久慈駅「三陸リアス亭」
ご夫妻は久慈市内で旅館を営んでいましたが、三陸鉄道の開業に合わせて私財を投じて駅舎を増築し、駅弁の製造販売と駅そば店を始めました。
創業から30年以上にわたって地元の人々や旅人に愛され続けており、2013年に放送されたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」のロケ地としても全国的に知られるようになりました。
三陸リアス亭の最大の特徴は、限定20食のうに弁当です。NHKの朝ドラ「あまちゃん」で夏ばっぱが作るウニ丼のモデルとなったこの駅弁は、「幻の駅弁」とも呼ばれるほどの人気ぶりで、昼前には完売してしまうことがほとんどです。
水色の包装紙を開けると、ご飯が見えないほど黄金色に輝く蒸しウニがぎっしりと敷き詰められており、ご飯にもウニのエキスが炊き込まれています。
このうに弁当は、もともとご夫妻が普代村で営んでいた旅館「清雅荘」の弁当部門の看板商品で、旅館閉業後も包装紙にその名を残しています。三陸産の新鮮なウニを蒸してほぐした身は、ミョウバン臭がなく、まろやかで上品な味わいが楽しめます。
立ち食いそばメニューで一番人気なのはほたてそばです。大粒の三陸産ホタテを一つ丸ごとトッピングしたこの一杯は、ヒモやベロが付いたままの迫力ある見た目で、磯の香りがつゆ全体に広がります。久慈は海女漁が盛んな土地柄で、新鮮なホタテが手に入る地元ならではの贅沢な逸品です。つゆに浸すことでホタテの旨味がだしとじんわりと馴染み、三陸の海の恵みを存分に味わうことができます。
博多華丸・大吉さんが食べためかぶそばもまた、この地域ならではの名物料理のひとつです。地元普代村産のメカブをたっぷりと使ったこちらは、ネバネバとコリコリした独特の食感が特徴で、つゆと混ざり合うとほのかな潮の香りが口に広がります。
メカブの粘り気が田舎そばに絡み、海の恵みと山の恵みが調和した、三陸ならではの味わいが楽しめます。
このほかにもにしんそばや天ぷらそばといった定番メニューも揃っており、店内で煮出されたカツオと昆布のだしが利いたつゆは、飽きのこない優しい味わいで、素朴な食感の田舎そばや各種トッピングを包み込んでいます。
お店は三陸鉄道久慈駅の改札外、待合室の一角にあるカウンターのみの小さなスペースですが、駅舎内のベンチに座って食べることもできる温かい雰囲気です。現在は2代目のご夫妻が切り盛りしており、創業当時の家庭的で温かなもてなしは変わることなく受け継がれています。
ホームページ
三陸リアス亭 | さんりく旅しるべ 〜いわて三陸観光ガイド〜
豊富な海の幸や山の幸、美しい景観に彩られる、いわて三陸の情報を多方面から発信する公益財団法人さんりく基金の公式観光ポータルサイト「さんりく旅しるべ」。三陸の最新情報をはじめ、アクティビティ、グルメ、宿……
sanriku-travel.jp
| 住所 | 岩手県久慈市中央3-38 三陸鉄道久慈駅舎内 |
|---|---|
| 電話 | 0194-52-7310 |
博多華丸・大吉
[記事公開日]
この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!







