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シュークリーム「POPPY(ポピー)」
このお店には特別なエピソードが詰まっています。今の店舗は以前30年以上続いた洋菓子店でした。POPPYはその歴史を引き継ぎ、100歳になるという古いオーブンを今も大切に使いながら、毎日お菓子を焼いています。店名の由来は、店内に飾られた明るいポピーの絵。アーティスト小池アミイゴさんが描いたこの作品を松本さんが展示会で見つけ、眺めるだけで元気をもらえたことから名づけられました。季節の風をお菓子に乗せて届けたいという想いが、この店の原点になっています。
看板商品のひとつが季節のガレットです。パイ生地にアーモンドクリームと旬の果実を乗せて焼き上げたこのお菓子は、松本さんとスタッフの石田香月さんがアメリカのバークレーにある名店シェ・パニーズで感動したデザートをヒントに生まれました。季節によってリンゴ、プルーン、プラム、赤ルバーブなど内容が変わり、サクサクとした食感と果実の酸味、アーモンドクリームの甘さが絶妙に調和します。福島の島田農園や松本さんの祖母が那須で育てた素材など、各地から届く旬のフルーツが使われています。
製菓担当の石田さんが丁寧に作る焼き菓子も魅力です。レモン&ポピーシードマフィンは通年販売される人気商品で、ほろりと崩れるような生地の中にポピーシードのプチプチした食感が楽しく、レモンピールとアイシングが味のアクセントになっています。バターミルクビスケットは大きめサイズで、バターの風味が豊かに広がり、バターミルクのほのかな酸味が後味をさわやかにしてくれます。プレーンマフィンは表面がさくっと、中はしっとりむちっとした独特の食感で、小麦粉と乳の風味をしっかり感じられる逸品です。石田さんは北海道・洞爺の農家が作る小麦粉を愛用し、粉の風味を生かしたざっくりとした焼き菓子作りを心がけています。
お店ではほかにも、スコーン、マドレーヌ、キャロットケーキ、キッシュ、ピスタチオのフラワーダコワーズなど、毎日15種類ほどの焼き菓子が並びます。冷蔵ケースにはケーキやサバランも用意され、季節のアイスクリームも人気です。夏には桃とミルクのアイスクリーム、秋にはイチジクのアイスクリームなど、旬の素材を使った味わいが楽しめます。レシピはパティシエの鶴見昂さんが監修したものと石田さんのレシピがおよそ半々で構成され、どれも飾らない表情ながら、丁寧な仕事ぶりがうかがえる美しい仕上がりです。お菓子は一つずつ薄紙で包まれ、手土産にも喜ばれています。
コーヒーは黒磯で焙煎されたSHOZO COFFEEのもので、札幌の斎藤珈琲の豆を使用しています。浅煎りと深煎りが販売され、オーナーの菊地省三さんがきれいな後味を大切に焙煎した豆は、焼き菓子との相性も抜群です。紙コップにはスタッフが手作業で店名のスタンプを押し、温もりのある一杯を届けています。店内には小さなイートインスペースと外のベンチがあり、お菓子とコーヒーをその場で楽しむこともできます。営業時間は11時から17時で、定休日は水曜と木曜。開店と同時にご近所の方や遠方からのお客さまが次々と訪れ、閉店前には売り切れることもあるそうです。
こちらは『POPPY(ポピー)(駒沢・用賀/カフェ)』のお店ページです。実名でのオススメが2件集まっています。Rettyで食が好きなグルメな人たちからお店を探そう!…
retty.me
| 住所 | 東京都世田谷区弦巻2-8-17 |
|---|---|
| 電話 | 03-6413-0208 |
有吉弘行・生野陽子
[記事公開日]
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この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!







