【アド街ック天国】四谷三丁目『ランキングTOP20』で注目のお店まとめ

2025年6月14日放送の【出没！アド街ック天国】で紹介した、四谷三丁目の『ランキングTOP20』で注目のお店をまとめて紹介します。

uniRA（ウニラ）は2024年6月にオープンしたウニラーメン専門店で、新宿区荒木町にお店があります。運営元はウニ専門レストラン「unico-co」シリーズを手がける辻田ファームで、料理人かつソムリエの辻田啓伸氏が長年培ってきたウニのノウハウを国民食であるラーメンに融合させたお店です。イタリアンレストラン「オステリアT」のランチ二毛作として誕生し、15坪の店内にカウンター8席とテーブル12席を備えています。

お店の特徴は、バフンウニなど複数の産地・種類のウニを贅沢に使ったクリーミーなスープです。魚介をベースにだしを取りつつ余計な手を加えず、極太ちぢれ麺と絡めるバランスにこだわっています。ウニ本来のまろやかな甘みを引き立てながらも、食べ進めやすい後味のスッキリ感を追求している点が唯一無二の魅力です。

もっとも人気の一品はウニラーメンスタンダードで、濃厚なウニスープにチャーシューと半味玉が彩りを添えます。定番の組み合わせながら、ウニの旨みを際立たせるシンプルな具材構成が多くのお客様に支持されています。

そのほかにも、辛みと香りを楽しむウニラーメンレッド、牡蠣やトリュフのアクセントが効いたウニラーメンブラック、ベースのウニスープを存分に味わえるトッピングなしのウニラーメンなど、個性豊かなラインナップが揃っています。

『上原食堂』は、新宿区荒木町の路地裏にある完全予約制のかき氷専門店で、東京メトロ丸ノ内線四谷三丁目駅から徒歩3分ほどの場所にあります。

元々沖縄で定食店兼かき氷店を営んでいた店主CHAOさんの祖父にちなんだ店名で、2023年6月19日にオープンしました。フレンチの技法をベースにしたかき氷を提供し、日本の古き良き氷文化をモダンに昇華させる試みが行われています。

店主の竹中誠治さんは、秋葉原の古民家フレンチ「KUFUKU±」で23年にわたり研鑽を積んだ経歴の持ち主です。席はカウンターのみで時間制（40分）となっており、毎週日曜日の22時に翌週分の予約がスタートすると、10分足らずで満席になるほどの人気ぶりです。氷は純氷を使用し、解凍のタイミングや削り方を徹底的に調整。素材の細部までこだわり、甘み・塩味・酸味・苦味・旨味の五味を緻密に計算して組み合わせています。

一番人気のメニューは、まるで前菜のような一皿で驚きを呼ぶパッションフルーツ、甘海老なめろうタルタル、枝豆、出汁醤油のかき氷です。14種類以上の食材を用い、パッションフルーツソースや塩麹クリーム、オリーブキャビア、カラスミパウダーなどが織りなす味のハーモニーは、訪れる人々に新たな食体験をもたらしています。

『居酒屋 あぶさん』は1986年6月に開業した、野球漫画「あぶさん」の世界観とともに楽しめる東京・四谷三丁目の名物居酒屋です。店名の許諾を得たオーナー・石井和夫さんは、プロ野球や社会人野球の経験者で、自身の野球愛がお店に溢れています。

『居酒屋あぶさん』の魅力は、ただの居酒屋メニューにとどまらず、野球漫画の世界とつながるリアルな演出です。店名の由来となった水島新司先生の人気漫画「あぶさん」の主人公・景浦安武選手のイラストが看板やお皿に描かれ、店主が元高校・大学レベルの野球経験者であることから、野球ファン同士が熱い談義に花を咲かせる一体感が自然と生まれます。イチロー選手のグロープも飾られています。

また、マスター石井さんは注文や会話のたびに席を回り、常連も初めての人もにこやかに迎えてくれる、アットホームな空気感が広がっています。

一番の人気メニューは「ウインナー衣揚げ」。天ぷらでもなく、素揚げでもない独自スタイルで衣がカレー風味の軽やかな一品。ホクホク感と軽いスパイスが懐かしく、小さなアメリカンドッグのような食感で、ビールにもぴったりです。

「チキン南蛮」は、ジューシーな鶏肉に甘酢とタルタルの組み合わせが特徴的で、濃厚な味わいがしみじみと楽しめます。

「エイヒレ炙り焼」は、香ばしく焼き上げたエイヒレに七味マヨをちょこんと付けていただくスタイルで、ほどよい辛さと旨味がクセになります。

「マヨコーンピザ」は熱々のチーズとコーン、マヨネーズが絶妙に合わさり、ピザながら居酒屋らしい心づくしの味わい。いずれもビールやサワーとの相性が抜群で、野球観戦気分をさらに盛り上げてくれます。

店内のグッズやイラスト、サインは12球団すべてを扱っており、どの球団のファンでも「自分の居場所」と感じられる構成です。元選手の石井店主が語る昔話やマスターの気さくな人柄が、すべての人を包み込む安心感を作り出しています。

お店は新宿通りのビル地下にあり、東京メトロ丸ノ内線・四谷三丁目駅から徒歩約2分の好立地。年間を通じて週末は予約が必須なくらい、予約必須の人気店になっています。その海外の野球ファンも“聖地”と呼ぶほど、野球好きを集める魅力を持つお店です。

『たん焼 忍』は昭和54年（1979年）に店主の上杉徳治郎さんとご夫人の忍さんが四谷三丁目に開いた牛タン専門店です。古材や鉄を使った手づくりの温かな店内は、古民家のような趣があり、開店当初からほとんど変わらない雰囲気で訪れる人を迎え続けています。

たん焼忍の大きな特徴は、なんといっても「ゆでたん」です。前日の夜から煮込みを始め、閉店後も火にかけ、翌朝までじっくり6～7時間熟成させるという、創業当初から変わらない製法で作られます。箸でほろっと切れるような柔らかさに仕上げ、塩と胡椒でシンプルに味を整え、わさびをちょこんと添えていただくスタイルです。

「たん焼き」は、備長炭を使って焼き上げ、香ばしさと牛タン本来のジューシーな旨味が同時に楽しめる一品です。厚切りながら柔らかく、しっかりした噛み応えがあり、付け合わせの浅漬けキャベツとともにさっぱりと味わえるので、お酒にも食事にもよく合います。

「たんしちゅう」（牛たんシチュー）です。熱々のデミグラス風ソースにとろける牛タンがたっぷり。このシチューはパンにもよく合い、ソースをバゲットですくって食べるお客さんが多いそうです。まろやかな味わいが心をほぐし、優しい満足感をもたらしてくれます。

また、ここでは野菜料理にも手が込んでいて、手作り漬物や旬の煮物が添えられます。たとえば生姜煮やどて煮、冷やし茄子など季節ごとの一品が、濃厚なたん料理の合間にさっぱりとしたアクセントを加えてくれます。

『鈴新（すずしん）』は1958年に創業し、東京・新宿区荒木町、四谷三丁目駅から徒歩4分の場所にある老舗のとんかつ店です。

創業当初からの伝統を引き継ぎ、当店のこだわりは何といっても茨城県産ヨークシャー豚を使用した厚切りロースやヒレ肉に、自家製のラードと店内製パン粉で揚げる本格仕込みです。カウンターだけ12～13席の落ち着いた雰囲気で、英語対応スタッフも常駐。昼夜それぞれの時間帯で地元の常連や遠方からの食通にも愛されています。

お店では“かつ丼三兄弟”と呼ばれるラインナップが名物で、番組で紹介した「かけかつ丼」に加え、定番の「煮かつ丼」、そして「おろしソースかつ重」の3種類が評判です。

特に「かけかつ丼」は、カツを煮込まず揚げたてのサクサク感を維持しつつ、ふわとろの卵とじと特製甘辛タレを“かける”スタイルが好評です。週2回絞りたてのラードで香ばしく揚げたカツが、丼からはみ出るほどの大振りさと見た目のインパクトもあり、食欲をそそります。茨城県産ヨークシャー豚を注文受けてから丁寧にスライスし、筋切りと下味を施して、注文が入ってから挽き立てパン粉をまぶして揚げる本格的な調理工程。その揚げたてサクサクのカツを丼飯にのせて、上からふわとろの卵をかけるスタイルは新しい食感と味わいの両立が魅力です。

魚沼産コシヒカリを使用し、特製の丸島醤油ベースの甘めのタレがご飯に染み込み、卵とカツのコントラストが楽しめます。

そのほかの名物料理として、「煮かつ丼」はカツと卵を割下でじっくり煮込む、伝統的なかつ丼スタイル。衣がじんわりご飯になじみ、ホッとする味わいです。また「おろしソースかつ重」はさっぱり味派に人気で、キャベツの上にソースをくぐらせたカツをのせ、大根おろしをたっぷり添えた一品。重のスタイルながらさっぱりして重くないため、食後感も軽やかです。

『日本橋寿司金』は、明治34年（1901年）創業の新宿区荒木町にあるこぢんまりとした寿司店です。築地の最高峰の鮪専門仲卸から直接仕入れる鮪を中心に、天然の国産魚にこだわり、赤身から中トロ、スナズリまで数種類の鮪を常に用意しています。また、焼き海苔は職人の手で丁寧に仕上げられ、カウンター8席だけの温かい雰囲気が多くの寿司好きを魅了しています。

『日本橋寿司金』ならではの特徴は、鮪の仕入れと下ごしらえにあります。開店以来、築地の名店から受け継いだルートで国産鮪のみを厳選し、赤身や中トロはもちろん、歯ごたえや風味を生かすスナズリ（頬肉）まで、部位ごとに最適な処理を施しています。また、海苔も炭火で香り高く焼き上げるなど、素材を最大限に引き立てる職人技が光ります。

中トロの握りは、脂の乗り具合とシャリとのバランスが絶妙で、一口かじると豊かな旨みが口いっぱいに広がります。適度な弾力を残したシャリは、鮪のとろけるような舌触りを引き立て、何度でも味わいたくなる逸品です。

そのほかにも名物料理が豊富に揃っています。まず、脂の少ないため後味がさっぱりとした鯛の昆布〆は、程よい塩気と旨みが後を引きます。次に、甘みと弾力が特徴のイカの握りは、歯切れの良さとほのかな甘みが絶妙なバランスです。そして、ふんわり柔らかな穴子の煮穴子は、秘伝のタレでじっくり炊き上げることで、口の中でほろりとほどける食感を楽しめます。

南方中華料理 南三は、2018年5月7日に荒木町のビル2階にオープンした中国南部の料理を専門とする小さなレストランです。店名の由来は、シェフ・水岡孝和氏が特に愛する湖南料理、雲南料理、台南料理という「三つの南」を掛け合わせたもので、三つの地方から厳選した食材とスパイスを用いた独創的な料理が特徴です。席数はテーブルとカウンター合わせて15席ほどのコンパクトな空間で、隠れ家のような落ち着いた雰囲気が漂います。

南三の最大の魅力は、中国南部三地域の料理を一度に味わえるコース構成にあります。特に発酵パイン醤を使った魚のオーブン焼きや、ミントが香る雲南傣族式レモン鶏など、馴染みのない異国感あふれる風味を、日本人の舌に合わせてアレンジしている点が好評です。また、全17席という小規模ながらも、その日の仕入れや季節に合わせてコース内容を微調整するシェフのこだわりが、リピーターを飽きさせません。

コースの冒頭を飾る冷菜盛り合わせは必食です。6種の前菜が美しく並び、右上から時計回りに紹興酒に漬けたよだれ海老、プーアル茶スモークのサバ、雲南式レモン鶏、台湾カラスミ緑竹和え、焼ナスとピータンの和え物、自家製干し肉とオオタニワタリの炒め物が順番に楽しめます。この前菜のコントラストが、以降の料理への期待感を一層高めます。

前菜以外にも、〈南三〉の魅力的な一品が続きます。まず、干し肉に多種類のスパイスをまぶして揚げた「スパイス干し肉」は、噛むほどにスパイスの奥深い香りが広がり紹興酒と相性抜群です。また、豚の大腸に九条ネギを詰め、パリッと仕上げた「大腸ネギ詰め」は食感と香りのコントラストが印象的で、初めて食べる方にも優しい味わいです。さらに、スモークした鴨の舌を数種のスパイスで丁寧に煮込み、燻製した「くんせい鴨舌」は、旨味と香ばしさが一体となった贅沢な一皿として人気を集めています。

『の弥七』は2014年7月に創業した和と中国料理が融合した新中華料理店で、「四谷三丁目駅」から徒歩3分の駅近で、夜はおまかせコース、昼は予約制のコース料理を提供しています。

『の弥七』では全国の信頼できる生産者から届けられる四季折々の食材を、中国料理の技術を軸に日本食の基本である出汁を折りまぜて仕立てる「和中華」をコンセプトにしています。店内は木のあたたかみを感じる落ち着いた空間で、盛り付けにもこだわった和食器が用いられ、目でも楽しめる演出がされています。

一番人気の坦々麺は、優しい味わいのスープともちもちの麺が絶妙にマッチし、お取り寄せでも楽しめるほどの看板メニューです。

三段重のように並べられた『三段前菜』は、塗りの器に自家製焼きゴマ豆腐や自家製腸詰、才巻海老の生揚げ、黄金ピータンの甘酢がけなど旬菜が美しく盛り込まれ、訪れるたびに表情を変える一皿です。伝統料理に和のエッセンスを加えた名物『の弥七風仏佛湯』は、干し貝柱やすっぽん、松茸、銀杏、貝柱などが小椀に仕立てられ、深い味わいと優しい出汁が心に沁みる逸品です。皮を黄金色に仕上げ、サワークリームを添えた『〆鯖の杭州風燻製』は、甘しょっぱい身とクリーミーな酸味が調和した爽やかな味わいが特徴です。

『羅生門 四谷本店』は四谷三丁目駅2番出口から徒歩約3分ほどの場所にある焼肉の名店です。

昭和55年創業で、店名の由来ともいえる赤い看板は昭和の頃から街のランドマークとして親しまれてきたことがうかがえます。

羅生門四谷本店は外観から昭和の雰囲気を色濃く残しており、入口の赤い暖簾と木製の引き戸が昔ながらの温かみを感じさせます。店内は年季の入った木製のテーブルや掘りごたつが並び、どこか懐かしい温かい空間が広がっています。焼肉用の唐辛子やにんにく、人参などの調味料は韓国から直輸入し、本場の味を追求している点がこの店ならではのこだわりです。さらに、毎年10月から4月頃までの期間限定で提供される牡蠣メニューは、肉の合間に海の幸を楽しめると評判で、リピーターからも根強い人気を誇ります。

この店で一番人気を誇るメニューはやわらかロースのニンニク風味焼で、国産牛のヒレ肉を使用し、ジューシーな旨みとガーリックの香りが食欲をそそる一皿です。焼き加減のムラが出ないように店員が細やかにサポートしてくれるので、初めて訪れる方でも安心して楽しめます。

そのほかにも魅力的な名物料理が多数あります。まず焼き上がりまでの時間も含めて味わい深い冷麺は、コシのある麺とさっぱりしたスープが食事の締めにぴったりな一品です。次に、程よい塩気と辛みがクセになるチャンジャは、脂っこいお肉の合間に箸休めとして楽しむのに最適です。さらに、外はカリッと中はもちもちとした食感が特徴のチジミは、野菜や海鮮がたっぷり練り込まれ、醤油ベースのタレと相性抜群です。加えて、コリコリとした食感が楽しめるホルモン盛り合わせや、肉本来の甘みを感じる上カルビなど、多彩なラインナップが揃っており、訪れるたびに新しい味の発見があります。

焼肉 名門は東京都新宿区舟町にある焼肉店で、昭和41年（1966年）創業のお店です。

焼肉名門では、店主・中村真敏氏（通称ヤッキー中村）が肉を焼きながら豊富な知識を交えたトークやギャグを披露する“肉の授業”が名物です。

ヤッキーさんは「笑うことと食べることだけを許す」と宣言し、席に着いた瞬間から笑いと驚きが連続するライブ感が楽しめます。また、肉に合わせる調味料やガーリック一粒に至るまで国産最高品質を選ぶ哲学的なこだわりが、お店の裏方としての真摯さを感じさせます。

一番人気のスーパーホルモンは、1メートルを超える長い腸を丸ごと焼き上げ、卓上で切り分ける圧巻のパフォーマンスと、プリプリと弾むような食感が特徴です。食べた瞬間に旨味が口いっぱいに広がり、タレとの相性も絶妙で、初めてでもリピーターでも必ず注文したくなる一品となっています。

そのほかの名物としては、赤身の旨味が凝縮した希少部位のサガリが挙げられ、柔らかな肉質と奥深いコクが噛むほどに楽しめます。さらに、コースの〆として人気の冷麺はさっぱりとしたスープにコシのある麺が爽やかに喉を通り、食後感をすっきりと整えてくれます。また、辛味と旨味が調和したテグタン麺は、スープの深いコクとピリッとしたアクセントが心地よく、焼肉の余韻を引き立てる〆メニューとして根強い人気を誇ります。

『バンダラランカ』は2018年10月7日にオープンしたスリランカ料理店で、新宿区大京町のアートコンプレックスセンター1階にあります。店主はスリランカ出身で、本場のスパイスを用いた料理とセイロンティーを提供し、異国の雰囲気を味わえる空間を演出しています。定休日は月曜日と第2・第4火曜日で、中学生未満の入店はご遠慮いただいています。

店内はレンガ調の壁と高い天井、木目を生かしたテーブルが並び、落ち着いた隠れ家のような雰囲気です。テラス席には錦鯉が泳ぐ水槽があり、都会のオアシスを感じさせる演出がなされています。また、店内の一角にはギャラリーが併設され、美味しい料理とアートの両方を楽しめるのが特徴です。

ランチの一番人気はスリランカカレープレートです。骨なしチキンカレーをメインに、ココナッツをベースにしたレンズ豆のパリップ、青菜のマッルン、ポルサンボル、パパダンがワンプレートで味わえ、説明を交えながら盛り付けられるため初めてでも本場の味を存分に楽しめます。

そのほかの名物料理としては、イディアーッパがあります。米粉を絞り出して蒸し上げた細麺状の「ストリングホッパー」で、レンズ豆のカレーとポルサンボルを添えてディナータイムに提供されます。朝食の定番でもある一品を夜にも味わえるのが嬉しいポイントです。また、コットゥ・ロティは屋台飯の定番とも言われる一品で、薄焼きのロティを細かく刻み、野菜や卵、肉とともに豪快に炒め合わせる料理です。ヘラで刻む音とともに提供され、屋台の雰囲気を楽しめます。さらに、子どもでも食べやすい優しい味わいのレンズ豆カレーは、ココナッツミルクベースで柔らかな口当たり。色鮮やかな見た目も楽しめるヘルシーな一皿です。

「鈴なり」は2005年12月に、老舗料亭「なだ万」で13年間修業を積んだ村田明彦氏が独立して開業した日本料理店です。店は四谷三丁目駅から徒歩4分、都営新宿線曙橋駅から徒歩5分ほどの路地裏にひっそりと佇んでいます。

2012年には開業からわずか7年でミシュランガイド東京の一つ星を獲得し、2018年まで7年連続で星を維持しました。また、2021年には食べログの「日本料理百名店」にも選出されています。

人気の生うにの玉地蒸しは、鰹だしに鶏がらスープを合わせ、うにと渡り蟹を贅沢に重ねた茶碗蒸しで、こしょうのアクセントが効いた洋風の要素も感じさせる逸品です。さらに、店主がときにチーズやスパイスを取り入れる柔軟さは、古典的な懐石の枠を超えた現代的な味わいを生み出し、訪れるたびに驚きと楽しさを与えてくれます。

蓮根のすり流しは、軽やかなテクスチャーで口当たりが滑らか、ほのかな甘みとともに季節の野菜の香りが広がる一品です。素材本来の味を大切にしながらも、出汁の引き方にひと工夫あり、後味にほっとする優しさを感じさせます。

「PAS A PAS」は1985年に創業したフレンチビストロで、四谷三丁目駅から徒歩約4分の新宿区舟町5にあります。店内はカウンターとテーブル合わせて20席ほどの落ち着いた空間で、創業以来変わらぬ価格と雰囲気を大切にして営業を続けています。

お店では、前菜・メイン・デザートを自由に組み合わせられるプリフィクススタイルのコースメニューが名物で、季節ごとに内容を変えることで、訪れるたびに新しい発見があり、マスター自らが厳選した食材を用いた繊細な一皿を楽しめます。また、入口へ続く石畳の小道やパリの街を思わせる壁の地図など、遊び心あふれる演出も魅力です。

一番人気の料理は牛バラ肉の赤ワイン煮です。とろりと柔らかく煮込まれた牛バラ肉は、コク深いソースとともに口の中でとろけ、付け合わせのポテトグラタンが素朴ながらもアクセントになっています。多くのリピーターがこの一皿を目当てに足を運び、隠れた名店の看板メニューとして親しまれています。

その他の名物料理としては、田舎風パテ・ド・カンパーニュ、鶏レバーのムース、そしてデザートのダークチェリーのタルトなどがあります。田舎風パテ・ド・カンパーニュは、粗挽き肉の食感を楽しめる素朴な味わいが魅力で、パンと相性抜群です。鶏レバーのムースは滑らかな舌触りと濃厚さが特徴で、野菜のピクルスと合わせることでバランスが取れています。ダークチェリーのタルトは、甘さ控えめな生地とほろ苦いチェリーのコンビネーションが食後の余韻を豊かに演出します。

井ノ原快彦・アド街