。お米は一粒一粒がしっかりしており、全体的に優しい味わいが口いっぱいに広がります。観光やハイキングのお供にぴったりな、持ち歩きしやすいお弁当としても人気です。

かつて、日本を代表する映画監督である小津安二郎もこのお店のいなり寿司を愛したと言われており、その歴史と伝統が今もなお受け継がれているのです。売り切れになることも多いため、訪れる際は事前に予約をしておくと確実です。

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