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オープニングの寺院「ノートルダム・ドゥ・ラ・ガルド寺院」
寺院の塔の頂上には、高さ11.2メートルの*聖母子像*があります。金箔を施した銅でできており、マルセイユのどこからでも、海上からも見えます。船乗りや漁師の守護者として信仰され、難破を乗り越えた人々が感謝を捧げます。教会内部には多くの*奉納品*があり、中には無事に帰港した船乗りたちの感謝の思いが込められた小さな船の模型もあります。
寺院は二層構造です。下部はロマネスク様式の地下聖堂、上部はネオ・ビザンチン様式の上部聖堂です。上部聖堂の内部は、まばゆい装飾に彩られています。天井や壁面を覆うモザイク画は金色を多用し、壮麗な美しさです。緻密なタイルの配置で描かれた宗教的なモチーフは、繊細でありながら力強く、神聖な空間を引き立てます。
マルセイユで一番高い場所にある*ノートルダム・ドゥ・ラ・ガルド寺院*の周囲のテラスからは、360度のパノラマビューが楽しめます。旧港、マルセイユ市街、イフ島まで一望できます。毎年約150万人が訪れるこの絶景スポットへは、旧港から観光用プチトランや路線バスでアクセス可能です。歴史と芸術、そして絶景が融合したこの寺院は、マルセイユ観光のハイライトです。
| 住所 | Rue Fort du Sanctuaire, 13006 Marseille, フランス |
|---|---|
| 電話 | 04 91 13 40 80 |
中華料理店「Le Mandarin 大華飯店」
シェフのHan氏(またはSu氏)は、山東、湖南、四川、広東の四つの地域の料理の技術を深く体得しています。一つのレストランで、中国の東西南北を代表する本格的な味を体験できるのは貴重な特徴です。古き良き雰囲気と本場中国各地の伝統的な味をまとめて楽しめるのが、長年愛されてきた秘密です。
伝統的な点心からボリュームのある肉料理、新鮮な海の幸まで幅広いラインナップです。自家製焼き餃子のRaviolis maison grilléや、エビのハカオのHakao aux crevettesといった点心が人気です。メインディッシュでは、豚の甘酢ソースのPorc à la sauce aigre-douceや、鶏肉フィレのレモンソースパン粉焼きのFilet de poulet pané à la sauce citronもおすすめです。
新鮮な野菜と手打ちの麺を炒めた自家製麺と野菜の炒めは、お店のこだわりを感じます。名物料理のサクサクのアヒルは、深い旨みが凝縮されていて、多くの人がこれを目当てに訪れます。スパイシーな味が恋しい時は、四川山椒が効いた本格派の麻婆豆腐がおすすめです。海鮮好きには、エビ、ホタテ、イカの三種の幸運という豪華なメニューも用意されています。マルセイユの歴史と本格的な中国の味の両方を楽しめる、思い出に残る場所です。
- 1948年創業
| 住所 | 5 Cr Jean Ballard, 13001 Marseille, フランス |
|---|---|
| 電話 | 04 91 33 13 54 |
行きつけのベトナム料理「Khai Hoan」
長年お店を切り盛りするご夫婦の温かいおもてなしが魅力です。ご主人が腕を振るう厨房からはおいしそうな香りが漂い、奥様は笑顔で迎えてくれます。この親切でアットホームな雰囲気が、多くの人から愛されています。まるで家族の一員になったような心地よさを感じられるでしょう。
おすすめメニューは、黄色い麺を使ったスープSoupe pâtes jaunesです。コシのある麺と豊かな風味のスープが絶妙な味わいです。また、見た目も豪華なCanard laqué(カモのロースト)も自慢の味です。丁寧に火入れされたカモ肉と風味豊かなソースが絶妙なハーモニーを奏でます。
バラエティ豊かなメニューも魅力です。定番の生春巻きRouleaux de printempsは、新鮮な野菜とエビが詰まったヘルシーな一品です。
ベトナム風フォンデュも楽しめます。お肉や魚介を熱いスープにくぐらせて食べる料理で、みんなで囲めば旅の思い出話にも花が咲きます。特製のサイゴン風ライスは、香辛料が効いたご飯にエビなどの具材がたっぷり入っていて、エキゾチックな香りが食欲をそそります。辛いソースのエビの串焼きや、パイナップルチキンなど、豊富なメニューが旅行者の胃袋を満たしてくれます。
| 住所 | 7 Rue Bonneterie, 13002 Marseille, フランス |
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| 電話 | 04 91 91 01 32 |
サン=シャルル駅
駅店では、旅の途中で楽しめるフレンチテイストを提案。長時間発酵の生地が生み出す豊かな風味のフランスパンアンシェン・ポールは、パリッとした皮とモチモチとした食感が魅力です。発酵バターを贅沢に使ったクロワッサンは、サクサクとした軽い食感とあっさりとした風味が自慢。ラム酒の香りが漂う外側はカリッと、中はもちもちとした食感のカヌレも人気です。
サンドイッチも充実。定番人気のクロワッサンにハムやチーズ、トマト、レタスを挟んだクロワッサン・ミックスや、長時間発酵させたフランスパンにツナとマヨネーズをサンドしたトンなど、旅立ちや到着の忙しい時間でも本格的なフレンチ・ベーカリーの味を堪能できます。
| 住所 | Sq. Narvik, 13232 Marseille, フランス |
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撮影地のワイナリー・シャトーヌフ・デュ・パプ「Château de Beaucastel」
ボーカステル家は1549年にこの土地で農地を購入し、16世紀半ばにはすでにこの地の礎を築いていました。現在の名声は、1909年にピエール・トラミエがシャトーを取得し、義理の息子であるピエール・ペランに経営が引き継がれた後、ペラン家が代々運営を担い、現在は5代目に受け継がれていることから始まります。
シャトーヌフ・デュ・パプで栽培が認められている13種類のブドウ品種をすべて畑で育て、ブレンドに用いるという伝統を守り続けているのが特徴です。
これはアペラシオン内でも珍しい取り組みで、当主は「多くの品種をブレンドすることで、味わいに複雑さが増す」と考えています。三代目のジャック・ペラン氏は、1950年代にローヌ地方ではほとんど前例がなかった有機農法を導入した先駆者です。
化学肥料に頼らず土壌を生き生きと保ち、ブドウの樹が土中深くに根を張り、土地ならではのミネラル分を豊かに吸い上げることを重視しました。その後も自然との調和を追求し、一部の畑ではビオディナミ農法も取り入れ、土地本来の個性を最大限に引き出す努力を続けています。
シャトーのブドウ畑は、ミストラルという風が吹き、畑を乾かし、ガリーグの香りをワインに与えます。土壌は、アルプスから運ばれた沖積土と中新世の海洋性砂岩が主体で、大きな丸い石「ガレ・ルーレ」が転がっています。
このテロワールが、ワインの深い味わいと個性を作り出します。ブドウは品種ごとに分け、別々に醸造します。ブレンドは、五代目マルク・ペラン氏が「魔法の時間」と呼ぶ繊細な工程です。
名物の赤ワインシャトーヌフ・デュ・パプ・ルージュは、13品種すべてを使いますが、長期熟成のためムールヴェードル種を多くブレンドします。
かつて栽培の北限地だったシャトーヌフ・デュ・パプで、ジャック・ペラン氏がムールヴェードルの可能性を見出し、栽培に力を注ぎました。濃密な果実味と複雑なアロマが特徴で、飲み頃まで待つ楽しみがあります。
ペラン家を世界的な評価へと導いた特別な赤ワインオマージュ・ア・ジャック・ペランは、秀逸な年にのみ、樹齢の古いムールヴェードルを中心に造られる希少なキュヴェです。白ワインシャトーヌフ・デュ・パプ・ブランは、ルーサンヌ種を主体に造られ、古樹のブドウから生まれる旨味とミネラル感が際立ちます。若いうちはフレッシュで、10年以上熟成させると奥深い香りのブーケを楽しめます。ペラン一家の自然への敬意が、すべてのワインに息づいています。
- フランスを代表するワイン産地
「シャトーヌフ・デュ・パプ」 - 1909年から続き現在オーナーは5代目
| 住所 | Chem. Gironde, 84350 Courthézon, フランス |
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| 電話 | 04 90 70 41 15 |
今田耕司・堀田真由
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この記事の作者・監修
Activi TV
こんにちは!食べることが大好きなグルメライター・料理愛好家のActivi TVです。料理の世界に魅了され、様々な料理の作り方や味を探求する日々を送っています。各地で出会った料理から、私は常に新しいインスピレーションを受けています。料理は文化であり、人々をつなぎ、温かい気持ちにさせる素晴らしい手段だと信じています。私の記事を通じて、読者の皆さんも新しい味と出会い、楽しい食体験をしていただければ幸いです。どうぞよろしくお願いします!
