2025年11月8日放送の【出没！アド街ック天国】蔵前特集で紹介した、『ランキングTOP20』のロケ地・お店をまとめて紹介します。

東京・蔵前の焼き菓子専門店「菓子屋シノノメ」は、2017年11月に系列カフェ「from afar 倉庫01」の菓子工房として誕生しました。2018年10月には現在の国際通り沿いに移転し、蔵前の新しい名物店となっています。クッキー、パウンドケーキ、スコーンなど、毎日食べても飽きのこない素朴な味わいを追求しており、甘さを控えめにして素材の風味を活かしています。店頭には定番商品に加えて季節のフレーバーも並び、常時20～30種類ほどが揃っています。

オーナーが手がけたシックな店内には、アメリカのアンティークの引き出し棚やフランスのアンティーク皿が飾られ、落ち着いた雰囲気が漂います。焼き菓子を通して空間全体の体験も楽しめるのが特徴です。また、パッケージのイラストもスタッフが手がけており、温かみのある雰囲気を演出しています。2022年3月には、蔵前の住宅街に姉妹店「シノノメ製パン所」もオープンしました。

人気の定番商品である「マドレーヌ」は、朝一番に焼き上げられます。季節感あふれる「パウンドケーキ」は、訪れる時期ごとに新しい味が登場し、温かい季節にはレモンやミント、寒い季節にはショコラなど、素材の個性を生かした味わいが楽しめます。きめ細やかな生地と、口の中でほどけるような食感も魅力で、コーヒーや紅茶とともにゆっくりと楽しむのにぴったりです。

「菓子屋シノノメ」では、クッキーやスコーンなど、さまざまな種類の焼き菓子が楽しめます。「ピーナッツバタークッキー」はほろりとした口どけ、「スコーン」は発酵バターの香りとしっとりとした食感が特徴です。また、「ココナッツメレンゲ」はココナッツの甘さとオレンジの香りが絶妙なバランスで調和しています。国産レモンを皮や果汁まで余すことなく使用するなど、素材を大切にしています。

KURAMAE CANNELE（クラマエカヌレ）は、職人の街として知られる東京・蔵前に、2023年1月27日にオープンした焼きたてカヌレの専門店です。銀座で人気の「GINZA Corridor Cannele」の姉妹ブランドとして誕生しました。

お店のコンセプトは「都会のアルチザン」。洗練された都会的な雰囲気と手作りの温かみが融合した上質で落ち着いた空間が広がります。蔵前駅からも徒歩圏内で、1階は気軽に立ち寄れるテイクアウト専用カウンター、2階はゆったりと過ごせるカフェスペースという構成です。

最大の特徴は、焼きたてのカヌレを楽しめること。通常は冷まして提供されるカヌレが、ここでは熱々で提供され、外はカリッと香ばしく、中はカスタードクリームのようになめらかです。使用する素材にもこだわり、「カヌレ専用卵」、マダガスカル産バニラビーンズ、フランス産ブラウンシュガー、ボルドー産ラム酒「ネグリタ」など、厳選された最高級品を使用しています。

さらに、店内には音響のプロが手掛けたラグジュアリーオーディオが設置され、カヌレの美味しさと上質な音楽のマリアージュも楽しめます。

1階の人気商品は、看板メニューのクラマエ・カヌレ。お散歩のお供にぴったりなカヌレ＆プレミアムソフトクリームもテイクアウト限定で好評です。冬季限定のメープルフィナンシェは、発酵バターの香りとメープルの上品な甘さ、ローストくるみの香ばしさが特徴で、毎回すぐに売り切れる人気ぶり。他にも、季節限定の苺とホワイトチョコのフィナンシェやチョコチップフィナンシェなども登場します。

2階のカフェスペースでは、最高級の素材で作られた「プレミアムカヌレ」ことグランカヌレが楽しめます。ロンドンのカフェやフランスのサロン・ド・テをイメージしたエレガントな空間で、紅茶やコーヒーとともに優雅なひとときをお過ごしください。グランカヌレはスイーツと一緒に楽しめるカヌレプレートとしても提供され、季節ごとの特別メニューも魅力的です。秋には和栗のモンブラン、春には抹茶テリーヌ、葡萄のパフェなど、四季折々のスイーツが楽しめます。期間限定のフレーバーとしてチョコカヌレや土佐ジローカヌレも登場し、訪れるたびに新しい味わいに出会えるお店です。

デイリーズ・マフィン蔵前店は、蔵前駅のすぐそばにある可愛らしい佇まいのマフィン専門店です。仙台にある本店の2号店として、2014年1月に東京・蔵前で営業を開始しました。駅前の便利な立地に加え、朝8時からオープンしているため、通勤や通学途中の方々にも親しまれています。

店内のショーケースには、外はカリッと香ばしく、中は驚くほどしっとりとした大きめのアメリカンスタイルのマフィンが並び、その甘い香りが蔵前の街角に漂います。

「マフィン＝パサパサして口の中の水分を奪うお菓子」というイメージを覆したいという想いから、このお店は誕生しました。オーナーご夫妻が営んでおり、元パティシエの奥様がレシピの考案を担当。常に「もう少し、もう少し」と味や食感の向上を追求し、今では「マフィンという名のスイーツ」と称されるほど進化を遂げています。店頭に並ぶメニューは週ごとに入れ替わり、訪れるたびに新しい発見があるのも魅力のひとつ。これまで考案されたレシピはなんと1000種類以上にのぼり、その豊富なバリエーションが一期一会のワクワク感を与えてくれます。

お店の「顔」として一番人気を誇るのは、定番のプレーンマフィンです。シンプルだからこそ、余計な具材を使わず、生地本来の風味や、外側のカリッとした食感、内側のしっとり感を存分に楽しめます。このマフィンは、ひとつひとつ丁寧に焼き上げられており、初めて訪れる方にぜひ味わっていただきたい、お店のこだわりが詰まった逸品です。

並んでいるのはデザート系のマフィンだけではありません。その日の気分やシーンに合わせて選べる「おかずマフィン」も、このお店ならではの魅力です。例えば、具沢山の「きのこのカルボナーラ」や「秋茄子と豚肉のジェノベーゼ」など、甘くない生地を活かした食事系マフィンが週替わりで登場します。

デザートマフィンにも、季節感あふれる工夫が満載です。秋の味覚であるさつまいもを使用した「さつまいも焦がしキャラメル」、香り高い紅茶と組み合わせた「カシスダージリンティー」、濃厚なチョコレートを贅沢に使った「チョコレート」など、旬の素材を活かしたメニューが約20種類並びます。いつ訪れても新しい美味しさと出会える楽しさが、多くの人々を魅了しています。

昭和19年（1944年）創業の老舗酒屋「カクウチカフェ フタバ」は、浅草近くの台東区蔵前で約80年の歴史を誇ります。清涼飲料水の製造やコンビニ運営など、時代の流れに合わせて事業を展開してきました。平成24年（2012年）頃からは、酒屋の一角でお酒を楽しめる「角打ち」をスタート。当初は小規模なスペースでしたが、平成29年（2017年）4月に「KAKUUCHI CAFE FUTABA」としてリニューアルし、平成31年（2019年）4月からはお昼からお酒やコーヒーを楽しめるカフェスタイルへと進化しました。

最大の特徴は、「角打ち」と「カフェ」を融合させたスタイルです。週末は午前11時から営業しており、明るい時間帯から気軽にお酒を楽しめます。若き社長は東京都酒造組合青年部の会長も務めており、日本の酒文化への深い愛情を持っています。お店を単なる酒屋としてではなく、酒蔵の想いや魅力を伝える場所にしたいと考えており、日本各地から厳選したお酒を取り揃え、お酒に詳しくない方にもその楽しさを伝えることに挑戦し続けています。駄菓子と日本酒のコラボ企画もその一環で、店頭にはそのコラボ商品となる駄菓子も並んでいます。

カフェとしてのこだわりも強く、コーヒーは上盛岡の有名な専門店から直送されるオリジナルブレンド『KEEP SMILE BLEND』を提供。程よい苦味と酸味のバランスが特徴です。また、お酒のお供には併設の「からあげサイダーフタバ」で揚げたての発酵からあげや発酵焼き鳥が人気で、熱々の状態で美味しく楽しめるよう工夫されています。

お酒初心者やたくさん飲めない方には、クラフトビール、日本酒、焼酎、ワインなど多彩なお酒をリーズナブルに楽しめるセットがおすすめです。アルコール3杯とおつまみがセットになっており、店長が親切におすすめしてくれます。お食事メニューも豊富で、からあげプレートやしっかり味付けされたキーマカレーなど、ボリューム満点の料理を楽しめます。

蔵前の街を愛する店主が厳選した個性豊かなお酒が揃っている「カクウチカフェ フタバ」。角打ちスペースでは、気になる日本酒やクラフトビールをその場で試飲してから購入することができ、これは酒屋ならではの特権です。乾き物、缶詰、駄菓子など気軽に楽しめるおつまみも充実しています。

大正元年（1912年）創業の茂上工芸は、東京・蔵前の江戸指物工房です。
釘を使わず、木の板を組み合わせて作る指物は、三代にわたり受け継がれてきた伝統です。

茂上工芸は、激動の時代を乗り越えてきました。第二次世界大戦中の東京大空襲で工房は壊滅し、初代も亡くなりました。しかし、カンナやノミなどの道具は土管に隠され、焼けずに残りました。戦後、二代目の豊二郎氏はその道具で指物づくりを再開し、工房を再建しました。この道具の一部は江戸東京博物館に展示されています。二代目は江戸指物を国の伝統工芸品に指定させることにも尽力しました。

江戸指物は、薄い板や細い棒を使っても見えない部分をしっかり組み上げる「江戸の粋」の美学が特徴です。茂上工芸は、桑、桐、ケヤキなど、半年から20年近く天然乾燥させた良質な木材を選び、木目や色味を活かしています。現代の暮らしに合わせて大型家具の製作は減りましたが、「小粋モダン」をテーマにした小さな家具や雑貨を多く作っています。伝統工芸士である三代目が指導するマイ箸作り体験は、工房見学と合わせて人気です。

蔵前いせやは、蔵前駅から少し歩いた下町情緒あふれる通りに暖簾を掲げる、歴史ある天ぷら屋さんです。
そのルーツは明治22年に遡ると伝えられていて、日本堤（吉原大門前）で創業した「いせや」の流れを汲んでいます。その歴史を今に伝えるのは、吉原の「土手の伊勢屋」や「千束いせや」と並び「天丼三兄弟」とも呼ばれる系譜の三代目にあたる方で、長年にわたる伝統の味を守り続けています。

お店の大きな特徴は、なんといってもその天ぷらのスタイル。衣が比較的ぽってりとしていて、濃い甘辛いタレと合わせる昔ながらの江戸前天ぷら、「天丼好適系」と呼ばれる伝統の味です。
この秘伝のタレは甘辛い風味でご飯がどんどんすすむおいしさで、カラッと揚がった衣にしっかりと味が染み込んでいるため、時間が経っても最高の状態でいただけるのが魅力です。
このため、お店で熱々をいただくのはもちろん、持ち帰りにしてご自宅でゆっくりと味わう方も多いのです。

お店を代表する人気メニューは、なんといってもいせや丼です。丼からはみ出すほどの大きな穴子と海老、そして旬の野菜の天ぷらが盛り付けられた、ボリューム満点の一品です。
特に穴子は肉厚で食べ応えがあり、濃いタレとの相性も抜群で、創業以来多くのお客さんに愛されてきました。老舗ならではの確かな技で揚げられた天ぷらでありながら、とても良心的な価格で味わえるため、地元の方や会社員の方々で賑わう、下町の「早い・安い・うまい」を体現したようなお店です。

他にも、天ぷらのおいしさをよりシンプルに楽しめる天麩羅定食や、お好みの天ぷらを単品で注文できるメニューも充実しています。
天丼の具材としては、ぷりぷりとした小ぶりの海老や、甘味が口いっぱいに広がる蓮根、サクサクの衣の中から旨味がじゅわっと広がるナスなども人気を集めています。
また、ランチタイムには日替わりで海老や貝柱、スルメイカのかき揚げなど5種類から選べるお得な天丼も用意されています。

蔵前元楽総本店は、江戸通りから一本路地に入った場所に佇む、背脂チャッチャ系の老舗ラーメン店です。
開業は1995年で、2025年には創業30周年を迎える歴史のあるお店として知られています。

このお店の始まりは、とてもユニークなエピソードを持っています。現在の店舗は、もともと昭和37年に建てられた割烹（日本料理店）の建物をそのまま利用しています。その後、江戸時代から続く老舗の玩具メーカーの社員食堂として使われていた時期があり、当時の社員食堂で提供されていたラーメンが評判となり、その味をルーツとして独立したのがこの「元楽」なのです。

レトロな建物は、ラーメン店以上の歴史を感じさせます。創業以来、「全ては脂のために」を掲げ、ワイルドな見た目に反してスープはすっきり飲みやすいです。背脂を何時間も下茹でし、手洗いして余分な汚れやアクを取り除く丁寧な仕事が、濃厚なのにクドくない唯一無二の味を生み出します。

お店の看板メニューは、醤油味の「元らーめん」と、塩味の「楽らーめん」の二枚看板です。スープは豚のゲンコツ、鶏ガラ、野菜を加え、じっくりと3日間煮込んで作られた濃厚な味わいがベースになっています。
そのスープに、下処理を徹底した甘みのある背脂がたっぷりとかけられています。
また、麺にもこだわりがあり、それぞれのスープの味に合わせて麺の種類を変えているそうです。特に元らーめんに使われる中太ストレート麺は、醤油の色に染まり、もちもちとした食感でスープとの相性が抜群です。
背脂の量も希望に合わせて調整できるので、より濃厚な味わいを求める方には、背脂多めの「特製元らーめん」がおすすめです。

ラーメンと並んで高い人気を誇るのが、登録商標でもある「ぶためし」です。ラーメンにも使われている、醤油ダレで煮込まれたトロトロのチャーシューを角切りにしてご飯に乗せたシンプルな丼で、これがラーメンのスープによく合います。チャーシューは味がしっかり染み込んでいて絶品で、このチャーシューを目当てに訪れる常連客もいるほどです。
おなかに余裕があれば、ラーメンと半ぶためしがセットになったメニューをぜひ楽しんでみてください。

また、卓上には味変用の調味料も揃っていて、特にぶためしはタレやゴマ油でさらにジャンクな味わいにカスタマイズすることも可能です。

らーめん改は、東京の下町、蔵前駅の近くに2016年2月に暖簾を掲げた、貝の旨みが凝縮されたラーメンで知られる人気店です。
店主の木場本幸治さんは、青梅市で知られる名店「いつ樹」で修行を積まれ、同じ系列の「五ノ神製作所」にも立たれていた経験を持っています。
屋号の「改」には、「改善」や「改革」という意味が込められていて、常に新しい味を追求し、進化し続けるという店主の姿勢が表れていますね。
ご夫婦二人三脚で切り盛りされているお店で、末永く愛されるようにと、味作りについても徹底的に話し合い、試作を重ねていらっしゃるそうです。

このお店の最大の魅力は、ほかの場所ではなかなか味わえない、唯一無二の濃厚な貝の出汁スープです。

看板メニューの貝塩らーめんは、アサリをメインに、ホタテやムール貝などをふんだんに使い、さらに煮干しや昆布といった海の幸の旨みを重ねて作られています。
スープは動物系出汁を使わず、上品な「お吸い物」のような洗練された味わい。口に入れた瞬間に磯の香りが広がり、貝の旨みが際立つ。店構えはシンプルでセンスが光るカフェ風、蔵前の街並みに溶け込む。

貝塩らーめんと並ぶもう一つの柱が、貝の旨みとはまた違った奥深さを持つ煮干つけ麺です。こちらは濃厚な煮干しの風味が特徴で、魚介好きのお客様の熱い支持を集めています。
つけ麺の麺は、お店の2階にある製麺機で毎日作られる自家製麺で、風味豊かなスープに負けない力強さとしなやかさを兼ね備えています。

麺への強いこだわりは、自家製麺であることに留まりません。
看板の貝塩らーめんには、多加水のモチモチとした食感が特徴の太い縮れ麺を使い、スープをしっかりと持ち上げてくれます。一方で、夏季限定で登場する冷やし貝塩らーめんには、氷水でしっかりと締められたコシのある中細のストレート麺が使われ、冷製スープとの相性を考え抜いた工夫がされています。

トッピングのチャーシューは低温で丁寧に調理されたレアチャーシューで、しっとりとしていて肉の旨みが濃く、品の良い味わいです。また、
一般的なラーメンのメンマの代わりに、日本のタケノコを使われていることも特徴の一つで、これが貝の出汁と心地よい調和を生み出しています。

麺屋上々（めんやじょうじょう）は、ラーメン激戦区のひとつである蔵前の国際通り沿いに2020年6月17日にオープンした、鴨出汁の清湯（ちんたん）スープが自慢のお店です。

店主は、東京・両国の中華料理店やシンガポールのイタリアンレストランで腕を磨いたという異色の経歴。
その後も、人気ラーメン店として知られる本郷三丁目の「ねむ瑠」や錦糸町の「真鯛らーめん 麺魚」などで約7年間修業を重ね、その経験のすべてを一杯のラーメンに込めています。
和洋中を極めた料理人が作る、洗練された「鴨と魚介」のラーメンを求めて、蔵前散策の途中に立ち寄るお客さんで賑わっています。

お店の一番の特徴は、スープ作りに並々ならぬこだわりを持っていることです。ベースとなる鴨出汁の清湯スープは、丸鴨と水のみを使って丁寧に抽出しています。
この「水」は、ろ過水だけを使うことで、鴨特有の強すぎるクセを抑え、どなたにも飲みやすいエレガントで洗練された味わいに仕上がっているのです。
また、トッピングの主役である鴨チャーシューも、真空低温調理という手の込んだ方法で作られていて、しっとりと柔らかく、見た目も美しいピンク色に輝いています。
さらに、卓上に用意されている調味料にも独自の工夫があり、山椒の風味が香るピュアオリーブオイルや、ローリエを漬け込んだ穀物酢など、個性豊かなアイテムで味の変化を楽しめるのも、このお店ならではの魅力です。

ラーメンとご飯がセットになったメニューも人気で、鴨塩雑炊セットは、鴨の旨みが凝縮された上質なスープを、具材の入ったご飯にかけて、最後の一滴まで美味しく味わい尽くせるように工夫されています。

基本のラーメンのタレは、岩塩のほかに、伊吹いりこ、アゴ、サバ、昆布、本枯れ節など数種類の魚介を煮出した出汁を合わせていて、鴨の深いコクと魚介の旨味が心地よく調和した、すっきりとしたキレのあるスープが人気を集めています。

ラーメンは、鴨塩や鴨醤油の清湯スープをベースに、青唐辛子を加えて辛味のアクセントを楽しめるメニューも用意されていて、辛いもの好きな方からも好評です。
また、スープがない鴨まぜそばや、細麺または太麺を選べる鴨つけそばといった豊富なバリエーションがあり、何度訪れても飽きることがありません。
麺を食べ終えた後のお楽しみとして、「和え玉」も人気を博しています。特に、バルサミコ和え玉のように、他店ではなかなか見かけないユニークな味変メニューです。

カキモリは、手書きの温かさと人とのつながりを大切にする文房具店です。
2010年、東京の下町蔵前に創業。祖父の代からの文房具店を営む広瀬琢磨さんが、デジタル化時代に対応し、文房具で新しい感性に応えたいという想いで始めました。

カキモリの魅力は、世界でひとつだけのオリジナルアイテムをその場で作れる体験。

特に人気なのは、素材や仕様を自由に選べるオーダーノート。表紙、裏表紙、中紙、リングの色や留め具まで、全て選べます。中紙は約30種類以上あり、万年筆用や書き心地なめらかな紙など、用途や筆記具に合わせて選べます。選んだパーツは店内の工房で製本され、世界でたった一冊のノートを旅の思い出として持ち帰れます。

2階の「Inkstand by Kakimori」では、自分だけの特別な色を作るオーダーインクができます。完全予約制で、豊富なベースカラーのインクを混ぜ合わせ、理想の色を調色します。大切な人の瞳の色や旅先で見た夕焼けの色など、記憶に残る色を再現できます。作った色はデータとして保管され、インクがなくなってもおかわりできます。

サンフランシスコ発祥のチョコレート専門店、ダンデライオン・チョコレートは、2016年2月11日に日本第一号店「ダンデライオン・チョコレート ファクトリー＆カフェ蔵前」をオープンしました。

店内は1階がチョコレート製造工房とスタンド、2階がカフェとワークショップスペースになっており、お客様がカカオ豆からチョコレートができるまでの物語を体感できる設計が特徴です。

このお店の最大の特徴は「Bean to Bar（ビーントゥバー）」という製法を実践している点です。これは、カカオ豆（Bean）の選定からチョコレートバー（Bar）になるまでの全工程を一貫して自社で行う手法で、ダンデライオン・チョコレートでは世界中の農園に足を運び、単一品種の良質なカカオ豆（シングルオリジン）を直接買い付けています。
使用する原料はカカオ豆とオーガニックのきび砂糖（ケインシュガー）の二つだけ。余計なものを加えないことで、カカオ豆が持つフルーティーさやナッツのような複雑な香りを素直に感じてほしいという作り手の思いが込められています。

蔵前のファクトリーでは、選別、焙煎、摩砕といった製造過程をガラス越しに間近で見ることができ、カカオの香りに包まれながらクラフトチョコレートづくりの情熱を感じられます。

カフェで特に人気なのが、見た目もかわいらしいスイーツたちです。たとえば「スモア」は、自家製マシュマロのもちもちとした食感が楽しい一品。フルーティーな香りが魅力のグアテマラ産カカオ70%のチョコレートを使用し、上品な甘さのマシュマロとほろ苦いチョコレートの絶妙なバランスが特徴です。添えられたスパイシーなサブレがアクセントとなります。

さらに、カカオの奥深さを体験できる「ブラウニーバイトフライト」もおすすめ。これは、産地の異なるシングルオリジンカカオ豆を使った3種類のブラウニーを食べ比べできるプレートで、その日によって使用するカカオが変わるため、訪れるたびに新しい発見があります。

蔵前店ならではの体験としては、「シェフズテイスティング」というミニスイーツのセットはいかがでしょうか。この特別な一皿には、異なる産地のチョコレートを使った一口サイズのスイーツ5種類が並び、まるでチョコレートのフルコースのよう。一つひとつ丁寧に味わうことで、カカオ豆が持つ多彩な個性を深く知ることができます。

お土産には、シンプルだからこそカカオの味がダイレクトに伝わる「チョコレートバー」がおすすめ。さらに「ヨーロピアンホットチョコレート」では、Bean to Barのチョコレートの魅力をドリンクで味わえます。濃厚でありながら後味はすっきりしており、カカオ本来の風味を存分に堪能できます。

蔵前街歩きリュックは、東京・蔵前の老舗バッグメーカーが手掛けるブランド「MESSAGE」の看板商品です。
1947年創業のこの工房は、戦後間もなくヨーロッパ風のハンドバッグを取り入れ、先駆的な存在となりました。現在も職人の技が息づく蔵前で、手仕事と革にこだわった製品を作り続けています。

三代目社長の熱い思いは、「革の魅力、職人技、そしてものを大切にする気持ちを商品を通して伝えたい」というものです。ブランド名「MESSAGE」にもこの願いが込められています。

蔵前街歩きリュックは、1998年、登山用リュックをベースに、普段使いで楽しめる「おでかけ鞄」として誕生しました。日本人特有の「なで肩」に馴染むよう、機能性とデザインを両立。アウトドア用リュックで培った荷重分散技術で、長時間背負っても疲れにくい快適な背負い心地を実現しています。両手が空くことで、街歩きやお出かけがもっと楽しくなるようにというメッセージが込められています。

東京・蔵前駅近くの路地裏に、2023年12月オープンの詩的喫茶「封灯」があります。コンセプトは「素直な気持ちと日々を味わう」。元々は一年後の自分へ手紙を送るサービス「自由丁」の二号店でしたが、喫茶要素を加え、ゆったり過ごせる空間になりました。

建物は昭和時代のオモチャ問屋をリノベーション。懐かしさと新しさが融合しています。店内には1900年代初期のアンティーク家具が並び、落ち着いた雰囲気です。

最大の魅力は未来の自分へ手紙を書けること。名物メニュー*TOMOSHIBI LETTER*は、一年後の自分へ手紙を送るレターセットにドリンクとスイーツがつきます。
忙しい毎日の中で、素直な気持ちや考えをじっくり見つめ直せます。手紙を書き終えたら、シーリングスタンプ（封蝋）で封をします。一年後に書かれた住所へ届けられます。店内には高さ約3m、幅約7mの大きな「手紙棚」があり、多くの人が綴った未来への手紙が保管されています。

未来への手紙を書く人だけでなく、喫茶としても楽しめます。代表的なメニューは*A CUP OF LETTER*。優しい言葉の詩とこだわりのドリンクやスイーツのセットです。

「喫茶 半月」は2018年に蔵前で誕生した喫茶店です。当初は、同じく蔵前で人気の「菓子屋シノノメ」の2階にあり、店舗の一部が隠れていたことから「半月」と名付けられたというエピソードがあります。そのシックで落ち着いた雰囲気が評判となり、大人が集うカフェとして瞬く間に話題になりました。

その後、約5年を経た2023年2月、現在の国際通り沿いに移転し、リニューアルオープンしました。店舗はもう隠れてはいませんが、「シックで大人っぽくシンプルに」というコンセプトは変わらず、洗練された空間が広がっています。

蔵前エリアには「喫茶 半月」以外にも、系列店としてお菓子を販売する「菓子屋シノノメ」やパン屋の「シノノメ製パン所」、生活道具店「道具屋nobori」、さらにお店の隣には珈琲豆を焙煎する「半月焙煎研究所」などがあり、それぞれが連携しながら魅力的なカフェ空間を生み出しています。

「喫茶 半月」の最大の魅力は、統一感のある洗練された世界観です。一歩足を踏み入れると、アンティーク家具や小物、大胆に飾られたドライフラワーが目を引き、まるで映画のセットのような空間が広がります。

特に、背の高い食器棚に美しく並べられた食器は訪れる人の心を惹きつけます。使用されている珈琲カップはオールドノリタケが中心で、気品あふれる器で味わう一杯は格別です。
また、隣接する「半月焙煎研究所」で自家焙煎された新鮮な珈琲豆を使用しており、エスプレッソドリンクでは豆の種類を選べる楽しみもあります。

数あるスイーツの中でも看板メニューとして知られるのが、季節の果物を使った季節のシューです。サクサクのシュー生地と旬のフルーツ、クリームが織りなす上品な味わいが人気で、早い時間に売り切れることもあります。季節ごとに変わるその姿と味わいは、何度でも訪れたくなる魅力の一つです。

また、もう一つの人気メニューであるレアチーズケーキも外せません。濃厚でありながらさっぱりとした後味と、なめらかな食感が特徴です。
こちらのケーキは季節によって素材が変わり、4種類の味が楽しめます。シンプルな美味しさが光るロールケーキも人気で、ふわふわの卵生地とバニラビーンズ入りの生クリームのコク深さが楽しめます。

クリエイティブコーヒーブランド「Lonich,（ロニック）」は、ものづくりの街として知られる東京・蔵前に、2023年4月に誕生した新しいコンセプトのコーヒースタジオです。運営する株式会社Oriental Coffee Ventures（OCV）は、「コーヒー体験をデザインする」をブランドコンセプトに掲げています。

店名「Lonich,」は「Leave our name in coffee history,」の頭文字を取った造語で、コーヒーの歴史に名を刻む存在を目指す強い想いが込められています。また、名前の最後につけられたコンマ「,」には、名を残すことが通過点に過ぎず、ブランドのコーヒー探求がこれからも続くことを示しています。品質だけでなく、創造性あふれる特別なコーヒー体験を届けることがこのスタジオの根幹です。

最大の特徴は、一般的なカフェとは異なるパーソナルバリスタによるコース形式の「クリエイティブカウンター」です。完全予約制で、まるで高級レストランのように、洗練されたバリスタが一組ごとに担当し、目の前でドリンクやペアリングスイーツを提供します。世界トップクオリティのコーヒー豆や日本の食材を使い、創作ドリンクやフードペアリングを通じて、コーヒーの起源や歴史、未来を表現します。

創作ドリンクはコーヒーを一つの素材として捉え、副材と掛け合わせたクリエイティブな一杯が特徴です。例えば、プーアール茶と濃縮エスプレッソの組み合わせや、徳島県産の和三盆とカシスの濃縮液をエスプレッソに加え、金箔を添えたユニークなドリンクなど、コーヒーの概念を覆す体験が楽しめます。

また、予約なしで気軽に立ち寄れる「クオリティカウンター」もあり、世界中から厳選したトップスペシャルティコーヒーを豊富な知識を持つバリスタと相談しながら選び、その場で抽出してもらえます。特に、中国・雲南省などアジア産の個性豊かな希少ロットを自社輸入しており、他では出会えない特別な豆に出会えるかもしれません。

さらに、季節に合わせた食材やテーマで構成されたシーズナルコースや、希少価値の高いゲイシャ豆など特定のコーヒー豆に特化したコースも用意されています。コースの内容は時期によって変わり、和の食材や珍しい海外のお茶と組み合わせた新しいコーヒーの魅力が味わえます。過去にはクラシック音楽や中国茶をテーマにした限定コースも提供され、大きな話題となりました。

洗練されたシンプルな空間で、「最大ではなく最高」のコーヒー体験を追求し、一杯のコーヒーに込められた物語とロマンを堪能できる、蔵前の特別なコーヒースタジオです。

井ノ原快彦・アド街