2025年7月16日放送の【news every 】進化する東京うどんで紹介した、池袋・ひもかわうどんのお店は『ひもかわ桐生』です。

ひもかわ桐生 池袋店は5年前にオープンした、群馬県桐生市のご当地うどんを東京で味わえる専門店です。

豊島区南池袋の都電雑司ヶ谷駅から徒歩4分の場所にあり、群馬県桐生市出身のオーナーが地元の郷土料理を多くの人に広めたいという思いから開店しました。

桐生市は古くから織物産業で栄えた「織物の町」として知られ、ひもかわうどんは明治初期から機織りに携わる女性たちの間で愛されてきた歴史があります。当時の機屋で働く女性たちは、薄く伸ばした幅広い麺が通常のうどんより茹で時間が短いことから、忙しい仕事の合間に手軽に食べられる料理として重宝していました。一玉単位で茹でたものを買って帰る習慣もあり、地域に根差した食文化として定着していったのです。名前の由来には諸説あり、愛知県の芋川うどんが訛って「ひもかわ」となったという説や、織物の帯が川で洗われる様子から名付けられたという説が残されています。

お店の名物は、なんといっても超幅広のひもかわ麺です。幅15センチ、長さ50センチという驚異的なサイズの麺は、まるで布のような見た目でインパクト抜群です。

麺の厚さは約1ミリと薄く設計されており、つるつるとした食感と強いコシ、そしてもちもちとした噛み応えが同時に楽しめます。箸で折りたたんで口に運ぶという独特の食べ方も、他では味わえない体験となっています。この極太麺は北海道産の地粉を使用し、桐生の清流水で丁寧に仕上げられており、一般的なうどんの約10倍もの太さがありながら、食べやすさを追求した絶妙なバランスが保たれています。店内では手書きのオーダー用紙にチェックを入れて注文する独特なスタイルも印象的で、ゆっくりと自分のペースでメニューを選べる配慮がなされています。

夏の人気はレモンぶっかけです。超幅広のひもかわ麺の上にレモンを絞り、さっぱりとした味わいが楽しめるこの一品は、暑い日でも食べやすく多くの来店者に愛されています。
つるつるとした麺の表面にレモンの酸味が絶妙に絡み、口に入れた瞬間に爽やかな風味が広がります。別皿で提供される刻みネギと生姜おろしの薬味を加えると、より一層風味豊かな味わいに変化し、最後まで飽きることなく楽しめます。麺は「ひもかわ」「うどん」「相盛り」の3種類から選ぶことができ、相盛りでは超幅広のひもかわ麺2枚と通常のうどん半玉を同時に楽しむことができるため、初めて訪れる方にも特におすすめです。このメニューは群馬県桐生市の伝統的な食べ方を現代風にアレンジしたもので、地元の人々にも親しまれているスタイルです。

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