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揚げ最中「中里(なかざと)」
創業から半世紀を経た1923年、店は現在の駒込の地へと移り、以来ずっとこの場所で暖簾を守り続けてきました。
中里ならではの特徴は、なんといっても揚げるという製法。
最中といえば香ばしく焼き上げた皮を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、中里の最中は皮をごま油でカラリと揚げるという、当時としては珍しい発想から生まれました。
かつては上生菓子など幅広い品ぞろえを誇っていた時期もあったそうですが、1970年代から80年代にかけて長年勤めた職人が退職したことをきっかけに、あえて品数をぐっと絞り込んだといいます。
以来、通年で店頭に並ぶのは揚最中と南蛮焼の2種類のみという、驚くほどシンプルな品ぞろえに徹しています。
包装紙には、里芋の葉の下で蛙が踊る愛らしい絵柄があしらわれており、味だけでなく手土産としての佇まいにも、この店らしい遊び心がにじみ出ています。
人気の商品は揚最中。
昭和初期に3代目の鈴木嘉吉さんが考案し、以来ずっと受け継がれてきた中里の代表銘菓です。
最中の皮をごま油でパリッと香ばしく揚げ、伊豆大島産の焼き塩をふりかけているのが最大の特徴。
そこに、北海道十勝産の小豆で丁寧に練り上げた粒あんをたっぷりとサンドしています。
一口かじると、まず皮の軽やかな揚げたてのような食感が広がり、続いて焼き塩のほのかな塩けと、なめらかで上品な甘みのあんこが絶妙に絡み合います。
甘いのにしょっぱい、しょっぱいのに甘い、そんな不思議なやみつき感がクセになる味わいで、一度食べたら手が止まらなくなる方が続出するのも納得です。
午後には売り切れてしまうことも珍しくないほどの人気ぶりで、開店時間には行列ができる日も少なくありません。
揚最中と並んで人気を集めているのが、黒糖の香りが優しい南蛮焼。
見た目はどら焼きによく似ていますが、皮に沖縄産の黒糖を使っているのが中里らしいこだわりです。
ふんわりもっちりとした皮で、北海道産小豆の粒あんを挟み込んでおり、揚最中の軽やかな食感とは対照的な、素朴で懐かしい味わいが魅力です。
定番のおぐら餡のほか、青えんどうを使ったあっさり味のうぐいす餡も季節限定で登場し、素朴な皮との相性は格別と評判です。
もうひとつ見逃せないのが、期間限定で登場するぶどう餅。
なめらかでとろけるようなこし餡を丸め、小麦粉と片栗粉をまぶしてセイロでふっくらと蒸し上げた、中里オリジナルの一品です。
いくつも重なり合った様子がぶどうの房のように見えることから、この名がついたといい、実際にはぶどうそのものは使われていません。
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この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!
