2025年7月10日放送の【news every 】懐かしの味！レトロ喫茶 グルメ探訪で紹介した、ピザトースト・ナポリタン・クリームソーダのお店は『さぼうる』です。

さぼうるは1955年に神保町で創業した老舗喫茶店で、本の街として知られる神保町で70年近く愛され続けているお店です。現在は神保町駅A7出口からすぐのところにあり、山小屋風の外観にトーテムポールや赤い公衆電話が置かれ、独特の雰囲気を醸し出しています。

店名は「サボる」場所という説もありますが、実際はスペイン語で「味・旨味」を意味する「SABOR」に由来しています。

お店の一番の特徴は、昭和レトロな雰囲気と創業当時から変わらない独特の内装です。店内は中2階と半地下からなる立体的な構造で、レンガの壁には来店客が残した落書きがびっしりと刻まれ、長い歴史を感じさせます。

至る所にこけしや土鈴、民芸品が飾られていますが、これらはすべてお客さんからのお土産で、マスターが毎朝並べ直していました。2021年に長年のマスター鈴木文雄さんが亡くなられ、現在は4代目の伊藤雅史さんが後を継いでいます。

さぼうるの一番人気のメニューは、創業当時から続く定番のクリームソーダです。もともと4種類だったものが現在は7種類にまで増え、カラフルなクリームソーダの元祖として知られています。
特に一番人気のブルーのクリームソーダは、『なないろのクリームソーダ』という絵本にもなるほど有名で、氷専門店から仕入れた氷を使用し、時間が経っても溶けにくくゆっくりと楽しめます。

軽食ではピザトーストが人気で、4センチという厚切りの食パンにバターと具材を載せて一度焼いた後、チーズを載せて再度トーストする二段階の調理法により、外はカリッと中はふわっと、上のチーズはとろっとした絶妙な食感に仕上がります。

また、フレッシュジュースのいちごも人気メニューで、鮮やかなピンク色の見た目とは裏腹に、甘ったるくない爽やかな味わいが特徴です。さらにチーズドッグも隠れた名物で、日本橋高島屋のお店から譲り受けた焼き型を使用し、ホットケーキ生地にチーズが入った昔懐かしい味を楽しめます。

newsevery